行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

チョウジソウとフタリシズカ

2024-07-09 20:00:39 | 花,植物
5月2日の丘陵の山道散歩にて、
野道にチョウジソウ、オカタツナミソウ、フタリシズカが花をつけていました。


公園の山斜面にいつのまにかチョウジソウが花をつけていました。
白色~薄紫色の清楚な花です。
もとは植栽されたものかも知れませんが、
毎年この場所に咲いてくれます。


チョウジソウ(丁字草)
キョウチクトウ科に分類される多年生草本です。
5月ごろ、茎を60cm ほどに伸ばし、
茎頂の集散花序に薄青色の花を多数つけます。
葉は長さ 6〜10cm、幅 1〜2cm の細長い披針形で互生します。


かつては全国に分布、
川岸や原野などのやや湿った草地に見られる普通種でしたが、
近年になり減少が著しく、絶滅が危惧されている草本です。


同じ山斜面に
オカタツナミソウが薄青色を見せ始めていました。
これからたくさん見られるシソ科タツナミソウ属の多年草です。


フタリシズカ(二人静)があちらこちらで白い花をつけていました。


フタリシズカは
センリョウ科チャラン属に属する多年草。
茎の上部に鋸歯をもつ2~3対の葉が対生し、1–5本 の花序をつけます。


花穂は2本がふつうでフタリシズカの名があります。
しかし、1本や3~5本のものもよく見られます。
花言葉は「いつまでも一緒に」、
2本が寄り添うように咲くその姿からの花言葉です。
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トチノキの花とアオスジアゲハ

2024-07-08 20:00:45 | 花と虫
公園道のトチノキに今年は花がたくさんつきました(5/2)。


丘陵の山道から下を覗くと、
公園のトチノキに花がたくさん咲いていました。


トチノキ(栃の木)はムクロジ科トチノキ属の落葉広葉高木。
日本特産で、日本に自生している樹木の中では最も大きいものの一つです。
都市部では街路樹としてよく使われています。


葉が特徴で、全体の長さが50 cmにもなる大きな掌状複葉です。
小葉は長さ15~40 cmの倒伏状長楕円形、
5~7枚が掌状につきます。


背景を青空にして見ました。
花期は芽吹きから約1月後の5月初旬、
枝先の葉の間から長さ15 ~25 cmの円錐花序が立ち上がり、
黄白色の雄花と両性花を咲かせます。


そのトチノキの花に数頭のアオスジアゲハが吸蜜に来ました。


両性花には花弁が4個、雄しべ7個、雌しべ1個がつきます。
個々の花、花弁は小さいのですが、雄しべが長く伸び、
花序全体としてにぎやかでよく目立ちます。
乳白色の花弁の中心にある黄色や赤の斑紋が花をさらに目立たせます。
この斑紋、花が若い(蜜と花粉がある)ときは斑紋が黄色で、
蜜がなくなると赤くなります。
虫たちに花粉がないことを知らせ、より有効に花粉を無駄なく運んでもらう仕組みのようです。


トチノキのすぐ近く、
道路のツツジが満開に咲いていました。
毎年、黄金週間近くになると街を彩る道路の生垣ツツジです。
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キマダラカミキリ、コチヤバネセセリなど

2024-07-07 20:00:22 | 昆虫
5月2日、一週間ぶりにお写ん歩、
自宅近くの公園の山地に蝶やカミキリムシを写しました。


山道の草の中に大きな茶色のカミキリムシがいました。
キマダラカミキリです。
キマダラミヤマカミキリとも呼ばれます。
黄斑模様と触角の付け根を取り囲むようにある三日月形の複眼が特徴です。


体が黄金色の微毛でおおわれていて、
角度によって色や模様が変わり、
斑模様になることが名の由来とのことです。


ハルジオンの花にコチャバネセセリ春型が吸蜜していました。
翅に傷みがなく、発生して間もないと思われます。
春型は4月下旬から発生、セセリチョウの中ではいち早く見られます。


日本全国に分布し、年2回発生します。
春型は4~5月に見られヒメジオン、夏型は7~8月でヤマユリの花にいるのをよく見ます。
春型は翅の縁が黄白色の一色、夏型はそれが黄と黒のまだらになります。


タデ科スイバの紅い花にツマグロヒョウモンのオス、
動かずにじっととまっていました。
多分、羽化して間もないと個体です。
ツマグロヒョウモンは年に何回か発生、4月~11月まで見られるタテハチョウ。
スイバは別名がスカンポ、
4~5月に急速に茎を伸ばし、紅い花がつきます。


