行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

郷土の森、ヒガンバナ

2015-09-20 20:00:15 | 花,植物
府中郷土の森博物館、
平床式では日本最大級のプラネタリウムや各種展示場がある本館以外に
春の初めには60種1100本の梅が咲き誇る梅園、
移設保存されている江戸中期から和初期の古民家などの建築物、
そこに崖下のせせらぎ「はけ」など、かつての武蔵野どが再現され、
まさに野外博物館と呼べる施設です。

そして、初秋の今頃はヒガンバナがたくさん咲いていました(9/16)。


今年は例年になく早く、
9月4日に初ヒガンバナを観察しています。
散歩道のところどころに見られるヒガンバナですが
それなりの場所に出向かないと群生しは見られないようです。


夏は地上部に姿がありませんが、
初秋、突然にするすると茎を伸ばし、
お彼岸のころにこの真っ赤な花を咲かせます。


博物館の職員が工夫を凝らしてつくったのでしょう、
小さな田んぼにたくさんの案山子が並んでいます。
雀も賢くなり、効果がなくなったのか、
今は案山子もほとんど見なくなりました。
田んぼの畦にヒガンバナをよく見ます。
聞くところによると、
ヒガンバナの毒で野ネズミなどを追い払うため、
昔、田んぼの周囲に植えられた名残りだそうです。


水車小屋がせせらぎ「はけ」の原景の一つ、
きっと、その横にもヒガンバナが咲いていました。


ピクチャーコントロールをビビット、
露出を大きくアンダーにして見ました。


博物館を出てすぐ、
多摩川の土手にもヒガンバナが
草に埋もれるように咲いていました。
今度は大きく露出をオーバーに、
これも写真のおもしろさです。
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黒・青そして紅い種子

2015-09-19 20:00:04 | 花,植物
9月も半ば、早くも木々の果実が割れ、
中から黒、青そして紅色の種子が
美しく顔を出していました。


ミツバウツギ科ゴンズイ、
5~6月に咲く花は小さな黄緑色で目立ちませんが
果実は紅色の袋果、
晩夏から初秋、山野の緑の中によく目立ちます。


その袋果、
熟すと裂け中から光沢のある黒い種子が現れます。
紅と黒の2色効果の美しい果実です。


ミカン科サンショウ、
この果実も紅色、
熟して裂けると黒い種子が顔を出します。


種子が出ると果皮は褐色となります。
この果皮を乾燥させ、
粉末にしたものが香辛料の粉山椒です。


ついこの間まで咲いていたクサギに
早くも藍色の果実ができていました。
このクサギ、従来はクマツヅラ科でしたが
今はシソ科に分類されているようです。


紅色星形のガクと藍色の実
これも2色効果で美しいで果実です。


ニシキギ科ツリバナ、
枝から垂れ下がる果実が5裂し、
中から朱色の種子が5つ顔を出しています。


モクレン科コブシ、
袋果が割れ、紅い種子が見えてきました。
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山道にホトトギスとタマゴダケ

2015-09-18 20:00:39 | 花,植物
今日も11日の丘陵の山道にて、
紫の斑点が美しいホトトギスがあちらこちらに咲いていました。
ヤマホトトギスあるいはヤマジノホトトギスと思われます。
ヤマホトトギスとヤマジノホトトギス、
この2つ、見分け方はいくつかあるのですが
なかなか確信が持って判断できません。


花被片が反り返り、
花糸下部に紫の斑点が見られ、
花は散房花序に咲く、
これがヤマホトトギスの特徴、
これはヤマホトトギスです。


花糸下部に紫の斑点がありませんが
花被片が反り返っています。
これもヤマホトトギスでよいと思われます。


花被片が反り返らず平ら、
花糸下部の紫の斑点、
小さいのが一つ、かすかにあるように見えます。
これもヤマホトトギスでしょうか(自信なし)。


花被片が反り返らず平ら、
花糸下部に紫の斑点もありません。
これはヤマジノホトトギスでしょうか(自信なし)。


茎を横に長く伸び、
そこからたくさん花のついた株、
上のものとは全体の感じが少し違いますが
花の姿から、これもヤマホトトギスと思われます。




同じ日の山道、
キノコがたくさん出ていました。
その中から名がわかるタマゴダケ、
朽ちた落ち葉を持ちあげるように姿を見せていました。
色の美しいキノコですが食べられます。



