「首相の唐突な決断を検証する!わかった驚きの事実の数々」で使った同じ手法で、今回も唐突に出された「中国・韓国に対する突然の入国宣言」という決断について検証してみる。
まず、この発表は第17回新型コロナウィルス感染症対策本部によってなされた。下の首相官邸サイトの画像をクリックするか、ココから確認してみて下さい。
さて、この上の画像の写真の下に1行目が写っていますが、
令和2年3月5日、安倍総理は、総理大臣官邸で第17回新型コロナウイルス感染症対策本部を開催しました。
会議では、新型コロナウイルス感染症への対応について議論が行われました。
と書かれている。そして、その後には下記のような文が連なって掲載されています。
> 首相が本日の議論を踏まえて、次のように述べられました。
「(前略)中国や韓国全土から本邦への人の流入は続いています。感染拡大を防止し、国民の皆様の不安感を解消するためには、両国からの入国者に対する検疫を強化し、検疫所長が指定する場所で2週間待機し、国内において公共交通機関を使用しないことを要請します。(後略)」
この議事録を厚生省のココからみると、下のようになっています。時間が18時30分~18時50分となっています。どこに、踏まえたという「議論」を行う時間があったのでしょう???
そもそも、この対策本部については、小泉、森、萩生田大臣含め延べ9人が会議に欠席をしてTVネタになり物議を醸しましたが、前のブログのココで検証したように、最近議事録のでた第9回では、右上の記録のように、17 時 26 分~17 時 34 分。なんと、たった8分で終了。
しかも、これ、初めての専門家を招いた会議が開かれる直前の大事な対策本部なはずだったのですが・・・??? さらに驚くのは、専門会議すらも、20分そこらで終了しているように推察される話は、すでに書いた通り。
そして、では「議論」がどこでなされたのか?前回の謎解きと同じく首相動静をみてみることにすると・・・。
2月28日の夜の最後の方に、8時2分公邸で、作家の百田尚樹氏とジャーナリストの有本香市と食事をし、9時30分に自宅と書いてある。百田さんは、少し政府の対策の遅さに批判的なツイッターをしていたので、批判を緩めてもらおうと夕食に誘ったのか???この国民の危機の時に、余裕のあること・・・と思いきや。
百田尚樹氏が下記のようなツイッターを、この会食について出しているのを知った。
有田香氏が「ええかげんに中国に渡航制限かけろや!」と恫喝したというのだ。
翌日3月1日にも新型コロナウィルス感染症対策本部(第16回)が開かれているが、これもいつものように15分の短さだ。ここで、重大な話合いがあったとは思われない。
前回も唐突で、専門家会議のメンバーに相談はなかったそうだが、では今回はというと、官房長官が聞かれて、専門家会議にはかけていないと答えている。
そして、専門委員会のメンバーの押谷仁・東北大教授(ウイルス学)が、困惑した様子で発表を受け止めて(ココから)「(政府方針については)何も聞いていなかった。今はそうしたことをする段階なのだろうか」と疑問をもっていると発言していることから、今回も相談がなかったことを裏付けている。
政府の政策の決断は、誰が、誰のために、どんな根拠をもって行っているのだろう。
「専門家に相談はしていると思う」と官房長官が曖昧な返事をしているが、本当に専門家に耳を傾けているとは、どうも思えないことばかりだ。
このような、専門家から効果を疑問視されるような対策ばかりで大丈夫なのか?国民は不安を抱かされて振り回されながら、混迷が続いている。
そういえば、ニュースで<加計学園が韓国人の受験者に対して面接試験の点数を全員0点とする、異例の不正入試判定を行い、不合格にした>という内部告発があったことはご存じですか?
文春オンラインのココからオリジナル文章読んでみて下さい。証拠の写真も掲載されていました。これが調べられて、本当と証明されたら、当然、女子受験者の点数操作が発覚した東京医科大と同様に私学助成を不交付にすることになるはずです。
首相のお友達に対して萩生田大臣の裁きはどうなるでしょう?注目しましょう。図書館などの施設の不備が言われていた学園が、今どのような教育をしているのかも、本当は知りたいですね。マスコミに加計問題のその後の様子を報道してほしい。加計学園の方が、京都産業大学と比べて役に立つという判断が正しかったのかの検証もしてほしい。