2018/06/21
先日、田村明子さんのトークショーに行ったことを書きましたが、まだサイン会の御本は読んでいなかったのですよ。
トークショー記事→http://blog.livedoor.jp/tavikokoro/archives/9715038.html
いろいろバタバタしていて、やっと読み終えたのです。
田村さんは取材歴が長く知識と経験が豊富、とても読みごたえがありました。
世界中のフィギュア関係者、スケーター、ジャーナリストに人脈があって顔が利くこと、英語が堪能で、駆け出しのライターや新聞記者さんだったら、ここまでは知りえないだろうと思うことまで書いていると思います。
今はいろいろな方がフィギュアスケートの本を出版されていますが、やはり、フィギュアスケートのことを書かせたら田村さんが第一人者ではないでしょうか。
フリーランスのライターならではの取材の大変さ、いかにしてインタビューにこぎつけるか、それだけでも話として興味深かったです。
通訳の部分のお話は、好んでボンティア通訳をやっているのではなく、世界に発信する選手の言葉を正確に伝えたいという思いでされているのです。
平昌前のロシア語の誤った通訳、四大陸の三原舞依選手の体調の話など、間違って伝わったら困ることもあり、フィギュアスケートをよく知る専門性の高い通訳が求められるとおっしゃってます。
通訳の部分は田村さんがおっしゃりたかったことだと感じるので、ここに書き写しておきます。
そのあとには通訳の難しさが逸話を通して書かれています。
全くなんということでしょうね!
選手にとっては世界中に報道される言葉を外国語でしゃべることは、日常会話の比ではない困難さがあると思うのに。
会見で羽生さんが頑張って途中まで英語でしゃべった後、もう駄目だ、日本語で行きます、となったときに、「氷の上で頑張ったのだから、もう頑張らなくていいよ。こうして私の出番がやってくるのである」という言葉には泣かされます。
(引用)
都築先生の言葉。
佐野が誕生していなかったら、羽生(という選手)は生まれていなかったかもしれない。ある意味で、羽生の存在は先輩たちが残してくれた結果が力になっていると思います。(p68)
ハビエルの章では、この言葉に泣けます。
先日、田村明子さんのトークショーに行ったことを書きましたが、まだサイン会の御本は読んでいなかったのですよ。
トークショー記事→http://blog.livedoor.jp/tavikokoro/archives/9715038.html
いろいろバタバタしていて、やっと読み終えたのです。
田村さんは取材歴が長く知識と経験が豊富、とても読みごたえがありました。
世界中のフィギュア関係者、スケーター、ジャーナリストに人脈があって顔が利くこと、英語が堪能で、駆け出しのライターや新聞記者さんだったら、ここまでは知りえないだろうと思うことまで書いていると思います。
今はいろいろな方がフィギュアスケートの本を出版されていますが、やはり、フィギュアスケートのことを書かせたら田村さんが第一人者ではないでしょうか。
フリーランスのライターならではの取材の大変さ、いかにしてインタビューにこぎつけるか、それだけでも話として興味深かったです。
通訳の部分のお話は、好んでボンティア通訳をやっているのではなく、世界に発信する選手の言葉を正確に伝えたいという思いでされているのです。
平昌前のロシア語の誤った通訳、四大陸の三原舞依選手の体調の話など、間違って伝わったら困ることもあり、フィギュアスケートをよく知る専門性の高い通訳が求められるとおっしゃってます。
通訳の部分は田村さんがおっしゃりたかったことだと感じるので、ここに書き写しておきます。
そのあとには通訳の難しさが逸話を通して書かれています。
全くなんということでしょうね!
選手にとっては世界中に報道される言葉を外国語でしゃべることは、日常会話の比ではない困難さがあると思うのに。
会見で羽生さんが頑張って途中まで英語でしゃべった後、もう駄目だ、日本語で行きます、となったときに、「氷の上で頑張ったのだから、もう頑張らなくていいよ。こうして私の出番がやってくるのである」という言葉には泣かされます。
(引用)
都築先生の言葉。
佐野が誕生していなかったら、羽生(という選手)は生まれていなかったかもしれない。ある意味で、羽生の存在は先輩たちが残してくれた結果が力になっていると思います。(p68)
Continuesのことを思い出しますね。
「目から入ってくるものを感覚的にとらえて、それを自分の動きに取り入れるような能力を持っているんです」(p71)
ハビエルの章では、この言葉に泣けます。
羽生さんがどうしてあんなにハビエルを大切にするのか、単にリンクメイト、仲良しというだけでなく、自分と共通する境遇、家族への思いが底辺にあるのではないかと推察します。羽生さんにしかわからないであろう彼への感謝、思いがあるような気がします。
田村さんのスケーターへの愛にあふれた、おすすめな本です。
いろいろな方の羽生ブログなど拝見すると、雑誌、写真集の紹介は多いのですが、単行本は少ない。読むのに時間がかかりますからね。
でもね、私は単行本の内容量、校了するまでの時間の長さ、著者の力の注ぎ方、編集者のかかわり方は雑誌の比ではないと思っています。だから、これからも単行本をたくさん読んでご紹介したいと思っています。(目さえ大丈夫ならだけど)