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ニラとツルボと小虫

2015-09-17 20:00:35 | 花と虫
昨日と同じ11日の丘陵の山道、
道横の草原にたくさん咲いたニラとツルボの小さな花に
小さな虫たちがたくさん集まっていました。
蝶に比べるとあまり注目されない蜂、虻、蠅、蛾たち、
それぞれ、きれいな造形をしています。


腹部が長く、
体全体に黄褐色の毛が密生しています。
ツチバチ科キンケハラナガツチバチ、
野花にいるのをよく見ます。


ハナアブ科ホソヒラタアブ、
ホバリングしながら花から花へと飛びまわる姿をよく見る
小さなきれいなアブです。


そのホソヒラタアブの顔を正面から、
大きな複眼が髪の毛、
どこかマンガチック、
アニメのキャラクターになりそうです。


戻し忘れ、露出オーバー気味ですが、
全身が光沢のある黄緑色、
その名もミドリバエです。


黒褐色の地にはっきりとした白色紋、
ツトガ科シロモンノメイガです。
日中活動し、花に吸蜜する蛾です。


ツルボにとまったこの蛾、
こうして翅を閉じた姿は蝶のように見えます。
ヤガ科ツメクサガとわかりました。


極端に細い胴、
腹部上部は鮮やかな朱色、
ヤマジガバチかサトジガバチです。
ジガバチは地面に穴を掘り、蛾の幼虫などを運び入れ、
食糧にする蜂ですが花に吸蜜もするようです。

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丘陵の山道に見つけた初秋の蝶

2015-09-16 20:00:43 | 昆虫
長く降り続いた雨が上がり、
久しぶりの晴日となった9月11日、
茨木常総市では上流域に降り続いた大量の雨で
鬼怒川の堤防が決壊し、たいへんなことになっていました。

そんなことも知らず180mmマクロレンズを抱え、
丘陵の山道を歩いてみると、
蝶たちが久しぶりの太陽を楽しむかのように姿をみせてくれました。
どれも普通種の珍しいものではありませんが
タテハチョウ科の6種です。


テングチョウ、
名の由来である長い鼻(実際は下唇ひげ)がよくわかります。


イチモンジチョウ、
花にも吸蜜しますが
この個体、湿った地面に盛んに吸水していました。


キタテハ、
翅を閉じコナラの樹にいました。


上とは別の個体、
草の葉に翅を広げていました。
翅色は夏型から秋型に、
オレンジ色が鮮やかになっているように感じられます。


ヒカゲチョウ、
日蔭ではなく、
日の当たる笹の葉にとまりました。


サトキマダラヒカゲ、
この蝶も日蔭の名のとおり、
なかなか明るいところに来ないのですが
来てくれました。


ヒメアカタテハ、
アカタテハは見ることが少ないのですが
この蝶はどこにもよく見ます。






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カメラ片手に傘を片手に

2015-09-15 20:00:57 | 花と虫
連日の激しい雨がやっとやむ気配を見せた9月10日、
車を定期点検に持って行った帰り道、
小雨の中を傘を片手、
60mmのマクロレンズを片手に遠回りして見ました。


駅から我が家までの最下点を流れる三沢川、
連日の雨で増水を心配していましたが
思ったほどでもありません。
しかし、川岸の草木の様子から
一時はかなりの増水があったことがうかがえます。


学校裏の路地、
紅いたくさんの果実が雨に洗われ輝いていました。
レンプクソウ科ガマズミ属のサンゴジュです。


住宅に囲まれた小さな畑に
黄色の小さな豆の花が、
小豆(アズキ)のようです。


そのアズキの花にシジミチョウを見つけました。
ウラナミシジミです。
南方系の蝶で夏から秋にかけて北上し、
例年、秋も深まる10月過ぎになるとよく見る蝶です。


幼虫の食草はマメ科植物、
アズキ畑に産卵にきたようです。
尻尾の先に薄緑色の小さな卵が確認できます。


アズキ畑の横、
樹に絡まり花をつけていたアカネ科ヘクソカズラ、
不名誉な名をつけられましたが
色、形とも花は十分観賞に耐えられるかわいらしさです。
その花にイチモンジセセリが吸蜜にきました。


梨畑の横に秋の七草の一つ、
キキョウが咲いていました。
花も素敵ですが、
紙風船のような蕾に面白味を感じます。
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ときどきカメムシ

2015-09-14 20:00:31 | 昆虫
種類も多く、姿や色も多彩、
臭いといっても攻撃を加えなければ悪臭は出しません。
写真を撮るになかなか魅力的なカメムシなのです。
8月中下旬の散歩に
低木の葉、草の葉に見つけたそんなカメムシを集めて見ました。


