白雲岳避難小屋の便槽のゴミを回収する管理者(白雲小屋初の女性管理人・鈴木さん)9/29
今年も🚾便槽にゴミを捨てる登山者の悲しい現状の写真が多くあった。食事中の方は失礼。これはヒサゴ沼避難小屋の便槽🚻こちらは白雲岳避難小屋の便槽🚻。鈴木管理者によると、一番多かったゴミは、使用済トイレットペーパー。次は生理用ナプキンにティッシュのケースとのこと。ほかに、サンダル、マヨネーズ、ペン、トイレットペーパーが入った袋などゴミのオンパレードだったようです。悪気のないウッカリ落としたゴミもあるようです報道番組で、大雪山の山岳エリアには常設トイレ🚽が5カ所しかなく、どこもトイレはポットン式💩大雪の年間登山者は400万人。400万人の🚾し尿処理対策であるトイレのないテン場は登山道のほかトイレに行く踏み後からできた道も増えてきているお世話になっている(一社)大雪山・山守隊などが期間限定の携帯トイレブース💩を設置している場所もある。簡易携帯トイレブースは、棚もあって使い勝手がいいようだ「山のトイレを考える会」でも活動している北大大学院農学研究院・愛甲哲也先生は常設トイレ整備のないところは携帯トイレを普及させるしなかいと問題提起している。山の常設トイレ設置には建設費&維持費と高額お金がかかる。自然環境が厳しくメンテナンスを担う人も少ない。日本アルプスのように有料小屋はやはり難しいものなのかと思ってしまう。イギリスなどでは国や自治体、民間などが一体となって管理計画を立て必要な予算を確保している。環境保全はもちろんのこと、登山道の整備やトイレ問題の解決には、それなりのお金が必要である。権限(権利&委任)・財源・人間の3つを環境団体等に与えることも必要かも。ボランティアにも限界はある今年、山のトイレの調査の腕章をザックにつけたまま本州の山を数回徘徊した。雑談した登山者いわく「本州の山小屋は水洗トイレやウオッシュレット付きまで増えてきたが、依然として北海道の山はトイレがなく、あっても汚い。ゴミ兼用便槽かと思う登山者もいるだろう」「一度きりしか行かないエリアだからゴミも捨ててしまうのではないか」「日本一のお花畑を尿糞便で汚したくないよね」などの意見・・・なるほど
普段ならしないような恥ずかしい言動も平気でやってしまう・・・旅の恥はかき捨て 立ち去る者は、きれいに後始末すべきである・・・立つ鳥跡を濁さず
山を愛するものであれば奇麗にして立ち去って欲しいものだ登山者のモラルの低さにがっかりする
田中陽希氏の日記に、するどいことが書かれていた。
「有人営業小屋がない大雪山系の縦走は、テントの宿泊日数も多い上に食料の補給もできないため、日数分+αを全て背負わなくてはいけない。その影響か、上ホロ避難小屋やヒサゴ沼避難小屋のトイレには、目を疑う程の大量の廃棄物が捨てられていた。山にトイレが設置されていることだけでもかなり助かるにも関わらず、ゴミ箱のように扱う登山者がいる。自分が背負って来たものは、自分で背負って下ろすのが当たり前のマナー。トイレは多くの人たちの手により管理され、数年に一度、屎尿処理がヘリコプター等を使ってまちへと下ろされる。処理できない廃棄物が入っていれば、投げ捨てた本人ではない第三者が、代わりに処理をする事になる。トイレ内には利用者への注意(お願い)を呼びかけているのに。したがって、知らなかったでは言い逃れできない。いかなる理由があっても、山や山小屋、トイレに自分が背負ってきて、食べ終わったモノや使わなくなったモノを捨ててはいけないのだ。登山者のモラルはまだまだ低いように感じる一日だった。」張り紙よりも、より効果的なものはないか思案中
自分が関わらなくなった後にどうなっても構わないという登山者はいるが、北海道の豊かな自然環境を守るため、トイレットペーパーも生理用品などもゴミとして持ち帰り、まさに立つ鳥跡を濁さず、山でとるのは写真だけ、残すのは思い出だけ・・・にしたいものだ
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山のトイレを考える会には、入っていませんが1回だけ活動に協力してチラシの配布や簡易トイレを登山者に配った事があります。HYMLの仲間たちも多く入会しているので、協力は惜しみませんが、機会はあの1回でした・・。
大雪山のトイレ問題でそのマナーの悪さは、吉克さんの言わんとする「立つ鳥跡を濁さず」が理想だと私も同感です。しかし、後を絶たない「旅の恥は掻き捨て」な登山者に頭を悩ますボランティアのみなさんとマナーを守って登っている登山者に対して、これからどうする事が応援になるのかと考えた時、究極案しか浮かびませんでした。
その一つが、山小屋とトイレの撤廃です。
登山者の安全を願って立てた山小屋、付随するトイレの意味も分からずゴミを捨てる輩ばかりなら、「いっそのこと無しにしてしまえ!」と言いたくなりますね。
議論は尽きないと思いますが、管理人の常駐する山小屋が出来ない限り、北海道の山のトイレ問題は永遠なのかも知れないと思いました・・。