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見晴らし広場の二季桜、今年は少し多めに花を付けました。秋と春に2回、花をつける品種ですが、やはり全精力を2回に分けるので、いずれの季節の開花も爛漫というほどでなく、淋しい咲き方です。
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桜の会というホームページによると、一年に2度咲く桜として、①冬桜(豆桜と大島桜の雑種・白色一重)②四季桜(豆桜と江戸彼岸の雑種・淡紅白色一重)③十月桜(豆桜と江戸彼岸の雑種・淡紅白色八重)④不断桜(山桜系の雑種・白色八重)⑤子福桜(唐実桜と彼岸桜の雑種・淡紅色八重)をあげていますが、その中で四季桜を水戸の偕楽園では二季桜というと記されています。
なお、彦根城址には水戸市(友好都市)より昭和47年に寄贈された二季桜が11月と4月に花を咲かせているそうです。
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表門にある十月桜は、10月から咲き始めて冬の間もひっそりと咲き続け、4月には大きめの花が咲くと案内板に書いてありますが、やはり桜は一気にパッと咲いてパッと散るのがいいというお客さんもいました。とはいえ寒風の中の弱々しい薄紅色の花は、何故か気を引きます。
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同じく桜の会のホームページには、十月桜として別名御会式桜(オエシキザクラ)、豆桜と江戸彼岸桜との雑種で濃紅白色~白色の小輪八重、蕾が3~4個まとまって咲き花弁数は10~16個、11月に咲き、3月にも咲くと書いてありますが、咲き続けるとは書いてありません。
※御会式桜とは、日蓮上人の命日である10月13日頃から咲き始めることから。
なお、秋から冬に咲くものを、まとめて冬桜とも言っているようです。十月桜返り花より淋しけれ 松尾隆信
冬ざくら満開といふこともなく 岸田稚魚
冬ざくら満開といふこともなく 岸田稚魚