顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

閑中閑話…不要不急の日々

2021年08月19日 | 季節の花
いつも仙人暮らしでも、さすがにステイホームでしばらく外出せずに過ごしましたので、身の回りしか眼が向きません。この地方は申し訳ないほど大雨の被害もなく、1週間ぶりに晴れ間の見えた朝、庭の芝生によく見るキノコが出ていました。

閑に任せて調べてみるとキコガサダケ(黄小傘茸)という雨後によく出るキノコで、英語ではwhite dance capというそうです。

しかし朝6時に撮ったこの小さな侵略者は、2時間後の午前8時には萎びてしまい、やがてほとんど消えていました。繁殖力の強い雑草は嫌われモンですが、こんな儚い小さな生命は憎みようがありません。
(しかし、スマホとデジカメではこんなに芝の色が違ってしまいます!?)

庭で増えている背の高い三尺バーベナは、クマツヅラ科バーベナ属の多年草で、野生化が進み道端でもよく見かけます。柳のような葉と花笠のような形から「柳花傘」という名もあります。

同じ仲間のバーベナが田んぼ道で野生化、朝露に濡れていました。

ベゴニアもいろんな種類がありますが、これはセンパフローレンスという系統でしょうか、毎年元気よく花を咲かせます。

ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)の名前を分解すると、匂は芳香、蕃は外国、茉莉はジャスミン類のことで、南米原産のジャスミンのような香りの常緑性低木です。花の色が青紫から白に変化しますが、左の陰に白花が見えるでしょうか。そういえば梅の花にも、紅色がだんだん白くなる「移り白」という咲き方があります。

ブルーベリーは、自らの花粉では実が生りにくい「自家不和合性」のため、2種植えていますが、売っているものより小さく、酸味が強いのは品種のせいでしょうか。

今年の家庭菜園で成績が良かったのはこの伏見甘とうがらし、江戸時代からの伝統的な京野菜です。昨年までは、この改良種「万願寺とうがらし」を植えていましたが、実が黒くなるのに対応できず変えてしまいました。

モロヘイヤは、野菜の中でも飛びぬけて栄養価が高く、重病のエジプト王がこのスープで治ったという故事から「王様の野菜」といわれます。エジプト原産のため、もちろんクレオパトラも愛用した?という話の方が有名ですが…。

一週間ぶりに外出したホームセンターの上に秋の空、浮かんでいる雲は綿雲ともよばれる積雲(せきうん)で、とくに秋の雲ではないようでしたが…。

お盆期間は長雨でした、それも線状降水帯とかいう大雨で、無情にも拡大するコロナ禍にあえぐこの国に被害をもたらし、貴重な命をも奪ってしまいました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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