顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

左近の桜に実がいっぱい!

2017年06月07日 | 水戸の観光

弘道館の正面入口にどっしり構える左近の桜は、ここを開設した水戸藩9代藩主徳川斉昭公の正室、有栖川宮家の登美宮が嫁いでくる時に、時の仁孝天皇から尊皇の気持ちが強い水戸で良かったと、お祝いに御所の桜の苗櫱を鉢植えでもらったものです。日本古来の山桜(シロヤマザクラ)ですが、その後枯朽したりして現在は3代目になります。

サクラは自家不和合性のためソメイヨシノなどはあまり実が成りませんが、ここは隣にも桜の大木が植わっているので状況が良かったのか、いっぱい成りました。
緑から赤、そして紫色になると食べ頃、少年時代には木登りして口が紫色になるまで食べました。今つまんでみると、小さな甘みの後に大きな苦味があります。贅沢になれた舌には2個目の手が出ませんでした。

弘道館見学に来た小学4年生の団体に、桜の木の下でその話をしたら、皆が食べた~いというので、引率の先生を振り向いたら、駄目ですと…。当然のお答えです。腹を痛めたら大変ですし、今の子供の味覚に合うはずもありません。
ネットでは、果実酒にするときれいな色で仕上がり、とても美味しいと出ていました。

おまけにこの時期の実をもう二つ…、弾痕の残る三の間廊下前の蠟梅も実をつけていました。梅という名前が付いていても別種類ということが、実を見れば更に良く分かります。

弘道館のある三の丸から水戸城二の丸への大手橋の南側たもとに小さな桑の木があり、これも小さな実を付けていました。赤から紫色に変わると食べ頃、一つつまむと懐かしい甘さが広がりました。

大手門の復元工事が始まりました!


さてその大手門の復元工事が始まりました。工期は約2年半先の平成31年9月9日まで、写真の2階建ての大手門と水戸駅方向の土塁の上に土塀、その先の角に2階建ての隅櫓を復元します。この隅櫓は、水戸駅のペデストリアンデッキからも見えるので、水戸城の存在が他所から来た人にもわかってもらえそうです。

6月1日からクルマは通行止め(自転車も)、歩行者は大手門北側の土塁の上に作られた木製の階段歩道を通行するようになっています。文教地区なので、幼稚園生などが楽しそうに渡っていました。


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