雨にぬれた貫録のあるこのカメムシ、
後脚が太く、長く、立派、
ホソヘリカメムシです。


ニラの花に見つけたのはブチヒゲカメムシのようです。
腹部の黒と淡黄色の縞模様がきれいです。


褐色の翅に小さな一対の黒紋が特徴、
ハラビロヘリカメムシです。
マメ科植物、特にクズの葉によく見ます。


林縁の低木の上、
木漏れ日に金銀色に輝やいて見えたこのカメムシ、
造形からツノカメムシの一つと思います。


上と同じ個体の横からの写真、
緑色の褪せたセアカツノカメムシかもと詳しい方に教えていただきましたが
はっきりとはわからないとのこと、
カメムシは色の変化も多く、
また幼虫と成虫の違いも大きく、なかなか難しい。


ニシキギの葉にいたキバラヘリカメムシの幼虫、
ニシキギ科の木に集団でいることも多く、
成虫も幼虫もわかりやすいカメムシです。
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シオカラトンボの共食い

2015-09-13 20:00:08 | 昆虫
小さいころ、
蚊、蝿などの害虫を食べるのでトンボは益虫と聞いたことがあります。
しかし、けっこう獰猛、
カ、ハエだけではなくガやチョウ、
同類のトンボも捕食してしまうようです。


シオカラトンボが大きな獲物を銜えていました。
よく見ると獲物はアカトンボの一つ、
ミヤマアカネ♀と思われます。
首がちぎられもう絶命しているようです。


8月中旬の同じ日、
ほぼ同じ場所に2匹のシオカラトンボがいました。
交尾かなと思いましたがそうではなく、
今度はシオカラトンボ♂がシオカラトンボ♀を
捕食しようとしている場面でした。
共食いです。


やがて、人影に気づいたシオカラトンボのオスは飛び立ち、
そのあとに首をもがれたメスの胴体だけが残っていました。
肉食のトンボですが、他のトンボを食べることはあっても
共食いは珍しいことのようです。


同時刻、同じ場所にいたシオカラトンボ♂、
この一帯は草刈りが行われた後、
そのせいで本来の食餌である
蚊や蝿などの昆虫が少なくなった結果でしょうか。

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アゲハチョウの交尾

2015-09-12 20:00:35 | 昆虫
9月のコスモス畑に見つけたアゲハチョウ、
それにこの夏に撮ったルリボシカミキリとヤマトタマムシ、
美しい夏の昆虫3種の交尾の姿を集めて見ました。、


眼の前に少し変な形のアゲハチョウ(ナミアゲハ)、
2匹います。
はじめて見る交尾中の姿です。
真横からの絵、美しい形です。


翅を広げてくれました。
上が雄かと思いましたがアゲハチョウは逆のようで、
雌の方が上です。
夏のナミアゲハは雌の方が黄色味が強いそうです。


撮られているのに気がついたのか
少し飛び、裏側も見せてくれました。


7月に写したルリボシカミキリ、
こちらは多分オスが上です。
カップルを何組か見ましたが大概はメスの方が大型でした。


8月に写したヤマトタマムシ、
エノキの木のまわりを何匹かのオスが飛びまわり、
メスを見つけて交尾をしていました。

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ルリタテハ、ツマグロヒョウモン

2015-09-11 20:00:32 | 昆虫
今年はじめて撮れたルリタテハと
花に吸蜜するツマグロヒョウモンを集めて見ました。


翅をひろげると濃い紺色に淡い青色の帯が
美しいルリタテハ、
タテハチョウ科の蝶です。


上とは別の個体、
この日は2頭に出会い、両方を撮れました。
いつもは、雑木林の周辺を勢いよく飛びまわり、
なかなかとまってはくれません。
樹液を食餌し、花にとまる姿は見ません。


翅裏は地味な黒褐色、
質感も凸凹しているように見えます。
成虫で越冬する蝶の一つ、
枯葉などにまぎれて目立たないようにするためと思われます。


庭のコバノランタナに来たツマグロヒョウモン♂、
今年の8月上旬の暑さの中でも
見られたりタテハチョウ科の豹紋蝶です。


河原のアカツメクサにも
ツマグロヒョウモンがよく吸蜜にきます。


キバナコスモスにもツマグロヒョウモン。
南方系の蝶、温暖化の影響か、
1980年代までは関西以西にしか見られなかったそうですが
いまや関東でも最も多く見られる蝶の一つです。



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