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足手まとい~彫刻の小径


今日は、春らしく暖かい日。風もない。
タヌキに誘われて散歩に行く。
いつもの多々良沼公園の赤松林だ。
県立美術館から出発する。
彫刻の小径は、空気がおいしい。

二人そろってスタートしたが、タヌキが速い。
追いついて歩くうち息切れしてしまった。
「足手まといだから、待たなくていい」
そう言うと、待ってましたとばかりに遠ざかる。

自分のペースで歩きながら考える。
散歩に限らず、今の生活は殆どがタヌキのペースだ。
それはそれで楽なのだが、今の世は女性が強くなった。
五輪のM会長のように、不用意にものを言ってはいけないのだ。
親父には、タヌキの逆襲を覚悟できるほどの勇気がない。

息切れているのに、喫煙所でたばこを吸った。
コロナでしばらく会っていない友人から電話があった。
「入院してるんじゃないの、お見舞い行かなくてすまん」
誰が言いふらしたか、根も葉もないうわさが飛んでいる。

森の小径に入ると、彼方から独特の歩き方でタヌキが戻ってきた。
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