顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

弘道館の梅も咲き始めました

2019年01月24日 | 水戸の観光
1月21日の公式発表では、偕楽園の梅の開花は71本、弘道館は9本と出ていました。2月16日からの水戸の梅まつりでは弘道館も会場になっており、約60種800本の梅が咲きそろいます。

白壁に囲まれて陽だまりの環境のせいか、いつもの場所の水戸の六名木「虎の尾」が咲き出しました。面白い名前ですが、由来は蕊の曲がり具合や旗弁の様子、または枝ぶりを虎の尾に見立てたなどと諸説があって付けた人に聞かなければわかりません。

八重寒紅が表門に色を添えています。188年前の開設当時の門で、重要文化財に指定されています。

冬至梅の白さと正庁の漆喰の白さが碧天に浮き上がるようです。

天保12年(1841)、9代藩主斉昭公の開設した弘道館での尊王攘夷を掲げた教育は水戸学ともいわれ、幕末の全国の志士達に大きな影響を与えました。

ロウバイ(蝋梅)は花期が終わりを迎えようとしています。正庁屋根の漆喰彫刻は、東日本大震災の際全国から名工を招聘して修復されました。

最後の将軍慶喜公が謹慎した部屋として歴史好きの方に人気の至善堂御座の間です。明治元年(1868)鳥羽伏見の戦いで破れ江戸に戻った慶喜公は、やがて恭順の意を表し2月12日から上野寛永寺大慈院で謹慎、4月15日から7月19日までここで謹慎し新政府の命で駿府に移りました。

大手門の完成まであと約7か月、高さ13.3mの全貌が見えてきました。斉昭公の銅像も手を上げて見守っているようです。

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