ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

咲きました。

2012年03月18日 | 日々のこと

 

そんなこんなで1週間遅れてしまったけど、あれから1年が経ちました。

皆さんは、先週のその時を、どこでどう過ごされましたか。

各地でさまざまな催しが開かれ、黙祷の時間が持たれていた一方で、夜のニュースで見た渋谷の交差点の映像は普段の人の流れと変わりなく、いろいろなのだと知りました。

私はどうしようといろいろ考えた結果、家でやらなければならない仕事がたくさんあったのもあって、家で、1年前とまったく同じで迎えることにしました。

あの日はリビングで椅子に座って、ちょうどテレビを見てました。

その時と同じ椅子に座って、たまたまあの日と同じように家にいた長男と一緒に。そして、慰霊式典を見て、黙祷しました。

 

 

目をつぶっていると、あの日の怖かったことが浮かんできました。横浜でもあれだけ怖かった。電車がとまり、娘は学校から帰れず体育館に泊まって次の日帰ってきました。顔を見るまで落ち着きませんでした。

でも、それはすぐ消えて、この一年報道で見てきた、東北のいろいろな画像が浮かんできました。

一年を振り返っての特番では津波が車や家を押し流していくさまをたくさん見たけれど、あの日、たぶんあんなひどいことになると誰も思わず写していたんであろうテレビの映像が、あの時リアルタイムで流れていました。

私は、あー今あの車は流れていってしまう、あの家は巻き込まれてしまう、きっとあの中に人はいる、今この瞬間人の命が奪われていく、・・・そう思いながら、息をしてはいけないかのようにひっそりとその画面を見つめていました。

そのことを思い出し、その時は原発を始め、日本がもっとひどいことになっていくことを知らず呆然としていたなあと、思い出していました。

そして、この一年間を思い、たくさんの亡くなった方たちを思いました。

 

 

この日一日流れていた震災の特集を、子どもたちも観ていました。

「どうせ、こんなふうに取り上げられるのって、今日一日だけだよ。明日からはまた普通の報道にきっとなる」「今日は震災を見なくっちゃ」「・・・(無言で画面を観ている)」

子どもも三人三様。それぞれの受け止め方で、それぞれの思いで、私たち家族はこの日一日の報道を観ていました。

 

画面の向こうとこちらでは何がちがったのか。きっと何もちがわない。だからこそ、私たちはこの今ある命を大切に生きなくてはならない、最近の幾度かの余震の中でもまたその思いを強くしました。

 

 

この日咲けばいいなと思っていた、庭のさくらんぼの花。朝見ると、ほのかに咲き始めていました。そして、午後、ちょうどあの時間を狙うかのようにいっそう命が動き始め、夕方にはこの写真のように何輪かがきれいに咲きました。

 

 

 

 

偶然かもしれないけど、でもとてもうれしかった。こうして、願っていれば思いが届く、叶うことがきっとあるんだよって、そうさくらんぼの花が言ってくれているような気がしました。

 

 

そして、この夜見上げた空の星はとてもきれいでした。

大好きなオリオン座が目の前に大きく見えて、小さいころ見たのと同じそのままに、きれいに輝いていました。いろんな思いをこめて、私はそのかたちをトレースしながら、変わったものもあるけれど、変わらないものもこうしてあって、どこからでも誰の目にも見えるのだと思いました。

 

いろんなことがあるけれど、私はたんたんと日々をまず過ごしていこう、あの星の輝きのように。そんな毎日から見えることもきっとあるはずだ、そう思います。

その上で自分にできることをしていこう。一年後、日本のいろいろが好転していますように、ひそかにそう願いをこめて。まずは自分の健康第一から、ね(^^;)。

 

 

そうそう。この日、久しぶりにスコーンを焼きました。お昼間、仕事をしながら食べられるものを作ろうと思って。

久しぶりだったのにうまくできました。半分はレーズン入りにして、バイトに行く息子も持っていって冷めても美味しく食べられるように。半分はプレーン、あとで帰ってくる子どもたちが大好きなジャムをつけて美味しく食べられるように。

これも私のたんたんと過ごすことなのだと、まだまだやれることがあると、熱々をほおばりながら思ったのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

病気は根性と自然治癒力で治す!?

