はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

Fantasy on Ice in 幕張 2018 感想

2018年05月26日 | フィギュアスケート

2018/05/26

初日を見てきました。

1年ぶりの幕張。
うちからでは2時間近くかかるので、気合を入れて出かけますが、あの海浜幕張駅を降りたときの高層ビルの並ぶ景色を見ながら、メッセの会場にまた来られたことがうれしい。

感想を。

今回はアーティストとのコラボがとてもよかった。ケミストリー、メイ・ジェイさん、宮本笑里さん、みなさんよかったです。笑里さんのバイオリンが想像以上にきれいでした。聴くことだけに専念したかったけれど、スケーターも見たいし、どっちを見ていいのか。
私はロングサイドのステージに近い場所だったのですが、ステージは右、スケーターは左という位置。スケーターを見ていたけれど、アーティストとスケーターを両方いっぺんに見るのは不可能だった。(両目が離れていればねぇ!)

願わくば、アーティストもじっくり見て演奏を聴きたかったな、もったいないという感じ。

やはり、現役選手スケーターは体のキレがよくてすばらしいです。さっとん、コストナー、メドべちゃん、テサモエ。
みんなよかったなあ。

プロスケーターのプル様、ランビさん、織田君、ジェフリーも、ずっとあのレベルを保っているのは大変なことだと思います。プル様は観客を引きこむ力、ランビさんは腕の使い方、背中の美しさ。織田君の柔らかい滑りとジャンプの着氷。

アッコちゃんの曲、ちょっと珍しくて、素敵な曲だったなあ。

今回、特に心を打たれたのはハビエル。最初の曲、Pablo Alboránの「Prometo」というのかしら。すごくいい曲で、リンクのまん中のスポットライトにハビが進んでいっただけで胸が熱くなった。

これなんですが。→https://youtu.be/duR3o2Brx1Q

そして、平昌五輪のフリー曲、リンクを周回する速さがすごくて、ジャンプは減らしていたけれど、いいジャンプが見られました。

羽生さん、ケミストリーとのコラボナンバー、表現力が増していてとてもきれいでしたよ。トリプルアクセルとサルコーを跳びました。とても美しいアクセルだった。でも無理しなくてもいいと思った。ジャンプなしでも、とてもすばらしい表現ができるとContinuesで感じたから。



オープニング以後、羽生さんが出てきたのは大トリ。開始から3時間20分後だったのね。
隣の方、初めてこういうショーを見たらしくて、時間が読めてなかったと思う。第二部後半、ランビさんのときから連れの方たちと通路の階段に座って待機して、ランビさんが終わった途端、3人で出て行かれた。

あぁ、これからやっと羽生さんなのに!と思ったけれど、きっと都合があったのだと思います。ここに来ている人で羽生さんを見ないで帰る人はいないから、きっと残念だったと思います。なかなか取れる席ではないから、初めて来たあの方たちに、羽生さんの滑りを見せてあげたかったなあと思いました。

私は次は静岡です。アーティストの方も変わるのね、藤澤ノリマサさんも清塚信也さんも楽しみ。


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最近のニュースから

2018年05月24日 | 日々の出来事
2018/05/24

この1週間ほどはいろいろなニュースがあって、感想を書きたいなと思ってまごまごしているうちに、日は過ぎて行ってしまいました。

ロイヤルウェディングの教会の壮麗さに目を瞠ったりとか。

IMG_185191107

西城秀樹さん、朝丘雪路さんのこととか。
かっこよくて魅力的な人たちだったんだなと映像を見て思いました。

そして栗城史多さん。
私はこの人の死に胸を突かれてしまった。
IMG_185221147

少し気にかけていたのですよ。you tubeやSNSで発信して、メディアに登場することも多かったから、その命がけの壮絶な登山をテレビでも見てきた。だからこそ35歳の若さで、遠いエベレストの雪の中で息絶えたことがほんとうに悲しい。

北海道の小柄なお父さんがインタビューに応じている姿に涙しました。ずっと前から、こうなるのではと覚悟していたのかもしれない、息子の死に「ありがとうございます。よく頑張った」と言わなければならない悲しさ。少し微笑んでさえいた。

IMG_185221149

心からご冥福をお祈りいたします。


日大アメフト部のこと、思うことはいろいろあるのですが、もうここまで書いて精いっぱい。

明日はファンタジーオンアイスだから、見たら最後、もうそのことで頭がいっぱいになるでしょう。Continues以来、Fantasyのために生きてきたと言っても過言ではない。


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『羽生結弦が生まれるまで 日本男子フィギュアスケートの歴史』

2018年05月23日 | フィギュアスケート
  • 2018/05/23

    フィギュアスケート本のご紹介。

羽生結弦が生まれるまで 日本男子フィギュアスケート挑戦の歴史
羽生結弦が生まれるまで 日本男子フィギュアスケート挑戦の歴史 
宇都宮 直子
集英社
2018-02-05


この本を読んで、(あ、そういう意味だったのかな)と感じたことがあります。
Continueの意味についてです。

平昌後、羽生さんが「現役をもう少し続ける」という意味でContinue(続く)の言葉を使った、つまり未来に向けての言葉だと思っていたのです。
しかし、自分の金メダルは、先人の努力の歴史の流れのなかで花開いたのだという意味のContinueではなかったのかと思いました。(凱旋公演では、そのように言っていましたね)

東洋の小国と言われた日本、メダルの取れない国だった日本で、都築章一郎、佐野稔、本田武史、高橋大輔と続くフィギュアスケート界の努力が実を結び、ついに自分のところで金メダルに結びついたこと。フィギュアに対する熱意はずっと続いていたというContinueかなと。

