近くの公園で見つけたキンラン(金蘭)とギンラン(銀蘭)、以前はよく目にしましたが、最近ではめっきり個体数が減りました。今回も1本だけ、しかも金の方は、虫食いです。調べたら案の定絶滅危惧種に登録されている日本の野生ランの一つで、生育環境の悪化と乱獲が原因のようですが、この蘭は「菌根菌」 と呼ばれる菌類と共生する特殊な土壌にのみ生息し、採取しても育てる事は不可能なことが理解されていないようです。
それに引き換え、外来種は元気です。ブタナ(豚菜)が樹の下を覆う様は綺麗ですが、他の植物を押しのけてあっという間に一面に蔓延ってしまします。
ヨーロッパ原産で、昭和の始めころに渡来、今では本州、北海道に広く分布しています。名前は、仏名の「豚のサラダ(Salade de pore)」の直訳、原産地ではハーブとして食用にもされるそうです。
この小さく可憐なニワゼキショウ(庭石菖)も北米原産の帰化植物でした。
芝生や荒地に生育しますが、小さいためかそれほど目の敵にはされないようです。アヤメ科の多年草で白や紫の花が混じり、紫色の筋が小粒ながらキリッとした印象を与えます。