5月の金環日食、6月の太陽面金星通過と多くの人々を天体観察に惹きつける天体ショーが続きましたが、惑星に興味を持つ人が増えてくれたでしょうか?
水星:今日7月1日が最大の高さとなって、夕方の日が沈んだあとの西空に見えるはずですが、光が弱いのでよく晴れていないと肉眼で見つけるのは難しいです。でも、チャレンジするなら今のうち! 日を追って低くなるので、どんどん見づらくなります。
金星:先月の6日に太陽の前を通過したあとは、朝にお引越しの金星。今は、明け方の空で存在感を増しています。7月13日には最大の明るさで、夜明け前の東空で木星と競演。7月15日16日には細い三日月が更に加わり、ロマンティックな朝の風景を作り出します。
でも、今の日の出時刻は4時半。ということは、この風景を見るには3時半から4時くらいに起きていないといけない?爆睡時間で、とても無理そうですね(泣)
火星:夕方の南西の空に見えるはずですが、季節は完璧に夏に向かっているので、春の星座の先導をしている火星はよい子と一緒にベットへ。早めに西空へと消えてしまいます。
木星:夜中には東空から姿をみせ、明け方には金星の上に明るく見えているはず。金星のところで書いたように、7月15日・16日は細い三日月がこの木星・金星のランデブーに彩を添えて、かなりよい雰囲気となるでしょう。うっかり夜中3時頃に目が覚めたら、東空を見てみましょう。
土星:火星を追うような形で、春の大曲線のスピカと並んで、夕方の南空に見えていま
すが、夏の星座に追われて10時以降は低い西空に。西空を見たら、左スピカ、右土星、下火星のような配置です。
という訳で、3時過ぎの木星・金星のいる賑やかな東空に比べ、夜は春の星座のそばの火星・土星を西空に送ってしまうと、夏の大三角のご登場!となるけれども惑星はいません。
7月15日(日)の昼1時過ぎに、ほぼ全国的に昼の三日月に木星が隠されてしまう「木星食」が見られるそうですが、月は見つけられても残念ながら昼の木星は目では確認できません。興味のある方は望遠鏡で観察するか、日曜日なのでプラネタリウムのイベント参加するのがオススメです。