
田舎道沿いの畑,黄緑色に萌えている一帯がありました。
そこで老農婦が一人なにやら作業をしています。
この時期,どんな野菜を摘んでいるかと思い近づいてみると,
蕗の薹がたくさん出ていました。
腰をかがめながら,ちょうどよい蕗の薹を選んでいるようです。

畑のような,野原のような土地,
自然に生え出たものでしょうか,
それともやはり栽培しているのでしょうか。

花になり,すでに薹がたっているものが多く見られますが,
やっと土から顔を出したものもあります。
天ぷらにして食べたくなりました。

これ接骨木(ニワトコ)の新芽です。
なんとなく蕗の薹に似ている気がします。
この中に葉と花の基があるのでしょうか,
萌えるという語句がよく似合います。
腰曲がる老婆が摘みし蕗の薹
黒土の浅葱に萌えて蕗の薹