クロヒカゲが木の幹にとまりました。
これも発生間もないと思われ、
翅の付け根の鱗粉が虹色に輝いていました。


コジャノメが何頭か林の木陰から飛び出してきました。
山地の暗所を好む、眼状紋を持つ蝶です。



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エビネラン、ハンショウヅル

2024-07-06 20:00:18 | 花,植物
4月27日の長池公園にて。
ハンショウヅルの花が咲き、エビネランがたくさん出ていました。


フェンスに絡まりハンショウヅルが花をつけていました。
花被片が厚く、鐘形で光沢のある紅紫色、
知らなければ果実かと思えます。


キンポウゲ科センニンソウ属のつる性低木、
花期は5~6月、下向きに咲く花を半鐘にたとえて、
ハンショウヅル(半鐘蔓)の名が付けられています。
葉は対生し、卵形の三出複葉です。


花被片は花弁ではなく萼片、
先端部のみ開き,中には多数の雌しべと雄しべが見られます。
雌しべは雄しべよりも短く,外からは見えません。


ハンショウヅルに並んで、
フェンスに絡まり花をつけていました。
オオバノウマノスズクサです。


エビネ(海老根)、
ラン科エビネ属の多年草、
ジエビネ、ヤブエビネとも呼ばれます。


集団でエビネが咲いていました。
比較的育てやすい野生の蘭です。


管理されたものですが 、
キケマン(黄華鬘)がありました。
キケマン属、黄色の花のケマンソウ(華鬘草)です。


少し変わったツツジの花がありました。
ピンクの花弁と緑の葉が同じ形、咲き方も普通のツツジとは違って見えます。

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ミツバウツギ、ヒメウツギ、ツクバネウツギ

2024-07-05 20:00:32 | 花,植物
4月27日の長池公園にて。
ミツバウツギ、ヒメウツギそしてツクバネウツギ、
ウツギ(空木)の名がつく木の花が咲いていました。
ウツギの名は茎が空洞であることが共通、分類によるものではありません。


ミツバウツギ(三葉空木)。
ミツバウツギ科ミツバウツギ属の落葉低木、
平地から山地、特に低山帯に多く分布、山麓の林の樹木下などによく見られます。


花期は5~6月、
枝先に円錐花序をなして、筒型の白い花を穂状に垂れ下がるようにつけます。
花びらもガクも白色でよく目立ち、
完全に開くことはなく、半開きで咲いた状態です。


葉は小葉が3枚ある複葉、
これが「ミツバウツギ」の名の由来です。


低木のヒメウツギ(姫空木)が枝いっぱいに白い小花をつけていました。
アジサイ科ウツギ属の落葉低木 です。


花期は4~5月、
比較的暖かい地域の山地の岩上などに生え、花をつけます。
庭木や鉢植えなどにもよく利用されています。


ツクバネウツギ(衝羽根空木)も花をたくさんつけていました。
今年は桜の開花は遅れましたが、
4月下旬から5月に咲く花は例年よりやはり早い開花のようです。


スイカズラ科ツクバネウツギ属の落葉低木。
花期は5~6月、枝の先端から花柄を出し、
基部まで深く5裂した萼片と鐘状漏斗形、2唇状の花冠をつけます。
花冠は白色、黄白色で内側に黄色の網目状の模様が見られます。


果実の時期まで5個の薄紅色の萼片は残り、
その上に球形褐色の果実がつきます。
その姿が羽根突きの「衝羽根」に似ることからツクバネウツギの名があります。
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カマツカ、ミズキ、ハリエンジュの花

2024-07-04 20:00:37 | 花,植物
4月26日、
丘陵の林縁道を散歩、
カマツカ、ミズキ、ニセアカシア、ヤブデマリが白い花をつけていました。


山の広場のカマツカ(鎌柄)が花をたくさんつけていました。
バラ科カマツカ属の落葉小高木で
材が堅く、鎌の柄として利用されたことが名の由来。
水はけのよい明るい山野などに自生しています。


花は4月~5月に開花、
白色で小さな5弁花を短枝の先の花序に20輪ほどつけます。、


同じ広場にミズキも白い花をつけていました。
ミズキ科サンシュユ属の落葉高木、
山地や丘陵地に生え、日当たりのよい低山など各地に広く生育します。
階段状の樹形が独特、公園木としてもよく目にします。


花期は5~6月、新枝の先に散房花序を出して、
直径7~8mmの白色の4弁花を密に多数つけます。
横に枝を伸ばし、階段状に広がります。
葉は枝先に集まって互生し、葉身が6~15 cmの広卵形、
全縁で先がとがります。


ハリエンジュの花もはやくも咲いていました。
北アメリカ原産、マメ科ハリエンジュ属の落葉高木です。
ニセアカシアの別名があり、
蜂蜜の定番であるアカシアの蜂蜜はこの花の蜜です。


花期は5~6月、葉腋から総状花序を出して白色の蝶形花つけます。
花序の長さは10~15cm ほどあり、甘い芳香を発します。


林縁にヤブデマリも白い花を覗かせていました。
レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木、
山野の川沿いや谷沿いによく見られます。


