ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

これからの石油ソリューション

2006年03月25日 08時02分47秒 | Weblog
土曜日から日曜日に掛けて部屋に篭り某商社の石油部門からの依頼で基幹システムのフローチャートを製作中です。仕様に関しての打合せはすでに終了していますのであとは現実の業務の流れに沿っての検討です。

石油ソリューションといっても一般的なSSソリューションとは全く異なる仕様と概念です。販売計画の「枠組」、担当者別の流通玉管理、輸出入為替レート対応をはじめとする石油流通業界の「源流部分」の詳細構築です。大手のソフト会社でも専門的過ぎて手が出せない分野の開発作業です。

WEBメールサーバーの活用によるグループウェアとしての営業機動力アップなども含まれています。流通コスト計算や与信限度額管理などの企画を見るとこれからの石油流通業界の方向性が見えてくるようです。

安い業転玉情報を追いかけているだけしか能がないリテール業者に是非ご覧頂きたいと思うような仕様です。

日本の石油業界は運用しているシステムが遅れているといわれます。今後はシステム格差によっておきな企業間格差が出るはずだと痛感しています。

石油流通業者の生きる道

2006年03月24日 12時54分57秒 | Weblog
一口に石油流通業界といっても業態は本当に多様です。
SS運営でしたら10店舗以内では零細企業でしょう。中間流通で業転玉を取り扱っている商社では社員数が少なくとも売上取り扱い金額が大きいのがこの業界の特徴です。しかし、ガソリンの取り扱い比率が高ければ売上高のほとんどが実は「揮発油税」です。軽油には「軽油税」がありますから実態の売上高はたいした事はありません。

よく、低俗なテレビ番組で「年商○億円の青年実業家」なんて馬鹿馬鹿しい表現を使いますが売上高だけでいえばガソリンスタンド経営者はみんな素晴らしい年商の実業家ばかりです。金額にマヒして自分を見失う事がない様に注意しないと大変です。半分は税金を仕入れて売っているわけです。しかも国税と地方税の代行収納業務機関のような商売なのに非常に粗利益率が低いわけですかこんな割の悪い商売はないのです。

地方税である軽油税に関しては「特別徴収義務者」の資格があれば若干の業務報酬的な還付金も見込めますが、国税の揮発油税は運転資金を圧迫するだけです。資金的に見てもこれほど収益効率の悪いビジネスはないでしょう。SSである揮発油販売業者は国税の代行収納業者ですから、少なくとも一般企業より低利での資金調達などの優遇処置があってもよさそうなものですが、経営状態が悪くて四苦八苦です。何かというと「便乗値上げ」などで槍玉に挙げられるケースが多いのも損なことです。

開発力を伴うITビジネスを例に取れば、土地も設備も在庫もほとんど不要です。社員5名くらいで年商1億円を売り上げたら売上そのものが「粗利益」なのですから経営資金効率が全然違います。しかし、ITビジネスでは人のできない専門分野や創意と工夫に満ちたコンテンツの世界ですからそれなりの努力と独創性がなくてはビジネスとして確立できません。一口にITビジネスといっても同様に業態は多様なのです。単に他社が開発したコンテンツを仕入れてクライアントに販売する企業もあります。そんな企業は本来のIT企業ではありません。自社で開発して販売する力を持つ企業もあります。全社と後者では収益性、成長力、成長スピードなど比較にはなりません。

石油流通業者にとっては仮に有能であっても経営的に独創性を発揮できる範囲が非常に狭いという事を認識せざるを得ない「資本原理主義」の構造変化の時代が到来しました。

「油外収益」などと騒いでみても、「絆創膏」か「赤チン」のようなもので、抜本的な経営改革には絶対にならない事に気付いている業者が生き残ります。元売や国内の石油流通形態を非難してみても嘆いても決して自分の会社の収益にはつながりません。経営的には本格的な手術が必要なケースが大半だと感じています。

