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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

1日に2度人が倒れるのに遭遇してしまった

2013-01-19 20:42:11 | 日記
 
  まず、1度目の転倒は、終着駅の松戸について階段に向かう混雑の中で起きた。
  私の右奥にいた女性が突然後ろに倒れそうになり、私の右前にいた女性が慌てて支えたので事なきをえた。
  と思ったら、その女性が倒れそうだった人に「大丈夫ですか?」と尋ねると、体勢を整え直した途端にキッとした視線をその人に返した女性が「あなたが押したから、倒れそうになったのよ!」。そう言ったと思ったら人波に消えていき、言われた女性は無言で横にある販売機の前に行き持っていた缶を捨てた。

  ほんの1瞬の出来事にあっけにとられ、何が起こったのか最初は呑み込めなかったが、どうやら女性が人の波に逆らって缶を捨てに横に移動し、他の女性を倒しそうになったようだ。でも、まあ無事でよかった。

  2度目は、スーパーの地下で買い物を済ませた私が起こしてしまった!と思い蒼白になった転倒。
  買い物で一杯になったカートを前に押しながら、私が1Fのエレベーターを出た直後に、それは起こった!!!

  出口前にいたお年を召した女性に、1階以外の階が押されてなかったので、(なぜ降りないのかな?)と半信半疑で「降りますか?」と顔を覗いて尋ねた。でも、ぼんやりした様子で女性は何も答えないので、不思議に思いつつも右横を抜け私が外にでた途端に、女性がバタンと私の横でうつぶせにペタリと倒れてしまったのです!!!!

  もう、びっくりなんてものではない。
  慌てて「大丈夫ですか?私の荷物が、何かひっかかりましたか?」と尋ねた。
  でも、うつ伏した女性からの反応が、まったくない。
  私の頭の中まで白くなりそうになった。
  (とんでもないことを私がしてしまったのでは?)と頭から冷や水を浴びせられたようだった。

  その時、エレベーターの奥にいたご夫妻のご主人の方が、「いやいや、そうじゃない。見てたけど、ふわっと自分で意識を失ったように崩れるように前に倒れたから。あなたは全然当たっていないよ。でも、ともかく大変だから店の人を呼んできて」と声をかけてくれた。

  その言葉に安堵し、我に返って、私は店員を探して1Fのレジの方に、走って店員に事情を説明。
  店の人を連れて戻ると、奥様の方は荷物を整理してあげており、ご主人が床に座って女性の頭を抱えるように横にしてエレベーター前で女性に呼びかけていた。店の人が救急車を呼んでいる間に、若い女性も心配して声をかけてきて、名前を確認しようということになった。
  ちょうど宅急便の伝票がでてきて、差出人の名前が近所の住所で本人の名前とわかった。
  名前を呼んだ辺りから、倒れた女性も意識がしっかりしてきた。

  時々目を閉じてしまうが、話す言葉も多くなり、
  「ひとり暮らしだから、家には電話してもだれもいない。ご心配かけたが、もう大丈夫だから救急車はいらない」と言っているうちに、救急車が到着。

  打ち身も怪我もないようで、意識もしっかりしているが、救急車内で血圧とか状態を確認するからということになった。救急車に行く前にトイレに行きたいと言いだして、隊員に支えられて女性が歩けることを確認。
  それまでは、立つこともできないだろうと思ったので、ひと安心。
  偶然通り合わせた女性の知り合いだという人も出てきて、救急車に必要なら同乗してくれそうだったので、溶けたアイスクリームの入った買い物袋を下げて、私も家路についた。

  人間、一寸先は闇。どんなことが起こるかわからない!と肝を冷やした2度の転倒事故だった。

  でも、1度目は別として、2度目の方はわが町の人々の対応に心が温かくなる事故でもあった。
  人がどんどん集まって来てできることを手伝っていこうとしてくれて、東北の震災でも言われたが(日本人は素晴らしい。心温かい)と思えた。

  いや、きっと人間は押しなべて本来は温かいものなのだ、と信じられる気持がした。
  倒れた女性は、その後どうしたかしら?何でもなく、無事に家にいるかしら?

  それにしても、後ろにあのご夫妻がおらず、私1人がエレベーターで一緒だったのならどうなっていたかと、本当にあのご夫妻には救われた!と心から思った。
  私が「降りますか?」と聞いた時にぼんやりして答えなかったのは、軽い梗塞が起こっていた可能性もある。
  これからは、さらに人の行動を深く読み取って行動しなくては・・・。
コメント
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