2012年03月18日 | 日々のこと

昨日の続き、病院に行ったことから書きます。

子どもも私も病院のお世話になることはめったになくて、熱がでたときにインフルエンザかどうかの診断に行くくらい。今回もそう。

迷った末、徒歩でも行ける近場にする。少し不安は残るけど。そこは私が貧血治療で少し通ったところ。行くたびに検査で2,000円とか取られたからあまりよい印象はないけどカルテがあるから何かと便利だろう、診断だけだし。

・・・、と行ってみたら、うう、悪い予感は当たりました。

 

着いたときは36.9度。まだ節々は痛いけど体は元気だ。症状を話すと「インフルエンザっぽいですね、検査をしましょう」と。

しかし、検査結果はCというところに太い線が出ただけ。医者は「うーん、おかしいなあ」。

そのうち看護師さんが「Bにうっすら見えないですか」・・・見えないよ。

医者は「うーん、見えないけどなあ。見えますか?どうしましょう。まあ、本人が納得してくれればいいんで」・・・見えないってば。

「段々見えてきましたか?催眠術みたいですけどね。ははは」・・・おいおい。

「困ったなあ、薬が出せないなあ」・・・薬のためなのか、結局。それでどうなんですか、おみたては。

こんなことがしばらく続いたからもうどうでもよくなって、(この時点で、処方箋出されても薬はもらわずに帰ろうと思ってたので、何を出されてもよかった)、早く終わらせようと、「見えないけど、インフルエンザとおっしゃるならそれでいいです」と言うと、ホッとしたかのように、「じゃあ、薬はイナビルを出しますね」と、言ってそれで終わり。

「一応、隣の部屋で隔離をしましょう」半分笑ったように話す医者。隔離するほど患者さん来てないでしょが。その中で会計を済ませる。

そうして、そのまま家に帰ってきました。

 

 

家に着いたら、なんだかへとへとな気持ちになって、熱も上がってきました。とにかく明日のことをと先方に電話を入れて、診断の旨を伝え、お詫び。不特定多数の方も来る場所に、この状態では行けない。

明日行けないのなら、もう腰を落ち着けて治そう。しっかり寝て、静養して、栄養も取って治すしかない。

でも・・・そう、ずっと寝ているわけにはいかなかったのです。

夫は出張だとかでいなくなるし、長男はマイペースで気ままにしてるし、次男は学校、部活、塾と家にいない。小学校のときみたいにあれこれ頼めない。頼みの娘は修学旅行。

幸い、起き上がれないほどではなかったから、台所に立って晩ご飯も作ったり、洗濯もする。ずっと寝てると体が痛いからちょうどいいと、自分を励ましてました。

 

ご飯は、子どもたちまで元気がなくなってはいけないから普通に。

一晩目。病院に行く前日。悪くなる予感がしたから、うどんと、京都権太呂のおだしときつねうどんのおあげを買ってきていたので、ねぎを刻んでおく。これは子どもにそれぞれ作らせました。これとごはんと残り物のおかず。私は濃いおだしが無理で、夜中にごはんと梅干し、大根おろし。

二晩目。雑穀ごはん、味噌汁。大根とお揚げの炊いたん。鶏肉と小松菜のソテー・・・だったかな。私は大根と味噌汁は食べたけど、あとはおかゆ、梅干し、大根おろし。

三晩目。寝てたら息子の塾の時間に間に合わず、冷凍していたうなぎと味噌汁を食べてもらう。私は前日と同じ。

四晩目。ポトフにしよう。大根、蓮根も入れて作る。これをもりもりと食べると、汗が出て、少し力が湧きました。

五晩目。いつもの流れで、ポトフにチーズを入れてリゾット。それから果物。この日はもう熱が下がる。

六晩目。元気になったけど、簡単に、鶏なんば。うどんだしはもちろん自分で。あー、これはおいしかった。それと鶏そぼろごはん。鶏だらけだけど、ごめんなさい。

・・・、と、やっと復活しました。

 

熱のあるときは、カロリーの高いもの、動物性タンパク質、乳製品は避けたほうが良い。ウイルスのエサになるって言われてるから、早く治したいならなるべく粗食にする。そして少しずつ戻していく。

三年番茶に梅干し、生姜、醤油を入れて熱いうちに飲む、梅しょう番茶も元気が出る。でも、体調と経過で変わってきます。私は途中から飲めなくなりました。

三年番茶に塩を入れた塩番茶。これでうがい。薬効のあるお茶だから、ありがたい。何度もする。

そして、枕には大根葉やキャベツをタオルの上に敷いて、青菜枕に。

これはこどもが小さい頃からずっとやってきた手当法。初めて聞く人はびっくりされるけど、試しにやってみるといいよ。ほんとに気持ちいい。あっというまに心地いい眠りにつける。

