コロナ禍で酒に弱くなったよっぱらい親父。古希を過ぎ、腰痛に悩みながら今は家庭菜園に精を出す。慰めは3匹の猫。
よっぱらい親父の独り言
タヌキがルンバを買った
ついに、同居のタヌキがルンバを買った。
親父は、「我が家は障害物が多いので役に立たない」と反対だった。
居間には、ソファーもあるし座卓も座布団もある。
カーペットだって敷いてある。
台所も、テーブルとイスも4脚置いてある。猫の餌用のテーブルもある。
ルンバは、たちどころに行き場を失い、熱くなって故障するに決まっている。
宅配便でルンバが来た。タヌキが密かに注文をしていたのだ。
様々なことにおいて、親父には決定権がない。
充電をして、早速動きを見る。
うなって動く新たな生き物に猫は座卓の下に避難した。
きっとどこかでつまずくに違いない。
ところが、床ふきロボット掃除機は、床とカーペットの段差を乗り越えた。
そればかりか、敷居を乗り越え台所に行く。
廊下に行くと1段下がった玄関がある。落ちると思いきや、引き返す。
廊下から畳の部屋に行く。まるで生きているかのようだ。
あちこち回り、1時間ほどして居間に置いた自分のホームに着き、静かになった。
たっぷり取れたゴミを捨てながら、タヌキの満足ような顔。
また、タヌキの暇な時間が増えた。
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