「ゆきんこサポートセンター」は石油ビジネスの新たな可能性を探る業者の皆様と共に生きていきます。お力になりたいと考えています。ご期待ください。

軽油の知識と可能性 数年前からの話題

2006年03月24日 10時06分20秒 | Weblog
最近「ヨーロッパではディーゼルが主流になろうとしているのに、どうして日本じゃ嫌われるのか?」という質問を受ける。ベンツのML270に搭載されている2,7リッターの最新式直噴ディーゼルを例に挙げてみよう。このクルマに搭載されているエンジンは、コモンレールと呼ばれる超高圧燃料噴射システムを採用しており、従来のディーゼルより圧倒的にクリーン。黒煙出ず、ニオイだってほとんど気にならないレベルです。しかし日本で乗ると、臭くて黒い排気ガス出すごく普通のディーゼルになってしまう。なぜか? 最大の要因は軽油の中に含まれている硫黄分である。数年前、若干改善されたというものの、日本の軽油は平均して500ppmもの硫黄分を含む。参考までに書いておくと、ヨーロッパで販売されている軽油の硫黄分は平均50ppmでしかない。10倍汚い軽油を売っているワケ。有鉛ハイオクみたいなものです。

ちなみに日本で販売されているガソリンは、世界一良質だと言われている。ヨーロッパのガシリンって、依然としてメタノール(アルコール)を10%以上含んでいるものもあるし、ハイオクのオクタン価だって100に届かない。だから日本で280馬力を発生するインプレッサも、ヨーロッパだと220馬力程度しか保証できないのだ。アメリカもカリフォルニア州を除くと、日本ほどガソリンの質が一定でないそうな。
 つまり軽油の質が悪いのは、石油会社の責任でないということ。石油会社側の言い分によれば「技術的には硫黄分を大幅に除去することが可能です。ただし販売コストに転科しないと困ります」。軽油の大口使用者である建設や運輸業界は、政治家と太いパイプを持つ。値上げなど許さん、ということなんだろう。住民の健康より、カネ儲けが重視されてきたのだ。カネカネカネカネ。情けない。

ヨーロッパでは、2005年からディーゼルの規制値が一段と厳しくなった。「ガソリンと同じクリーンさじゃないといけません」となっているのだ。これに対応するため、現在50ppmの硫黄分を10ppmまで下げる必要があるという。日本の500ppmって、いかに途方もない汚さなのか解っていただけるだろう。こういった軽油を使っている限り、クリーンな排気ガスのディーゼルなど実現できるワケない。
 日本でも動き出している。2007年から硫黄分を減らすことになっていたのが、石原東京都知事の動きで2005年に前倒しとなった。現在のヨーロッパ並みの基準にするというのだけれど、どうせ石油精製装置を変えなくちゃならないなら10ppmとかにしたらどうだろうか? そしたら日本でもガソリン並みにクリーンなディーゼルが実現できるかもしれない

バイオマスエネルギー

2006年03月24日 09時05分07秒 | Weblog
米国が「石油依存症からの脱却」を宣言。エタノールの研究強化を表明。
GMとフォードはエタノール濃度85%の燃料(E85)対応車の生産を、65万台へとほぼ倍増させるとした。

この動きの背景には、政治的な思惑が見え隠れする。中東依存のエネルギー政策の転換を訴えるブッシュ大統領。ハイブリッドでの出遅れの挽回を狙うGMやフォード。環境対応という旗の下、米国が本格的に動き出した。

GMでは「フレックス車の価格は一般車とそう変わらない。需要が一気に拡大すれば、インフラ整備も進む」と強調する。ハイブリッド車ほど車両価格が高くないので、トヨタやホンダに対抗するうえでの切り札との期待が集まる。GMは石油メジャーと組み、今後2~3年でエタノール対応のスタンドを今の20倍の1万2000カ所に増やす計画のようです。

これから、まだまだ、石油業界は変わります。
バイオマスエネルギーに注目。

セルフ化前提の灯油配送体制構築

2006年03月23日 09時12分42秒 | Weblog
本年度灯油配送システムの構築を計画しているところは、ほとんどがSSのセルフ化を前提にしているようです。SSをセルフ化する前に「灯油収益体制」を確立しておく必要性を感じている企業が圧倒的に増えています。今年はとくに元売系販社や大手ディーラーによる灯油配送体制の見直しと再構築による販売強化が進行中です。これは、単に今シーズンの灯油で利益が出た事のみが要因ではないようです。灯油とガソリンの構造的な需給体制の波動が毎年繰り返される可能性があると見込まれるからではないでしょうか。元売系列の販社による灯油配送体制の強化は今年から「セルフ化」と同時進行で急速に強化されつつあります。

