
昨日5月31日,大洗港区に9年ぶりに「ぱしふぃっく びいなす」が7時30分に入港しました。総トン数26594トン、全長183.4メートル、全幅25メートル。客室238室で定員680人。今回の寄港は、大阪発-名古屋着の「初夏の八丈島・ひたちクルーズ」の一環で、17時45分の出港まで偕楽園や弘道館、那珂湊のおさかな市場、鹿嶋市の鹿島神宮と千葉県の佐原、栃木県の日光東照宮などを巡るオプショナルツアーが用意されているとのことです。

客船専用の第4埠頭のイベントバースを開放して、観光物産フェアや出港時には大洗高校マーチングバンド部による演奏などが開催されました。
本年度は、さらに7月と10月、来年3月に「にっぽん丸」が来港する予定となっています。

北関東の海の玄関口として大洗港、常陸那珂港へのクルーズ船の誘致に、いま茨城県が力を入れています。クルーズ船は早朝に入港し夕刻に出港するプランが多いため、乗船客が県内観光地を巡ることにより地域経済の波及効果が期待できます。
現状では年間300回を超えるクルーズ船寄港の博多など西日本に集中しておりますが、昨年は大洗港区4回、常陸那珂港区2回の実績で、少しずつ増えてきている状況だそうです。

ただ、大型の客船が寄港するには大洗港では岸壁の長さや水深が足りず、国内最大級の飛鳥Ⅱ(50142トン)は常陸那珂港区で受け入れていますが、貨物中心港のため、大洗港のように客船専用バースがなく、貨物船との入港調整も必要になっています。
確かに今回の船の長さは、ほぼ岸壁の長さいっぱいでした。