そのような日本フィギュア界の歴史が書かれています。私は城田憲子さん、後藤大輔さんの著書も読みましたから、周知のことが多かったのですが、日本フィギュア界の今の隆盛を一連の流れとして見たのは、宇都宮さんの本からです。

都築先生の努力、佐野さんの努力に対して、羽生さんの敬意を表わす場となった、あの凱旋公演「Continues with Wings」はよかったなあ、と改めて感じたことでした。

この本も2月10日出版で、まだ平昌五輪前の発行で、結果はわかってないのですね。初めてこの種の本を読む人には参考になると思います。


ご紹介したいところがあるのです。引用します。


「靴を履いてしまえばなんとかなります」痛む足に無理やり靴を履く。靴紐をきつく締める。足がしびれるのを待つ。完全にしびれてしまうと羽生は立ち上がる。「しびれてしまったからもう大丈夫です。感覚がないので痛くもありません。できます」(P184)


・・・・・・・・

「お前にコーチではなく、フィギュアスケートを総合的にプロデュースする存在になってほしい」羽生はこう答えた。「僕にも考えていることがあります。先生、あと3年待ってください」(p210)


3年たつとどうなるのかな? これは気になりますね。

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織田信成著『フィギュアほど泣けるスポーツはない』

2018年05月21日 | 
2018/05/21

織田信成さんの本を読み終えました。

織田君と呼んだほうがぴったりする親しみやすい織田信成さん。お母様がフィギュアの指導者なので、物心つかないうちにリンクで滑っていたのはファンならみんな知っていますよね。

小さい頃はフィギュアが好きでなくて、練習嫌いだったけれど、中3で骨折したときに練習を休まなくてはならず、そのときに自分はフィギュアが好きだとわかったそうです。一時離れてみると、その良さがわかることってありますね。

「これって関西人のボケかな!」と思う文章があって、こんなの言っちゃっていいの?と思ったりしますが、根が優しくて真面目な人柄を感じます。

織田君も現役時代は大変だったんだなあと思うこともあり、でも、現役引退後の活躍は目覚ましい。自己最高点もプロになってから出したし、現役時代のプレッシャーが消えたようで、よかったね。

これは平昌五輪前の1月に出版されているので、出た時点ではまだ五輪の結果はわからないのです。だから、その予想が書いてありますが、心配しながらも羽生結弦を信じている織田君の言葉がうれしい。

羽生さんについて書いている章があり、こういうのがファンにはありがたいのです。 


【彼は流行にとても敏感で、新しいものが大好きなんです。「えっ、そんなことも知ってるの?」というほどで・・・

「僕なんか大したことないっすよ」「4回転なんて誰でも跳べますよ」とか言っちゃうんです。感じ悪いでしょ?その謙遜はやめなさい。なのに、インタビューになると急に“俺様”になったりする。

一方で彼はプライベートは完璧になくしているとでもいうか、遊びには行かないようにして、スケートにできるかぎり集中したいと考えているようです。僕も社交辞令で誘いますが、行かないことが彼のためになると知っています。





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「そんなことしてないですから!」と本気の勢いで怒ってきます。でも、周りは笑ってくれます。そして最終的には「僕、そんな顔してましたっけ?」と言ってきます。



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ありがとうね、織田君。
きっと、ぴりぴりした羽生さんの癒しになっていると思う織田君。
(もう五輪2連覇した羽生さんには、イライラオーラはないと思います)

笑えてくるエピソードの数々。
仲のよさが伝わってきて、なごみます。
今年のファンタジーオンアイスももうすぐですが、よろしくお願いしますよ。

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(すべてのお写真、ありがたくお借りします)

真央ちゃん愛も熱く語られていますから、ファンの方はぜひお読みください。

こういう話題を書いているときが一番幸せ





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リズム感覚が言葉の習得を助ける

2018年05月20日 | 音楽
2018/05/20

5月9日にNHK BS世界のドキュメンタリーで「学習能力のヒ・ミ・ツ」(4月11日の再放送)を見ました。
2017年にイギリスBBCで製作されたものです。

http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/index.html?pid=180411

その中で、赤ちゃんが音楽のリズムにどう反応するかという実験がありました。私は乳児のリトミックをしていますから、興味を持って見ていました。
アメリカ、テネシー州ナッシュビルで、ゴードン博士らが、母親の膝に抱かれた5ヶ月~13ヶ月の赤ちゃんに音楽を流して聴かせると、明らかに体を動かし始めるのです。

ビートに乗り切れてはいないものの、違った曲がかかると異なった動きをすることから、曲を聴き分けて、そのリズムに反応していることがわかります。母親には音楽が聞こえないようにヘッドフォンをつけてもらっています。

このような様子は、私のリトミックでも見られます。
赤ちゃんは音楽が始まると目を丸くしてまわりの人の動きを注意深く見つめたり、曲に聴き入るような様子を見せます。そして、体を上下させたり、曲の合間でに「あ~」と声を出して、音楽のまねをしているような様子も見られます。
赤ちゃんの目の輝きを見ると、音楽を好むことがわかります。赤ちゃんはリズミカルなものが好きなのです。揺らしてもらうと機嫌がよくなるのは、たぶんそのためです。

201520621 - コピー


さて、ゴードン博士は、言葉の習得にリズム感覚が極めて重要だと言っています。赤ちゃんはリズムに合わせる能力が生まれつき備わっているので、言葉のリズムも習得できるのです。

そして、少し大きい子の言語訓練の場の様子は、まさしくリトミックで、ピアノに合わせて部屋の中を歩いていたり、リズム打ちをしていました。でも、これはリトミックというより、その意味付けから言ったら音楽療法かもしれませんね。

言語を早い段階からたくさん習得していることは、それだけ意味を持つものの世界が広がることになります。言語習得に、リズム遊びの有効性が示されて興味深いことでした。





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