一年中でもっとも花の多い季節が続いています。道端の雑草に今まで見なかった新しい外来植物が増えていますが、繁殖力で負ける在来種もそれなりに初夏の花を咲かせています。
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市民グラウンドの土手にニガナ(苦菜)の群落がありました。名前の由来を齧って確かめたことはありません。
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似ているこちらは、ジシバリ(地縛り)です。地面を縛るように広がるので命名され、岩の上でも生育するので別名イワニガナともよばれるそうです。
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ハハコグサ(母子草)は、春の七草の御形(ゴギョウ)のこと、筒状花だけが集まった頭花と白い綿毛の葉が特徴です。
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クサノオウはアルカロイド成分を含む毒草ですが、古くから主に民間療法では薬草として使用されてきました。和名については「草の黄」「草の王」「瘡(くさ)の王」の3説があるそうです。
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ヨーロッパから侵入したブタナ(豚菜)は、フランスで「ブタのサラダ」という名が直訳された日本全国に蔓延り、「要注意外来生物」に指定されています。
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初めて知りました、キショウブ(黄菖蒲)も帰化植物で繁殖が広がり「要注意外来生物」に指定されているそうです。花菖蒲には黄色系がないため、公園などによく植えられていますが…。
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サギコケ(鷺苔)はやや湿った場所などに群生していますが、グラウンドカバーとして園芸ショップなどで販売もされています。ネットでは10ポット3780円で出ていました。
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いわゆる野ばらとよばれる野生のノイバラ(野茨)は、バラの8原種のひとつで房咲き性の品種改良に使われた歴史をもち、丈夫な性質から今でも増殖用の台木に利用されているそうです。
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ノイバラと同じ棘を備えたノアザミ(野薊)の花言葉は「独立」「素直になれない恋」など…、鋭い棘をもち自立している姿から付いたそうです。
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野生化しているイモカタバミ(芋片喰)は、戦後に観賞用として南米より渡来しすっかり日本の気候に馴染み過ぎてしまいました
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一輪だけでは可愛いヘラオオバコ((箆大葉子)ですが、群生している姿は不気味です。「要注意外来生物」に指定されており、在来種のオオバコをどんどん駆逐しているような気がします。
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田植えが終わった田んぼの土手にマツバウンラン(松葉海蘭)、ウンランに似て細い松葉のような葉が命名由来の外来種で、ラン科ではなくゴマノハグサ科の植物です。
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ユウゲショウ(夕化粧)は月見草の仲間、夕刻に淡いピンクの花を開くので命名されましたが、いまは日中でも咲いています。
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見慣れたハコベは日本に18種類もあるとか、調べてみると雌蕊が5本なのでウシハコベのようです。
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ソメイヨシノの実が色付いてきました。口中を紫色にして食べた少年時代、いま口にすると渋苦い味だけが残ります。葉脈にピントが合ってしまい、桜餅を思い浮かべてしまいました。