ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

何が起きているのか?

2007年08月17日 16時31分08秒 | Weblog
今日は昨日に続いての株価大暴落ですね、何が起きているのやら、
しかも、先月末に決算を上方修正したばかりの新日石がストップ安です。
信じられませんね、
既に「円高」は織り込み済みだったということなのでしょうか・

トヨタ自動車は輸出産業ですから円高でマイナス影響を受けるにしても、新日石は輸入で円高メリットを最大に享受できる企業だと思うのですが、どうも素人には判り難い株価の動きです。

今回の株価暴落が日本の景気にどんな影響を及ぼすことになるのか、産業構造も変わっていますから我々素人には一層複雑で判りにくい現象となっています。

国内のマクロ経済を飛び越えてまさに世界的なグローバルの株価の動きは昔の単純な国内だけの相場の動きとは異なっているようです。

石油製品の価格動向も国際化しています。
WTIの原油価格と日本国内のリテール販売価格がどのようにシフトするのか?
単に原油が下がれば、仕切りが下がり販売価格も下げるとしたら、販売業者にとっては果たして、上げが良いのか下げが良いのか、どちらが良いのか判りません。

もはや、石油業界のリテール部門が安定値取りができる環境は永久に来ないのでしょうか?
やはり、需給が若干締まり気味の方が値取りしやすいという意見も多いのですが・

今回の株価の動きは「風が吹けば、桶屋が儲かる」の逆といったところで、何がどこに影響するのか経済の専門家でも正確には把握できていない状況なのでしょう。見解や意見も様々です。
原因がよく判らないのが、余計に投資家の不安感を煽っているようです。

アメリカの個人向け住宅ローンの問題がこれほどの速度で世界中の株価に影響を与える時代です。恐ろしい時代なんですね・・

今年の国内石油製品市況はいよいよ大波乱の予兆です。
眼先の市況情報よりも広い視野で相場を見抜く相場勘の強い経営者の方には面白い年になりそうです。

『樹をみて、森(山)を見ず』という言葉があります。

眼先の動きに惑わされることなく冷静な判断が求められます。

株も為替も石油も鉄火場の様相を呈しています。
情報の「質」が問われます。

「雪ん子」北海道バージョンを販売開始します。

2007年08月17日 10時25分04秒 | Weblog
多くのお問い合わせを頂いている北海道へいよいよ来週から出張します。
北海道ではローリーの計量データとハンディPOSとの連動を求めている企業が多いようです。

「雪ん子・北海道バージョン」ではウィンドウズのブルートゥース無線LANによる計量データ通信システムを搭載。ケーブルなしで流量データをハンディPOSで読み取りますから、伝票発行時に何度もローリーに戻らなくても簡単に作業が可能となります。

その他、販売戦略性の強化。雪中での作業効率を向上させるための各種アイデアが織り込まれています。

当面は某ローリーメーカーとの連動ですが、他社のシステムで稼働しているシステムのリプレイスに関しても簡単に可能ですのでお申し付けください。

サポートに関しても、北海道地域の数社と提携を行う予定です。
「雪ん子」北海道バージョンにご期待ください。

株安、円高進行中

2007年08月17日 07時24分39秒 | Weblog
何処まで進む株安、円高。
とは言っても、相場の事は誰にも判りません。
それが判れば、誰でも億万長者です。

今日の動きもどうなる事やら、注目ですね。
石油ビジネスとしては、マクロとミクロの視点が必要です。
全体の市況の流れと、自社の経営スタンスでの適正な仕入調達価格について模索する必要があります。

株取り引きでも常に底値での仕込みばかりを狙っていると買い場を失います。
石油ビジネスでは株のデイトレーダーのように細かいボリュームをチョコチョコ取引して、場当たり的な仕入利ザヤを細かく稼ごうとする仕入手法と需給状況や市況全般を見ながら相対的な収益を確保するボリュームインセンティブを中心とするビジネスとで仕入調達手法の考え方の基本が異なります。

現状ではどちらが良いのか、判りません。
しかし、現在の石油ビジネスで業績を伸ばしている販売業者はマクロ的な視野に立って経営している企業の方が多いようです。

零細業者は細かい仕入市況に敏感に反応を示しているようで先決め方式やCODなどが一般的になっています。

結論からいえば自社の販売力で仕入先に対するプレッシャーが掛けられるレベルであれば仕入価格に対して懸念はないということになるのでしょうが、現実的にはそこまで行くには大変な努力が必要なのです。やはり、「勝ち組」としての論理です。自分の会社がどのレベルにあるか仕入先との力関係や経営者としての資質の課題も問われます。

昨日の民放テレビで「ガソリン高騰、スタンド経営者も大変!」という番組がありました。群馬の○○石油の社長が出演して群馬県の136円市況の激しい価格戦争を報道していました。

○○社長は「価格は生き物」で、何処までも「価格勝負」ということで非常に厳しい50号沿線のガソリン戦争が報道されていました。
ガソリンスタンドの厳しい販売競争の中身が報道されることは好ましい事であると感じました。

しかし、それが市況対策に反映されない限り永久に不毛な価格競争が継続する事になります。それは、問題です。

元売り直営SSの増加とショッピングセンター併設型のハイパーSSとの熾烈な競争に挟まれる一般業者が今後どこまで頑張れるか注目です。
このままでは、生き残っても不毛の戦いだけが継続される事にもなりかねません。

ガソリンと油外収益にたよる店頭販売オペレーションの中心の業者と、直売部門や直需外販部門を持つ石油ビジネスでも運営に関する考え方が変わっています。

意見はいろいろあるでしょう。まさに、経営の分岐点。
経営に一つの型を持っている企業が強いようです。
何処でも同じのオペレーションではなく、競合他社と明確な格差をつけられる得意技を持った企業が生き残る時代です。

灯油を切り口としての外販の切り口が明暗を分ける事になります。
こんな時代です。まず、灯油で経営基盤の足元を固める事が大きな経営力となるはずです。