販売業界ではいままで需給体制の波動を元売の意図的な経営政策とみて非難する声が多かったのですが現在ではアジア極東地域、特に中国や韓国などでの大幅な消費拡大が原因となっていますから、もはや今まで繰り返されてきた「元売政策非難」だけが要因ではないことに気付く必要がありそうです。

独立系業者などでは相変わらず、日本の石油業界そのものの矛盾や元売の販売施策に対して不満の声を繰り返すだけでこの構造的な変化に気付いていない業者が多いようです。

周辺国の消費拡大によって冬には「灯油」、その後は「ガソリン」の需給環境が不安定になることも予想されます。消費者にとって具体的に逼迫間がなくても販売業者としての相場や「仕入れ価格」は不安定な環境が繰り返される事になるのでしょう。これらの現象を全ていままでのように「元売」だけのせいにするわけにはいきません。

灯油配送販売は業者にとって元売カードなどによる販売手法とは異なり「自分のお客」としての生き残りのための囲い込み戦略なのです。灯油ビジネスの収益性の高さを知っています。

一見セルフという店頭販売オペレーションと「灯油配達」は全く正反対の商売のようですが、実はガソリン販売とも大きな関連性があることにも気付いています。

オープンプライス

2006年03月23日 05時55分11秒 | Weblog
本格ERPソリューションの価格体系は「オープンプライス」の価格設定が多い訳ですが、実際の話、どの程度の幅があるかは興味のあるところです。

オープンプライスというだけでクライアント(お客様)側からみたら一流の寿司屋のカウンターに座って『時価』と書いてある大間マグロの大トロを食べたいだけ注文するような気分になるかもしれません。しかし、現在では意外と低価格での導入が可能なのです。

最近では、ERPという言葉が氾濫しており、ERPとはいえないようなかなり怪しいシステムもあります。

当社の石油専用ERPソリューションは石油流通管理に特化した専用ソリューションですが軽油税申告からのスタートでしたら200万円くらいからの構築も可能なのです。しかも「請求書発行」、「在庫管理」、「売上払い出し管理」、「仕入流通管理」、「仕入先別油種別平均単価管理」をはじめ全社の流通管理データを統合的に管理する事が可能となります。もちろん、後方計算センターや自社コンとの連動性も確立できます。汎用の財務会計システムとの連動も可能です。すでに石油流通管理に関してはかなりのレベルまで熟成されています。

拡張開発につきましては、EDI(電子商取引)機能による各社発注システムとのデータ連動、「与信限度額設定」、「計画枠設定」、CTIによる受注など「受発注システム」の充実が注目されています。販売店や直売先からの受注データを簡単処理するだけで「仕入処理」、「売上処理」、「在庫管理」、から各種流通管理データを手順に沿って完全処理します。

仕入先との「仕入枠設定」、販売店向けの「販売枠設定」、営業担当者別「販売計画枠設定」などの拡張開発なども行われています。
運送会社ごとの「傭車輸送コスト」などの管理も流通データの再活用で特にデータ入力しなくてもシステムが自動管理しきますから担当者が特別に管理する必要もなくなります。

軽油税納税管理では各都道府県別指定帳票のデータ作成印刷から「徴収猶予申告」まで完全自動作成が可能ですから、納税還付金は全て「収益」として見込む事が可能です。

導入経費対経営効果を考慮すると「還付金」による手数料の一部で全社統合管理体制の構築が可能となるわけです。
当社では軽油税納税管理システムのさらに上位バージョンとして「ペトロマスター」という大手向け専用バージョンも用意しています。
当然企業規模が大きくなるほどコスト面での導入スケールメリットは大きくなります。海上バンカー給油、輸出入為替変動レート対応も行われます。

寿司屋の「時価」と異なるのは、ERP構築の際の「データ整備」や「サーバー構築」のコストです。
ERPは稼動開始するためのデータ整備などの準備作業が大変なので構築に時間が掛かります。
しかし、一度構築設定すると運用の操作性は非常に簡便化されます。

稼動するPCのネットワーク台数(クライアント数)も1台だけのスタンドアロンから数百台まで幅があります。

企業規模に合わせての構築が可能ですから、業態や業容により大きな幅がある事も現実なのです。すでに、元売系列でも全国広域ネットワーク(WAN)で稼動しています。
1SSだけの企業やSSを所有していない「中間流通業者」、潤滑油専門業者などでの運用実績など用途は非常に多岐にわたっています。

当社は、画期的な低価格で石油流通業界専用本格ERPソリューションの提供を開始しています。

『ペトロマスター』は安すぎる??