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ノアザミとキツネアザミ

2024-07-03 20:00:27 | 花,植物
4月25日、里の谷戸道を散歩、
畑横の草原にノアザミが咲き出し、
春田にはキツネアザミが花をつけていました。


まだ4月ですが、早くもノアザミ(野薊)が咲いていました。
キク科アザミ属の多年草、
日当たりのよい山野に初夏から夏(5 - 8月)に花を咲かせます。
春咲きの特徴をもつアザミです。


アザミは茎枝の頂に頭花(頭状花序)をつけます。
花は全てが筒状花(管状花)で、舌状花はありません。
この多数の筒状花を包むように束ねているのが総苞で、
緑色をしていて、たくさんの総苞片で構成されます。
ノアザミの総苞片は反り返らす、直立し、触るとネバネバしているので、
夏から秋に花が咲く、よく似たノハラアザミと識別ができます。


ノアザミの花にアゲハチョウ(ナミアゲハ)が吸蜜にやってきました。
咲きはじめの筒状花にはまず雄しべが現れます。
昆虫が雄しべに接触すると、その刺激により花粉が噴出し、昆虫に花粉をつけます。
花粉を出し終えて雄しべが引っ込むと、続いて雌しべが顔を出し、
花粉をつけた昆虫から受粉します。
自家受粉を避ける仕組みのようです。


花色は淡紫色~紅紫色、
見たことはありませんが、白色のものもあるそうです。


冬田から春田になり、
ゲンゲやスズメノテッポウなどの草で覆われた田んぼに
キツネアザミ(狐薊)も花をつけていました。
キク科キツネアザミ属の2年草、
道ばたや田畑にごく普通に見られるいわゆる雑草です。


花期は4月~6月、枝の先端に多数の頭花をつける
頭花は薄紫色の筒状花からなります。
アザミの名がありますが、アザミ属ではありません。
名は、花がアザミに似ているが、アザミではない、
狐に化かされたように思えるということからつけられたとのことです。


同じく4月25日、
谷戸の湿地に今年は見逃したと思っていたウワミズサクラが咲いていました。
バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木、
白いブラシのような花です。
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生垣の花たち

2024-07-02 20:00:32 | 花,植物
散歩の帰り道、
住宅街に生垣の花を写して見ました(4/25)。


モッコウバラ。
4月中旬、たくさんの薄黄色の花を一斉につけます。
常緑つる性の棘がない薔薇、丈夫でフェンスに絡ませる生垣には適しています。


ムベの生垣に花が咲いていました。
アケビ科ムベ属、常緑のつる性木本で
暖かい地域の山野に自生します。
フェンスに絡ませるなど庭木としても利用されます。


ムベの花は細い釣鐘状、
花びらに見えるのは萼片で外側は黄白色、内側は紅紫色です。
葉は複葉で5~7枚の小葉からなります。


ベニカナメモチの生垣にも花がついていました。
別名はアカメモチ、常緑の小高木です。
新芽や若葉が赤くなりきれいなであり、生垣によく利用されています。


名にモチがつきますが、
モチノキ科ではなく、バラ科の木本です。
開花時期は4~5月、枝先に径約10 cm半球状の集散花序を出し、
小さな白色の5弁花を多数つけます。


刈り込みに強く、秋には紅葉が美しく、
ドヴダンツツジも生垣によく利用される低木ています。
花期は4月、葉の展開とほぼ同時に小さな白い釣鐘状の花をぶら下げます。


道路の生垣として植えられているツツジが
あちらこちらで花をつけていました。
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クロコノマチョウとシオヤトンボ

2024-07-01 20:00:23 | 花と虫
4月25日の散歩道に
クロコノマチョウ、雌雄のシオヤトンボ、アオスジアゲハを撮りました。


4月25日、
公園の明るい草原にクロコノマチョウがいました。
成虫越冬の蝶、春に見られるものは前年の秋に生まれた秋型です。
翅裏面は越冬時に過ごす落葉の色になっています。
この個体、外縁が突出しているのでメスの個体です。


森林の暗い場所にいることが多く、
こんな明るい場所では見ることは珍しいクロコノマチョウです。
タテハチョウ科の蝶、
タテハチョウの中では大型、雌雄ともに褐色でメスが淡色、
いずれにしても地味な蝶です。


谷戸道の草茎に黄金色のトンボがとまっていました。
発生して間もないと思われるシオヤトンボのメスです。


そのシオヤトンボのメスを見上げて写して見ました。
平地~丘陵地の湿地、休耕田などに生息する春に見られるトンボです。


シオヤトンボのオス、
腹端まで全身が灰青色です。
よく似たシオカラトンボに比べると少し小型で腹部が太目です。


アオスジアゲハがハルジオンの花に吸蜜していました。
もともとは南方系の蝶なのだそうですが、
いまはかなり北上していて、
ここ東京の南多摩地区では、もっともよく見られるアゲハチョウですす。


水辺のクレソン花にもアオスジアゲハ来ていました。

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