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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

NHK「モハメド・アリ 勇気の連鎖」に感動!

2022-04-04 23:12:19 | 日記

    新年度の始まりの4月1日が、新月。つまり「月が立つ→ついたち」と旧暦の1日と合致して始まったものの、天気が悪く肝心の月が夕方になっても雲や雨に邪魔されて見られていない。

    でも、今日は寝る前に、心に勇気が湧いてくる、素晴らしい番組をNHKでやっているのを偶然に見る幸せを感じられた。

    「映像の世紀バタフライエフェクト」。小さな蝶が羽ばたくような小さな動きが、大きく世界を変えていくという”Buttefly effect”(バタフライ効果)を与えた人物を、これからNHKはシリーズで放送していくようだ。その初回が今日放送された「モハメド・アリ 勇気の連鎖」だったようだ。

    「ベトナム反戦運動を燃え上がらせ、オリンピックを揺るがす表彰台での黒人差別への抗議をもたらし、史上初の黒人大統領誕生へとつながる。世界を敵に回しても信念を貫いたアリの勇気は、世界を変えた。貴重映像でたどるその勇気の連鎖の物語」だった。

     見逃してしまった方は、NHKプラスで1週間以内なら見られるし、その内には再放送もあるかもしれない。是非多くの人に見てほしい。

          

      実際に番組を見てほしいので、内容について種明かしをするのは止めておこうと思うが、1つだけ私が一番印象に残った話だけ、お伝えしておきたい。

      それは、番組紹介部分の「オリンピックで表彰台で黒人差別を訴えた」という金メダルのトミー・スミスと銅メダルのジョン・カーロス と共に銀メダルで表彰台に立ったオーストラリア人・ピーター・ノーマンという選手の話だ。2人が黒い手袋をした拳を高く掲げる(blackpower salute)をするのを知って、彼は白人ながらも2人の行動を共にして、「人権を求めるオリンピック・プロジェクト」(Olympic Project for Human Rights )のバッジを着けた。なぜなら、彼も自国のオーストラリアでアボリジニが差別を受けることに反対の気持ちを表明したのだ。

      彼は、そのことで国内で非難され、その後の選手生命は絶たれてしまったそうだが、抗議したことを悔いる事はなかったそうだ。そして、2人の黒人選手が名誉回復され、母校にblackpower saluteをした時の彫像が建てられた時に、その表彰式の銀メダルのところに、ノーマンの姿も設置されたのかというと・・・そこは、台だけで、本人のたっての希望で、ノーマン選手も抗議を示した記述に続き、”TAKE A STAND" と書かれ、(誰でもが、そこに立てる)ように残されたのだという。本当に素晴らしいノーマン選手の配慮に、心動かされた。

      今の世の中は、このような勇気ある人々の努力の積み重ねで、美しさと輝きを、それでも持ち続けられているのだろう~と思えた。

      ウクライナでミャンマーで、香港で、世界のあちこちで、そして日本でも、人間として恥ずかしい、おぞましい行為を未だに続ける人間がいることに対し、本当に情けない思いをする日々。でも、(だからこそ、私たちは抗議の拳を、ノーマンが残してくれた台に立って掲げないといけない!)と思った。

      まずは、モハメド・アリ、キング牧師、オリンピックの表彰台に立った3人、オバマ元大統領・・・拳を上げて人間の理想に向かって道を築いてくれた人々の足跡を、あなたも番組をみて確かめてほしい。

 

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