6月も終ってしまいました。
今年は梅雨前線の様子がおかしく,
梅雨の始めにもかかわらず,各地に大雨を降らせています。
これで梅雨が明ける訳でなく,これから本格的な梅雨になり,
梅雨明けは8月にずれ込む可能性もあるとのことです。
紫陽花,額紫陽花がどこにも満開です。
紫陽花,額紫陽花ともにユキノシタ科アジサイ属,
花が球状に咲く紫陽花はセイヨウアジサイともいわれ,
日本原産の額紫陽花を改良したもののようです。
日本固有の種である額紫陽花は房総半島,三浦半島,伊豆半島などの
沿岸地にもともとは自生した植物のようです。
今は園芸用に改良され,多様な額紫陽花が
街路,公園,庭などいろいろな場所に植えられています。
紫陽花より落ち着いた趣があって,個人的には好みです。
写真上は京都大徳寺の塔頭の一つ芳春院の参道にて(6/13),
多分,額紫陽花なのだろうと思います。
小さく,いかにも素朴で質素,それに芳春院という要素が加わり,
なにか惹かれるものを感じます。
芳春院は前田利家の妻まつ(芳春院)が建立したお寺,
前田家の菩提寺になっています。
尼寺ではないようですが,名前と参道の雰囲気は尼寺を思わせます。
写真中と下は自宅付近にて,
紅,紫,ピンクの花です。この他にも白,青などもあり,
額紫陽花にはいろいろな花色があることに感心します。
真ん中にかたまってたくさんある小花が本当の花,
その周縁の花に見える部分は装飾花と呼ばれるものです。
その装飾花の花びらに見えるのが萼,
装飾花の花はその中心にある部分になります。
ややこしいわかりづらい話です。
装飾花が本当の花を額縁のように取り囲んでいるので額紫陽花,
額の花とも呼ばれます。
紫陽花や薄日の空の雨やまず
尼寺や小さく清く額の花