頭の上にはキャベツを帽子みたいにのせて。目が覚めたら落っこちてるけど、汗かいて濡れてヨレッとなってるはず。そして、頭の下の葉っぱはすっかり乾燥してぺっちゃんこ。あー、私の熱をすってくれたと、感謝したくなります。

そう。おだいどこにあるものはこんなふうにも役に立つのです。

 

 

途中、熱が37.5度あたりを行ったり来たりしていたときは、医者の薬を今回はもらってきとけばよかったのかも、とちょっと後悔しました。あれを飲んでいればもうテキメン下がったんじゃないかって。

でも、ネットで効用を見てみると、咳止めと去痰剤と胃薬でした。

弱ったりこじらしたりしていたら必要かもしれないけど、咳や痰は体から悪いものを外に出そうとしてるんでしょ、と解釈してる、というかそう習った。それを薬で初期段階で止めたくない。胃薬は薬で胃を荒らさないためのお決まりか。

なので安心して?気持ちを落ち着けて、ひたすら寝る、寝る、寝る。

お風呂も二日だけやめたけど、熱があっても入りました。スッキリして寝られるほうがいいと思ったから。気持ちよくて思わず、あー!!って声が出ました。

 

でも、これは誰にも当てはまるものではありません。自分で、自分の体の声を聞いて考えて判断しないと危険です。そう、それもトレーニングなのだ。

子どもにしても同じ。一番身近にいるお母さんがよく見て判断して手当してあげる、どうしたら気持ちいいのか、どうして欲しいのか、それがわかると、手を当ててあげているだけで良くなってくることってあるからです。

 

 

昨日も書いたけど、最終的に風邪やインフルエンザの熱が体から抜ける時って、汗が大量に出て、急激に体温が下がります。この気持ちのいいこと。ちょっとやばいくらいです(^^;)。

でも、これで安心してはだめ。これで動いたり無理をすると、ぶり返したり、長引きます。私は実は少し失敗。金曜日に一度下がったのに、無理しました。それですぐスッキリ抜けませんでした。

ほんとは初期の段階で、おろし大根を大量に食べて、厚着して布団をいっぱいかぶって布団蒸しにすると(かなり苦しい)、めちゃくちゃ熱くなってそのあとこんなふうに抜けます。でも、今回さほど熱が高くなく中途半端でした。

でも、ヒートテックのタートルネックを着て寝てたら死ぬほど熱くなって熱を測ったら38.9度。ヒートテックのせいか、ほんとに熱だったかわからないけど、あれは焼け死ぬかと思うほど暑かったです。(そのあと着替えたらひきました。)

 

 

結局、インフルエンザだったのか、手ごわい風邪だったのか、周りにいろいろ聞いてみましたけど、同じような症状でどちらのパターンもあるようですね。

いずれにしろ、何とか自分の自然治癒力と根性で今こうして復活しています。

薬で熱を下げたりしたのは、もうどれくらい前かわかりません。ここまで飲んでないと、逆に飲むのが怖いのです。昔はバファリンをいつもかばんに常備していたような子だったのに。

長男は卵アレルギーだから、インフルエンザの予防接種はできないので、下の二人もしません。一度だけ娘が高校入試の前に打ちました、それだけです。

でも、今までにかかったのはたぶんどの子も3回くらいでしょうか。かかってても知らない間に治ったりしてるのかもしれませんが。

 

 

ただ、さすが今回何年ぶりかの熱で、自分の体力の低下を思い知らされました。以前はもう少し回復が早かったと思ったから。といっても正味3日寝込めば熱は下がる、は大体変わっていませんけど。

もしちがうお医者様に行けばどうだったかなあとも思ったりします。ちがう診断、対応をしてくださっていたら、次の日の予定もクリア出来たかもしれないし、できなくてもお薬を飲んだかも・・・うーん、たぶん飲まなかった気もするけど。

でも、こうして治すと、咳や鼻水とかもそれほど長引きません。無理に止めていないからだと思います。あとは、大根や蓮根をスッキリするまでつとめて食卓に並べます。

そして、できれば、整体に行きます。昨日行けばよかった。梶ヶ谷の「山崎鍼灸指圧院」、最近は週に3回だけなんだよなあ。いつ行けるかなあ。

 

 

ひさびさに長々と書きました。お読みいただきありがとうございました。

これだけ書ければもう復調かな。それにしても健康第一、何より第一です。食べ物だけではあきません。睡眠と休息、リラックス、全部大切です。骨身にしみて実感しました。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする