今朝、検査数の少なさに問題を感じた方のために、自分で新型コロナウィルスの検査数を知る方法をお伝えしようと書いて公開したのですが、今日の厚労省のページがどんどん変化するので、「検査数の確認法の案内」から「厚労省のHPの迷走ぶりの解説」記事になりました。最後まで、ぜひ読んでみてください。
まずは、厚生労働省のHPを開きます。<報道・広報>をクリックしましょう。さらに<報道発表資料>を選ぶと下の画面になります。
次に、自分の調べたい年月日をクリック。私は最新版を見たかったので2020年3月をクリックしました。
すると、下のような画面になります。
毎日新しく掲載されたものが上に加えられて最新のものが見られます。これまで、私が検査について書いてきた資料となったのは、矢印をつけた「新型コロナウィルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」というものです。そこをクリックすると、私のこれまで掲載してきた検査の表などが出ます。
せっかくですので、13日の発表分を下に転載しておきましょう。
***上のは、注意欄の一部をカットして主要な所だけ抜き出してあります。
今日気づきましたが、最初の掲載時は一番右に今書かれている実績人数が、12日からは左側になりました。どうして表を途中で変更したのかな?まあ、いいですが・・・。
検査数を探すの、知ってしまえば簡単ですが、一般の人にも検査数は興味があると思われるのに、<報道・広報>に入っていたのですね。見つけるのに私は苦労しました。「広報」というのが(一般の人にもお知らせしている)イメージだったのでしょうか? 「統計」とか、もっと見やすくしてほしかったですね。それにしても、報道発表資料を一般人で開けて見る人は少ないので、広く知ってもらう気持ちはなさそうです。
それはともかくとして、このページをみつけてからは、画期的に日々の検査数を知るのが楽になりました。でも、これまでの私の検査数がらみのブログ記事を読んで下さってきた方には分かるように、中身がまた理解が難しかったです。
なぜなら、韓国ではドライブスルー検査まで行われ1日15000件とかの検査をしているというのに、ここに出ていた数字が人数表示。しかも、積算された数字しか最初は掲載されていなかったからです。
やっと2月29日になって前日比の数字が(括弧内は前日からの変化)として書かれるようになり、私が驚愕した2月28日151人、29日130、3月1日178、2日96、3日71、4日3835、5日258、6日699、7日553、8日147、9日110という数字が見えてきました。
でも、まさか?クルーズ船は国内でないと別に書かれているけれど、それも最高でも4日の3835人?目を疑って、この数字が検査数とは、何かの間違いではないのかと思いました。
加藤大臣は検査能力について「1日6000件と上がっている」とか言い、ついその能力をフル活用していると思っていました。でも、それは誤解だったということです。能力のごく1部しか、使われてこなかったのです。能力1日6000件と今はいっているのに、3月13日で前日から積算人数が+1855人というデータでした。
(検査をしたくても断られる)と報道で医者や患者が悲鳴をあげるのも当然だった、とこの数字をみて驚愕しました。検査実施人数がこんなに少なく抑えられていたなんて!!!
報道では、船内関連の仕事に従事した人が、「コロナウィルスに感染したのではと保健所に検査を望んだけれど断られた」と言っていた。この検査人数では、希望して断られた人が大半。それは、前のブログですでに見せた下の図をテレビでも説明して訴えていました。
ただ、テレビ報道では、和歌山で大阪に協力を得ながら病院に感染者が出てかなりの検査数をしたのに、厚労省の数字の公表している検査数の方が少なくておかしいという話も言っていました。
変化があったのは、3月9日の発表からでした。先ほどの検査数の表の下の欄外に「PCR検査実施人数については複数の検体・検査を重複してカウントしている自治体からの報告は合計に含めていない。なお、それら自治体の検査数を含めると、延べ10,192件の検査が実施された」という説明がつき始めました。その時の厚労省発表の基本の数字8286人。これに、初めて自治体(こちらは件数)の数字が加わったのだ。自治体の数字が加わり1906件分増えたのかな?と想像されました。
そして、その翌日には、また表示が変化。
3月10日からは「なお、2月18日~3月8日までの国内(国立感染症研究所、地方衛生研究所等)における新型コロナウイルスに係るPCR検査の実施件数は、21,174件である。」と倍になり、自治体からの報告すら、厚労省はしっかり取ることができてなかった。ともかくも、突如報告が相次いだのか、ここで1万件以上増えていました。
日本国内の検査実績すら3月9日なるまで発表できない官庁って何なの???と思い呆れました。そして、それにしても2万件台*の検査しかしてない現実に、改めて驚愕させられたのでした。
* 中国が、日本がチャーター機で日本人を迎えにいった際にマスク支援したお礼に中国が(2月20日に?)検査キットを12500人分、在日中国大使館を通し届けてくれたのは活用しているのだろうか?
でも、とりあえず、これまで検査について全国総数が<3月11日時点で25456件>と少なくともやっと分かるようになってきました。さらに、3月11日で検査について野党の山井議員が質問をするというのでだすようになったのか?数日前から、さらに分かりやすい表も発表されるようになりました。(表を押すと、オリジナルの厚労省のページにリンク)
いいですよね。今まで不明だった、国内の検査実施総数が、日ごとに集計されました。タイトルは「国内における新型コロナウイルスに係るPCR検査の実施状況(結果判明日ベース)」です。
これが、どうして最初からできなかったのだろう?官庁は自治体を束ねられていないのかと疑問が残ります。何はともあれ数字がしっかり見えるようになりました。
ただし、この表は先ほどの「新型コロナウィルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」に実はまたしても不親切なことに直接掲載されていない!13日の赤字の25456件の内訳なのだから、その記述の下に掲載するのが当然なのに。
と言う訳で、次にこの表をどこから探したかをお伝えします。
「新型コロナウィルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」のページを下にスクロールしていきます。下のコピーした画像の下に矢印を入れたところのNEWと赤字で表示されているのが分かりますね。そこをクリックして、私はこの表を取り出せました。
ところが、またもや摩訶不思議なことに、今もう一度開こうとしたら画面が変えられていて、私が先ほど上の画像をとりだした時にはあったNEWのがな~~~~い! でも、とりあえず、これがココからみられました。もしかしたら、最新版がでたら、NEWデータは不要なのでリンクが消されるのかな?と思っていたら、ページの本当に最後の最後のところに、NEWの文字が消えて、(参考資料)として残されていました。
そして、さらに今日夜になって見てみたら、14日のが出ていました。最初はこれを今朝の記事に追伸で入れようと思ったのですが、またもやレイアウトが変更になっているのに気づきました。ごらんに入れましょう!
NEWの文字と共に今日の分の「国内における新型コロナウイルスに係るPCR検査の実施状況」が出ていると思ったら、ありません。比較してみてください。そして、さらにもう1点、何と
なお、2月18日~3月8日までの国内(国立感染症研究所、地方衛生研究所等)における新型コロナウイルスに係るPCR検査の実施件数は、21,174件である。
という項目が、消えてしまっています!!!
なぜ? 検査の数が少ないと批判が多い中でなんで実施件数を見やすいところから消してしまったのでしょう。探してみました。スクロールして、ずっとずっと下まで行くと、ありました。(参考資料)のところに!?(ココです)
まあ、NEWとして掲載されずに下の(参考資料)になっているのは、掲載して暫くしてもう移動させたと考えるとしましょう。でも、多くの報道が使っていたこの「2月18日~3月8日までの・・・」という部分の記述を取ってしまったのはなぜでしょう? これでは、「女性自身」3月24日31日合併号の49ページ(下の写真)や、CNN日本の記事のココでも3月4日時点で8111件と使っていた数字が、普通の人には、たぶん記者たちにも見つけづらいはずです。
今回、この検査の数字を素人の私が、自力で見つけるのにここまでどれほど労力を使ったことか。隠したい数字でなく、堂々と明らかにできる数字なら、もっと国民がすぐにみつけられるように公表してほしいですよね。何で、こんな変更に次ぐ変更を加えるのでしょう。
私の公務員と接してきた印象では、統計とか数字はあまり変えない。書き方を統一していく。間違いが起こらないように、人数なのか、件数なのか、延べ数なのかとか、もっとしっかりとしていたと思います。たった2か月の間になんでバタバタと掲載する統計が出なかったり変更がこんなにもされるのでしょう?訳がわかりません。
思い出すのは、統計の偽装が現政権で起きてきたこと。雇用保険も実質賃金を高く見せるために調査方法を変えられたり、「統計偽装国家」日本が中国を全然笑えない現実ー毎月勤労統計の不正が映す政府・官僚の腐敗ー」 (東洋経済on line) にも書いてあるが、最近は政治家も官僚もモラルハザードを起こして、ちゃんとした思考できちんと行動できなくなっているのではないのか?と疑いたくもなります。
たかが全国の検査の総数をだすのに、このひどさ。検査数の他国に比較して恐ろしく少ない問題で最初は驚いたのですが、今日は首相が2月29日以来の会見をし、「諸外国に比べ、我が国は(コロナウィルス感染)の増加のスピードを抑えられている。と、専門家が発表しました」「人口1万人当たりの感染者数を比べると、わが国は0.06人にとどまっており、韓国、中国のほかイタリアをはじめ、欧州では13カ国、イランなど中東3カ国よりも少ないレベルに抑えることができています」と言ってました。ああ、何と空虚に響く言葉!!!