2006年03月22日 11時47分36秒 | Weblog
業務に特化したERP系ソリューションを大企業に提案する場合、問題となるのは価格体系です。現状ではどこでもERPソリューション構築はオープンプライスの価格設定となっています。

大企業でのSAPなどの構築では下限でも数億円から掛かります。一方当社の構築では10分の一程度ですからクライアント側では信用できないくらいの低価格となっています。

クライアントは最初、当社の提示価格にビックリします。安すぎて信用できないのかも知れません。しかし、プレゼンテーションから実務仕様検証での可動性をご覧頂くと再び驚きの声を上げます。とくに、拡張性が評価されています。とにかく「軽油税納税帳票作成」まで完全自動化が可能なのです。

以前、SHELL系販社のスーパーディーラー様で完璧な構築をした実績があるのですが。当時、クライアント側では八千万円程度の予算計上でしたが我々はそれを予算額の十分の一程度で可能にしました。

構築実績を重ねるにつれ、コンテンツの機能と性能には絶対の自信がついてきました。

ITビジネスとしては最もハードな分野の開発を成功させたわけですから今後は営業展開がポイントとなります。営業に関する対応、サポート体制、カスタマイズなど拡張性への対応など求められる業務内容は一段とレベルアップしています。当然スタッフの資質も問われます。

野村総合研究所(NRIガーデンネットワーク)などによる当社石油ERPソリューションの提案営業の活動も開始される予定です。

灯油配送管理システム「雪ん子」は今シーズンから機能向上、低価格バージョンで他の追従を許さないシステムになるはずです。

とくに、北日本地域に於ける販売網の拡充に着手します。今後は有力な販売代理店との契約も目白押しです。代理店契約のご要望があればお問い合わせください。

エンジン全開です。

石油専用ERPソリューション構築

2006年03月22日 11時16分02秒 | Weblog
複数の大手商社の石油エネルギー部門での基幹業務統合系ERPシステム構築が当社に決まりそうです。
過去に幾つかの実績はありますが、今回は基幹システムとしての本格構築です。

当社は実績にあるとはいえ、かなり専門的知識が必要な商社系石油流通処理です。
日本有数のシステム会社との競合ですが、コンテンツの内容、価格ともに比較になりません。
絶対の自信を持って構築に臨みます。
商社本体システムとの会計連動が前提ですからカスタマイズも必要です。

思えば、よく石油大手企業で採用されるようなソリューションを我々のような中小零細企業が開発できたものです。専門知識が要求されますので流通に関するベテランスタッフの知識が必要です。

花粉症がでません

2006年03月22日 08時15分20秒 | Weblog
毎年、あんなに苦しんでいた「花粉症」が今年は出ていません。
喉が枯れていますが、花粉症よりは楽です。
花粉症の頃に流れる涙と鼻水を拭きながらコンピューター画面を凝視して仕事をするのは本当に辛い。

花粉の量が例年よりも少ない事が要因でしょうか。
喉の関係でセキは止まらずですが、それにしても、くしゃみが出ません。
花粉症が治ったのかも知れません。
花粉症はある時を境に全快すると話には聞いていましたが、
直ったのかも知れません。 
よかった、よかった。

開花宣言

2006年03月22日 08時03分32秒 | Weblog
昨年よりも早く桜の開花宣言がでました。いよいよ春ですね、

我々のビジネスも桜の花の咲く頃にはと思っていましたが。
ようやく蕾(つぼみ)がついてきたようです。

これから、石油流通とゴルフビジネスソリューションの両立で忙しくなるはずです。
あとは、本格的な営業強化のための人材確保の課題でしょう。

『散る桜、残る桜も散る桜』 桜は私にとっては寂しい花。思い出の花です。 
しかし、毎年咲くのが桜です。
過去に見た桜、今年の桜はこれから咲きます。
そして、来年も桜は咲くでしょう。
桜の頃には人との出会い、別れ、毎年思い出が残ります。

同じ桜の花でも、残る想い出は毎年変わります。