夏本番に入ったら、途端に涼しい日々、迷走台風も現れてまたまた異常気象の兆しが見えるようです。
セイヨウニンジンボク(西洋人参木)は、シソ科ハマゴウ属の落葉低木、南ヨーロッパから西アジアにかけた地中海沿岸を山地とし、朝鮮人参に葉が似ていることから名付けられました。日本には明治時代に渡来し、花の少ない暑い時期に涼しげな穂状の花を咲かせるため、近年、人気が高まっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/8e/9a4fc6795ad2c4dde8a6a8b3fbd4c943.jpg)
細長い葉が、5~7枚くっついて一枚の手のひら状になる葉も瀟洒な感じがします。ちなみに、セイヨウニンジンボクは英名で Chaste tree (清純な木)といい、修道士が性欲を抑えるために、この植物の実を香辛料として利用したといわれています。また最近では女性ホルモンを整える作用があるハーブとしても知られているそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/4a/298eec15ac76bfa78a67656cd76e36a3.jpg)
ミソハギ(禊萩)はよく味噌ハギと思われていますが、花の様子が萩に似ていることと、旧暦のお盆の頃に咲き、穢れを払う「禊」としてこの花を供えたことから、「みそぎ・はぎ」と言われたのが縮まって「ミソハギ」となったと言われています。みそはぎ科ミソハギ属の多年草、水辺などによく見かけます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/97/9f6b1979f6e34882814cba05e7ce1dae.jpg)
ミソハギでは蕊の出方が三種類あるとされますが、この個体は雌蕊の柱頭が長く飛び出した「長花柱花」でしょう。このように花によって雌蕊、雄蕊の長さ関係が異なる花を異花柱性(異形花柱性、異形蕊性)と呼び、自家受粉を防ぎ出来るだけ良質の子孫を残すための自然の仕組みが感じられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b9/695d631f272c7c0115c047adbe405968.jpg)
ヒメヒオウギスイセン(姫檜扇水仙)はヒオウギズイセンとヒメトウショウブ(姫唐菖蒲)との交雑によってつくられたというアヤメ科の多年草。明治中期に渡来し、耐寒性に優れ、また繁殖力も旺盛、日当たりの良い荒れ地から林床のような日陰、乾燥地帯から湿地にも耐え、全世界で野生化しています。佐賀県では移入規制種の指定を受けており、栽培が条例で禁止されているほどです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/d6/90806df7a80266fe7aed3973abfe3ef9.jpg)
散歩コースの日の当たらない藪の中にも鮮やかなオレンジ色、遠くからでも目立ちます。「檜扇」とは昔宮中で使われた檜材で作った扇のことで、葉の形がこの檜扇に似ていることが名の由来ですが、仙人はその色から「緋扇」とずっと勘違いしていました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/b7/cdd96864d4543945d7c9604ef6584aa7.jpg)
おまけに一つ、日没間際の庭に白いもの…、脱皮の終わったばかりの蝉(多分アブラゼミ)でした。通常は日没頃に脱皮を始め、2時間後の8時ころに終わるというので、この蝉は待ちきれなかったのかもしれません。
この時間帯でないと外敵に襲われるため夜間の脱皮作業ですが、結構成功しないことも多く、これは翌朝にはもうすでに抜け殻だけになっていたので、約1週間の生命を謳歌しに無事に飛び立って行ったようです。
旧姓といふ空蝉に似たるもの 辻美奈子
脱ぎ捨てた鎧離さず蝉白く 顎髭仙人
セイヨウニンジンボク(西洋人参木)は、シソ科ハマゴウ属の落葉低木、南ヨーロッパから西アジアにかけた地中海沿岸を山地とし、朝鮮人参に葉が似ていることから名付けられました。日本には明治時代に渡来し、花の少ない暑い時期に涼しげな穂状の花を咲かせるため、近年、人気が高まっています。
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細長い葉が、5~7枚くっついて一枚の手のひら状になる葉も瀟洒な感じがします。ちなみに、セイヨウニンジンボクは英名で Chaste tree (清純な木)といい、修道士が性欲を抑えるために、この植物の実を香辛料として利用したといわれています。また最近では女性ホルモンを整える作用があるハーブとしても知られているそうです。
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ミソハギ(禊萩)はよく味噌ハギと思われていますが、花の様子が萩に似ていることと、旧暦のお盆の頃に咲き、穢れを払う「禊」としてこの花を供えたことから、「みそぎ・はぎ」と言われたのが縮まって「ミソハギ」となったと言われています。みそはぎ科ミソハギ属の多年草、水辺などによく見かけます。
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ミソハギでは蕊の出方が三種類あるとされますが、この個体は雌蕊の柱頭が長く飛び出した「長花柱花」でしょう。このように花によって雌蕊、雄蕊の長さ関係が異なる花を異花柱性(異形花柱性、異形蕊性)と呼び、自家受粉を防ぎ出来るだけ良質の子孫を残すための自然の仕組みが感じられます。
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ヒメヒオウギスイセン(姫檜扇水仙)はヒオウギズイセンとヒメトウショウブ(姫唐菖蒲)との交雑によってつくられたというアヤメ科の多年草。明治中期に渡来し、耐寒性に優れ、また繁殖力も旺盛、日当たりの良い荒れ地から林床のような日陰、乾燥地帯から湿地にも耐え、全世界で野生化しています。佐賀県では移入規制種の指定を受けており、栽培が条例で禁止されているほどです。
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散歩コースの日の当たらない藪の中にも鮮やかなオレンジ色、遠くからでも目立ちます。「檜扇」とは昔宮中で使われた檜材で作った扇のことで、葉の形がこの檜扇に似ていることが名の由来ですが、仙人はその色から「緋扇」とずっと勘違いしていました
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おまけに一つ、日没間際の庭に白いもの…、脱皮の終わったばかりの蝉(多分アブラゼミ)でした。通常は日没頃に脱皮を始め、2時間後の8時ころに終わるというので、この蝉は待ちきれなかったのかもしれません。
この時間帯でないと外敵に襲われるため夜間の脱皮作業ですが、結構成功しないことも多く、これは翌朝にはもうすでに抜け殻だけになっていたので、約1週間の生命を謳歌しに無事に飛び立って行ったようです。
旧姓といふ空蝉に似たるもの 辻美奈子
脱ぎ捨てた鎧離さず蝉白く 顎髭仙人