検査数を異様に能力以下に絞り、多くの人が病院をたらい回しの中でPRC検査がしてもらえずに病院が、感染を広げる場所と化しているといわれる中で、感染者の数が見えていないだけ。「陽性反応が大量隠蔽されている!」という医療関係者の声(女性自身3月24日31日合併号)とか、「新型コロナパニックがあぶり出したこの国の病理」(女性セブン3月26日・4月2日号)とか報道しています。
感染を確かめられないままの重症患者の増大で医療パニックが起きるような事態を引き起こさないことを祈るのみです。この政権の酷さを政権を、まだこの政権を支持し続けている4割の人に知らせなくてはいけない!その思いがより強くなりました。
実は、今日テレビの「情報7days ニュースキャスター」でたけしが、(コロナでみんな大騒ぎだけれど、自殺者が(コロナの死者以上に)もっといる。格差とか日本には今いっぱい問題がある)と言っていました。自殺者が少し減ったとはいえ日本には交通事故死の6倍の自殺者が去年もいたのです。もう、日本人は苦しんでいます。非正規労働、格差、災害・・・。
この政権のひどさを、皆がさらに苦しみを味わう中で思い知るというのは避けたい!それが私の願いです。皆で手を取り合って、手遅れになって皆が苦しみを味わう前に脱出しませんか。
現政権の目指す「戦後レジームからの脱却」とは反対に、平和憲法を守り、平和で軍備よりも世界の平和に貢献できる日本人で私はあり続けたいです。嘘も、ごまかしも、不公平も許さない「正直で、公平で、誠実な日本人」を、取り戻しませんか?
よたよたと迷走している統計は見て頂いた通りです。
前回の首相が2月29日の会見で「来週中にPCR検査に医療保険を適用致します。これにより、保健所を経由することなく、民間の検査機関に直接検査依頼を行うことが可能となります。民間検査機関の検査能力も大幅に増強されます。(中略)取り組みを総動員することで、かかりつけ医など身近にいるお医者さんが必要と考える場合には、すべての患者のみなさんがPCR検査を受けることができる、十分な検査能力を確保いたします」のメッセージが空虚にあなたには聞こえませんか。また、言うでしょう検査数を増やすとは言っていません。能力は少しですが増えました。もう、首相の詭弁と嘘はたくさんです!
1日の検査数が、増えていない!もともと無症状の感染者が旅行者として入っていた可能性が増大しているのに、習近平氏の来日のためか、観光業の落ち込みへの目先の心配のためか、3月8日まで中国からの門戸を開けっぱなしたままだった。検査数が増えていないのは、そのひどい悲劇が起こった時のための準備? 悲劇を起こさないために、検査能力をフル活用してください!
私は本当に怖いです。人の命がかかっているのに、今検査を待ち望んでいる患者や医師の声を聴けない政権が怖いです。クラスターに関係がないけれど、体調が悪く、でも37.5度ない人が不安で医師を訪ね歩く!そんな不安や悲鳴が聞こえる中で、平然と「人口1万人当たりの感染者数を比べると、我が国は我が国は0.06人にとどまっており、韓国、中国のほか、イタリアを始め、欧州では13か国、イランなど中東3か国よりも少ないレベルに抑えることができています」といい、質問者がまだ残っている会場を平然と立ち去ることができる人に、命をあずけること!!! 私は嫌です。嘘は、もうたくさんです!
お月様、力をください!
追伸)今日(3/17)に再度確認すると、消えたのは14日の発表分のみで、15日からは下記のようにまた<2月18日~3月13日までの国内(国立感染症研究所、地方衛生研究所等)における新型コロナウイルスに係るPCR検査の実施件数は、28,009件※である。>のように記載が入るようになりました。なんで14日だけ抜けたのかは不明です。