2021/07/24
昨夜、東京2020の開会式が行われました。
いつものように7時のニュースを少し見てから、You Tubeでショパンコンクール予備予選のほうを見ていました。この日が最終日だったのですよ。
日本人の沢田蒼梧さん、なかなかよかったですよ。名古屋大学医学部3年生ですって。そういう、ピアノ専門でない人がショパンコンクールに出るって素晴らしいですね。
8時をまわって開会式の時間を思い出して、見ました。
伝統芸能の木やりをやっていました。真矢みきさんが棟梁だそうで、日本らしい美しさがあって、いいなあと思いました。こんなふうに水面下で準備していたんだなあと思いました。私はもともとお祭り好きで、こういうものを見るのが大好きです。
さまざまな醜聞が噴出してきて、変更があり、どうなるかと思われた開会式でした。
演じる人々も迷いがあったのではないでしょうか。でも、出るからにはきちんとしたものをお見せしたいという気持ちで練習を積んできたのだと思いました。
最終聖火ランナーは大坂なおみさんでした。
大坂なおみさんは世界的に知名度の高い、強いアスリートで、東京2020の聖火ランナーにふさわしい方だと思います。
でも、大坂なおみさんも、お話をいただいて、迷いがあったのではないかしら。(私の個人的感想です)。
すぐに「出ます」と言ったのではない、と推測します。このオリンピックについての世論、国民の見方の厳しさはきっとわかっていらっしゃると思うのです。
フィギュアファンには羽生選手の予想もあったのですが、私は五分五分だと思っていました。お話は実際にあったのじゃないかしら。(これも個人の推測で根拠はありません)
つまり、羽生君という人なら、いろいろ考慮して辞退したのではないかしら。それとも復興五輪というなら、自分が指名されれば出るべきであると考えたかも・・・・・ 想像の域を出ませんが、いろいろ思うところです。
こうして幕を開けてしまうと、最後にレガシーとして残るのは、出たという記録に残る人たち。出なかった人たちではないのですよね。
日本はたくさんのメダルを取って、後世に、あのオリンピックはよかったと評価されるのか、それとも、感染が拡大して悪評高いオリンピックとなるのか、今のところ予想もつきません。
ただ、出る選手たちに罪はないのです。子どもの頃からオリンピックを夢見て、厳しい練習を重ねてきて、今があるのですから、健康に留意して、力を発揮していただきたいと思うだけです。
今回のオリンピックで出てきた様々なスキャンダル、あれは一握りの人々主導でやって来たことのツケがまわってきたと思うのです。
SNSで自分の考えを発信できるような時代になって、もう人々の声は無視できなくなってきたと思うのです。
その意味でも、悪しきものが人々の眼に明らかになり、変更、交代を余儀なくされるのはいいことだと私は思います。Me Too以来、一般の人たちが、おかしいと思うことに声を上げるようになっています。
SNSがない時代には、それほど騒がれなかったことが、民意を反映して訂正される。これからはそういう時代になっていく、オリンピックはそのきっかけになったというふうになればいいと、私は思います。
個人的な感想を言えば、小林賢太郎さんは才能あると前から思っていて、けっこうコントを見るのも好きだったので、残念です。
小山田氏のスキャンダルがあってから、他の関係者の身辺はどうか、というようなことが調べられたのではないかしら。
小林氏のホロコーストネタはあってはならないことです。日本人が原爆を笑いものにされたときに感じる憤りを思うと、理解できます。
お笑いとはどういうものだろうと考えてしまいました。
お笑いは、皮肉だったり、失敗だったり、人の不幸を笑いのネタにするようなところがあります。
「ブスいじり」という言葉があります。外見、性別を笑いのネタにするものです。聴いているこちらも素直に笑えないようなものがあります。
少し前までは、そういうことに配慮がありませんでしたね。これからは、あたたかい笑い、人の気持ちを考える、痛みに配慮する、共感するという見方がベースになっていくような気がします。
なにかいろいろ考えさせられるオリンピックではあります。
あまり酷暑になりませんように。
感染が拡大しませんように。