ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

SSも減りすぎると大変です

2006年06月22日 15時37分04秒 | Weblog
東京都内ではSS数の急激な減少が社会問題化してきたようです。
先日も都内の一等地でSSを経営しているA社長さんが言ってましたがところ変われば仕事も変わるものです。

都議会が政府に対して以下のような意見書を出しています。
まだ東京都だけの問題なのでしょうが・・・

地方では灯油配送のニーズがあっても配達する業者が減ってしまって大変な地域もあるのです。
この先石油販売業界はどうなるのやら、油外収益とか言いながら自分だけの都合で消費者に無理な押し付け販売をしなくてもニーズがあるのですからビジネスとして立派に成立すると思うのですが、実は、今日もSSで嫌な思いをしてきました。そのままでご紹介しましょう。



近年、ガソリン販売業界では、石油製品の輸入自由化など規制緩和が進み、異業種の参入や石油元売会社直営のガソリンスタンド展開の拡大などによって、ガソリンスタンド間の競争が激化している。また、仕入れ価格の上昇等の影響も受けて、都内の中小ガソリン販売業者の経営環境は厳しさを増しており、最近10年間で都内のガソリンスタンド数は3割以上も減少し、平成16年度末には、ついに2,000箇所を下回る状況になっている。
 こうした厳しい状況に至った要因として、中小ガソリン販売業界からは、石油元売会社が子会社を不当に優遇し、地元の中小ガソリン販売業者が競争できないほどの低価格で販売する実態があり、不当廉売や差別対価、優越的地位の濫用などに当たる構造的な問題であるとの声も数多く寄せられている。
 また、先に実施した東京都の調査において、卸売価格の決定方法や、近年取扱いが増加している「発券店値付カード」に係る給油代行手数料の決定方法について、中小ガソリン販売業者が不利な状況に置かれているなど、ガソリン取引の実態が明らかとなっている。さらに、公正取引委員会が行った調査によっても、石油元売会社の卸売価格に差があることや卸売価格決定方法に不透明なケースがあることなどが指摘されている。
 中小ガソリン販売業者は、都内経済の活性化や車を利用する一般消費者の利便性確保に大きく貢献している。また、経済的活動だけでなく、防災対策や防犯対策など、地域コミュニティーの維持にも重要な役割を果たしている。
 中小ガソリン販売業者の減少は、こうした一般消費者や地域コミュニティーに取り返しのつかない損失を与えることになりかねず、一刻も早い対応が求められるところである。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、公正な競争が可能な市場が確保されるよう、ガソリン販売業界に対する監視を強化するとともに、業界の実情を速やかに把握し、必要な是正措置等を講じるよう強く要請する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 平成18年6月21日
東京都議会議長 川島 忠

内閣総理大臣
参議院議長
経済産業大臣
総務大臣
経済財政政策担当大臣  

灯油は夏売れ

2006年06月22日 09時33分26秒 | Weblog
配送体制が完成されている灯油販売業者にとって今シーズンの灯油は予想以上の収益効果を上げたようです。今シーズンはさらに「拡販戦略」が課題となっています。すでに配送システムのバージョンアップやら拡販の企画準備に着手している企業が多く対応も忙しくなってきました。

季節要因もあったのでしょうが販売量が倍増の業者もおり、ほとんどの業者が140%以上の実績を上げています。仕入スタンスによって調達価格に格差が出た事も事実のようです。今シーズンは灯油の仕入調達体制も問題となるはずなので早くもその辺の課題に取り組んでおられるところが多いようです。

今年の特徴としては、元売の肝いりによる灯油販売戦略の強化が見られることです。大手特約店や販社ではすでに特約店ごとにあらたな灯油販売戦略に取り組んでおり今年から大手業者による灯油の「広域販売」や「配送集約化」などが顕著になるはずです。6月からすでに元売販社筋のシステム構築が開始されておりスタート準備が早くなっています。

各社の新POS入替によるデータコンバートのリビジョン変更などの作業にも対応しなくてはなりませんので忙しくなっています。

灯油拡販のためにいまのシーズンに何を準備すべきかなどのご質問も受けていますが、販売戦略のノウハウ等については本年度より極力当社「雪ん子ユーザー」のみにご提案する方針です。多忙なためユーザー企業と競合するライバル企業などからの問合せに対しては対応を控えさせていただいております。

超大手フリート系業者、地域を代表するスーパーディラーなどによる本格的な灯油販売戦略の取り組みは今年の灯油商戦が大きな転換期に入った事を予感させます。

今年も大きな成果が出せるよう頑張りましょう!
石油販売業界が不景気だと言っても外販灯油はしっかりと儲かります。

ホームタンクのお客様を開拓するのは夏場です。灯油は夏売れ
シーズン最初の受注を勝ち取る事がポイントです。
そのための準備を怠りなく・・