ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

投資顧問会社 ? ? ?

2007年07月03日 15時30分05秒 | Weblog
Aが電話で首をひねって、「石油の相場の会社から電話です」
どうやら石油に関する投資顧問会社からの電話のようです。
「当社は先物投資をするほど資金が潤沢な会社ではありませんよ」
そしたら、石油製品相場市況に関するコメントを求められまして、

私は相場の予想屋ではありません。
今年の市況予測なんて求められても判るはずもありません。
天候次第です。「寒ければ売れるでしょう」
まるで、「雨が降る日は、天気が悪いでしょう」みたいな話で笑ってしまいます。

ところで、灯油先物市況は凄い事になっていますね、需給関係によるマーケット変動が大きくなってきたわけで、ある意味では投資家や販売業者レベルでの期待感や不安が高まっているようです。

とにかくこの時期から早くもヒートアップ気味の石油先物マーケットです。
灯油は季節要因による乱高下が激しい商品ですからまさに化け物です、市況コメントなんて難しすぎます。

昨年も申しあげたとおり、実需販売を伴うリテール業者と投資家が取り扱う相場商品としての灯油は異なります。リテール業者としては自社の販売数量のある程度の部分を「先高感」のある年にリスクヘッジしておくことはプロとして有効な手段なのかもしれません。しかし、下げのリスクも覚悟しておく必要があります。

流通キャリアがありしかも実売能力のある方ほど相場リスクは軽減できますし、収益も大きい訳です。

今年に関して言えば元売りによる市場からのバキューム買い(仕込み買い)のタイミングも早いようです。理由としては近隣諸国への輸出による相場リスクヘッジが可能となった事が要因となっているようです。つられて薪炭系も買いに入ったのかも知れませんがその辺の手口は不明です。昨年は外資による「買占め」が噂さされました。

元売りや外資、商社や大手薪炭系業者が入り乱れての相場のようですから、何時かはタイミングを見てり利食ってくるはずです。秋口なのか年末なのか、年明けなのか全く判りません。

確実に言える事は、仕入調達して実売する販売業者にとっては、その時点における利幅だけでなく「相場の妙味」も出てきたわけです。この事実は今後も継続しますから、大きな期待間を持っている販売業者も増えています。

SS店頭で「油外収益確保」に躍起となっている中小業者は洗車やオイルで稼ぐことが生命線となりつつあります。それらの業者では「燃料転換」などを理由にして負け惜しみのように自らの外販能力の低下を認めざるを得ない状況となっており、もはや「店頭現金販売」が主流となっていますが、それではいつまでたっても豊作貧乏です。

完全に二分化された灯油の販売手法により、石油ビジネスの命運が決するシーズンが刻々と近づいています。

私たち「ゆきんこサポートセンター」は、実売ボリュームを確実に向上させ、省力化を図り灯油収益を大幅に向上させ、さらに灯油の顧客データを経営資源として「次の石油ビジネス」に拡大するためのお手伝いをさせていただくためのシステムを開発し、全力でサポートさせていただきます。

今年の灯油ビジネスは?

2007年07月03日 06時45分11秒 | Weblog
不毛の店頭販売競争が激化するほどに、冬場の灯油動向が気になリます。

今日は今シーズンの灯油ビジネスの動向について、業界誌や新聞社の記者さんと意見交換の予定。

例年の「灯油特集」の記事の元になります。

お天気予報をしていたら気象庁のようですが、灯油はまさにお天気次第。
昨シーズンがもし冷え込んでいたら、かなり大幅な増収益が見込まれたのですが減販となってしまいました。それでもホームセンター価格などが安定していた事と配送コストの定着で粗利益額は増加した企業が多かったのです。

今シーズンも灯油市況は先高観が強く、大手の仕込みが遅れているようです。

もし厳冬であれば、今年もかなりの高収益が見込まれています。
正式な見通しにつては後日ということで、ご期待ください。

今年は、元売り各社の灯油に対する販売戦略もかなり力が入っています。

ダッチロールの石油価格動向

2007年07月03日 06時26分28秒 | Weblog
仕入調達価格やリテール販売価格動向から目が離せない状況ですね、店頭価格の設定は各社いまだに様々のようです。激戦地の北関東では120円台後半から138円くらいまでかなり幅がありバラバラです。

一般消費者の立場としては、当然仕切り動向などに関係なく掲示されている看板価格ということになります。価格で動く浮遊客が多いショッピングセンター併設型セルフも価格設定に迷ってしまうような状況のようです。

「セミセルフ」と「セルフ」が向かい合いで競争しているエリアでは若干セミセルフが優勢といったところです。しかし、ここ数年これだけ価格が乱高下していますと消費者も何が何だか判らない状況のようです。販売業者が考えるほどシビアではない消費者層も存在しています。しかし、ポイントカードやらモノくれ商法やら企画力で競い合っているようです。SS業界としては得べき利益まで喪失しての不毛な戦いが展開されているような気がしています。

運送会社の経営者の方なども「価格変動のたびに荷主と運賃折衝をするのにも飽きてきた」なんて嘆いていらっしゃいます。

これだけ変動すると価格対応にエネルギーが必要で消費者折衝にも疲れます。

ここにきて、法人客など安定した掛け売り固定客を持つSSの健闘が目立ちます。石油業界独自の遡り単価修正などで価格変動に対応する商法も一部で復活し見直されてきたようですね。大口取引先などに対しての支払い条件や消費数量などによって価格後決め手法もこんな時には合理的です。

よく考えると利が薄いビジネスの割には競争相手が多く、市況がこれほど乱高下していたらSS経営者としては気持ちも疲れてしまいます。

はやく灯油のシーズンが来ないかなと考えている経営者の方も増えています。
当社スタッフは「雪ん子」の立ち上げに邁進しています。