先日月曜日、「産前産後の集い」の帰りのこと。
よく行く某百貨店の食料品売り場でお買い物。ここは月曜市をやっていて、100円均一でいろいろ買える。
この日はお魚も100円のがあって、見ると銀鮭の切り身が一枚100円(正しくは105円 ^^;)。
ここの魚売り場には鮭専門コーナーがあって、カマ部分とか、紅鮭、銀鮭など価格もいろいろで買えて結構おいしいの。
おっちゃんは物静かな感じなんだけど、私は対面販売が好きなので、ついつい話しかけてしまい、そうするとおっちゃんも思いのほかしゃべってくれる。
大体3枚パックなので「5枚ほしいんだけどなあ」とかいうと、詰め替えて計算もしてくれたりもします(^^)
前なんて、「ちょっと待ってて」とか言って奥に消えたかと思うと全然帰ってこないしなんでかなあ・・・と少しイライラしてると、「こっちの方がおいしいから」なんていって、凍ったままのでっかい鮭を抱えて帰ってきて、わざわざ切ってくれたこともある。
でも、全然顔なんて覚えてもらえないんですけどね。
さて、その銀鮭なんですけど、他の切り身の間に遠慮がちに置かれてて、本日の特売品なのに、影は薄いしあまり売れてない感じ。
でも、なんだろ、その銀鮭、身の感じがすごく素直な感じがしたんです。油乗りまくってます・・・ってのではないんだけど、寒いとこからやってきました的な。
ふとみると、「宮城産」と書いてありました。
買おうかなあとおもってじーっと見ていたら、おっちゃんが「おいしいよ。宮城産」って言う。
「宮城。宮城を応援ね」って言うと、おっちゃんも「宮城を応援」ボソッと言う。
「そやね、うん、私買うわ。4切れちょうだい」(3枚パックだった)というと、ささっと4枚パックを作ってくれた。
「ありがとう」と鮭売り場をあとにして、レジへ。
レジに行くと、顔見知りのおばちゃんふたりでやってるレジがあったので、そこに並ぶ。
おばちゃんはカゴの中の銀鮭を目ざとく見つけて、「おいしそうな鮭だね。ん?これ105円?うそっ。」
「そうなんです。105円。宮城を応援で」ってまた言うと、
「お、そうだね、宮城を応援」「私も帰りに買っていこ」って。
なんだか楽しくなって、呪文のようだなあって思いながら帰りました。
夕飯に焼いてみたら、うん、思ったように油ノリノリって感じじゃないけど、しっかりうまい鮭。
むしろ最近のギトギトなほどの銀鮭は胸焼けがするようであまり好きじゃないんだけど、これはほんとにおいしい。昔っぽい感じ。
子どもたちも「むしろこのほうが好き」だとか言ってました。
うん、おいしいね。
応援、いろいろあるけど、私にできる確実な応援はこんなことです。
「つづき・ひとの『わ』ランチ」もささやかだけど、岩手の応援でお米と野菜を購入しました。
ささやかだけど、せめてもの応援。
そして、たぶんあの日のレジのおばちゃんも買ったでしょう。
こうしてさりげなく思いを分かち合うのも悪くないんじゃないかな。
唱えた言葉は応援の気持ちと楽しさとおいしさを運んできてくれました。
日々できること、きっとたくさんあると思います。