
昨年は12月10日頃に開花情報が入り、このブログで12月24日には五分咲きの寒紅梅を紹介しました。
さて今年は、ということで暖かい18日の午後、偕楽園内と田鶴鳴梅林付近を探しました。いつも早咲きの木を目標に歩き回った範囲では開花を見つけられませんでした。

写真は常磐線沿いの陽だまり、例年早咲きの梅が咲く場所ですがまだ咲きそうな様子はありません。
去年は3月半ばまでにはほとんどの品種の梅が咲いてしまい、梅まつり終盤まで持ちませんでした。これからの気候次第ですが、来春は平年並みのような気がします。もっとも専門家の見解はまだ発表されていませんが…。

おかげで昨年の実梅の収穫はさっぱり、偕楽園に限っては平年の約1割、これは開花が早すぎて受粉時にまだ媒介する虫の活動が十分でなかったからとも言われています。ということは来春の実梅は、今年の不作の分栄養を充分蓄えているかもしれないので、さらに期待できそうです。

表門を入ってすぐにある一ノ木戸の屋根の葺き替え工事をやっていました。
この屋根は柮葺(とちぶき)といって好文亭の屋根の杮葺(こけらぶき)と同じ割板を重ねた葺き方、板の厚さが厚い(1~3センチ)のが柮葺、薄い(2~3ミリ)のが杮葺というようで、どちらも材質は椹(さわら)です。なお、杮(こけら)の字は柿(かき)と似ていますが、木偏の右側の真ん中の縦棒が上から下まで突き抜けるので、「市」とは違います。
(ブログでは、同じ字に表記されてしまいました)

水戸大空襲で偕楽園内の焼け残った建築物の一つですが、屋根や柱の下方部など経年劣化や腐食したものは修復しているようです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます