背高泡立ち草
秋も深まり,朝晩は寒さを覚える今日このごろです。
野の原はいつのまにかすすきの白と背高泡立ち草の
黄色で埋め尽くされたようにみえます。
背高泡立ち草(セイタカアワダチソウ)は,
キク科アキノキリンソウ属の多年草。
北アメリカ原産の帰化植物であり,昭和40,50年代に,
驚異的に増殖し,河原などの野一面を真黄色に染めていました。
根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を放出,
日本在来など他の草を駆除しながら繁殖域を広げていたようです。
その後,環境の変化,自らもこの化学物質により抑制され,
その勢いはなくなり,最近では河原,荒れ地などに
すすきなどと共生してほどよい姿を見せています。
草丈も昔ほど高くはなく,すすきほどの高さのものが多いように思います。
なかには背高の名がそぐわないほどの小さなものもあります。
あまりにも増えすぎたこと,またブタクサと混同され,
花粉症の原因花とされ,世に疎まれる植物でありますが,
よくみると花は捨てたものではなく,
黄一色に染まる野原もきれいといえばきれいなものです。
なお,この花は虫媒花であり,花粉症の原因花ではありません。
野の原の白黄に染まるそぞろ寒