日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。



小さな水晶小屋に、ぎっしり入った登山者で息苦しく、あまり寝られない夜を過ごしました。
元々山に行ってぐっすり眠れることなんてほとんどないのですが。
早い時間に小屋入りしたので、端っこの場所を確保できたのは幸いでした。

朝起きると稜線がくっきり。
槍穂のシルエット。


北の方角が茜色に染まってきました~。
立山剱、白馬岳のシルエット。


水晶岳も黒く浮かび上がっています。


平たい野口五郎岳の辺りから朝日が出てきたらしいですが、
雲に邪魔されて日の出は分からなかったです。


だいぶ明るくなってきました。
槍穂と鷲羽岳。

写真を撮っていて朝食に出遅れました~。

水晶岳をピストンしてきます。


お花がいっぱい咲いていました。
雲の平ではお花の少なさにがっかりしたのですが、こちらの稜線ではまだきれいだと聞いていました。

チシマギキョウ


タカネツメクサ




タカネシオガマ

何だか変な雲が出てきました~。
急がねば!


水晶岳に到着、360度の展望です。


遠景は槍穂と笠ヶ岳。中央は鷲羽岳。


雲の平と黒部五郎岳。


大きな薬師岳。


赤牛岳、読売新道方面。雲が出てきてしまいました。


裏銀座の稜線も雲に隠れました。


5分もたたないうちに雲がどんどん湧いてきました。
もっと早く来ればよかった・・・。
左側の山の肩に水晶小屋。


小屋に戻り、荷物を持って烏帽子小屋に向かって出発です。


水晶小屋直下はお花がいっぱいでした。

タカネシオガマとイワオウギ。


チシマギキョウ


イブキジャコウソウ


ミヤマコゴメグサ


ミヤマクワガタ


クモマミミナグサ


オヤマソバ

こんなガラガラの道で歩きにくいです。
思ったより時間を取られてしまいました。


左端、野口五郎岳。


野口五郎岳に到着。


山頂から12~3分で野口五郎小屋に到着しました。
もう辺りは真っ白です。

小屋でトイレを借り、ご主人とお天気のことなど少しおしゃべり。
うぅ~ん、どうなんだろ?お天気は持つのだろうか・・・。

野口五郎小屋を出て2~3分。
ちょうどお昼前の天気予報をラジオで聞くと、富山と長野で雷注意報が出てると!
えぇ~?どうしよう・・・と迷っていると、大粒の雨がポツリポツリときました~。
これはダメだ、と思って、小屋にすぐに引き返しました。
そしたら間もなくして、ザーッときました。そして雷も!
断続的に大雨が来ます。
引き返して大正解。
予定を変更して、野口五郎小屋で泊めてもらうことにしました。

小屋の夕食は美味しかったです。

テンプラが出ました~。ちょっと冷たくなってしまっていたけど・・・。
天ぷらはピーマン、ナス、カボチャ、芋、海苔、かき揚げ。
ワンプレートですが盛りだくさん。これに玉ねぎとわかめの甘酢漬けの小鉢が出ました。
おしぼり付きの配慮もありました。
水晶小屋ではカレーでしたが、このカレーは美味しかったです。

野口五郎小屋は中途半端な場所にあるせいか、宿泊者は少なかったです。
最初、小さな部屋に一人でしたが、夕方若いご夫婦がきて3人になりました。
ゆったり使えました。
掛け布団は羽毛布団でしたよ~。敷布団も乾いていました。(笑)

食事だけでなく野口五郎小屋は小さな気配りがあちこちにあり、とても感じのよい小屋でした。
予定では烏帽子小屋まで行って、朝、烏帽子岳に登り下山するつもりでしたが、
急遽野口五郎小屋に泊まることになり、でもそれはそれでいいかもしれない~。
烏帽子小屋までの3時間近く、また稜線歩きを楽しめるのだから~。

と思っていたけれど、朝起きてみると一面ガス!
ガッカリ~。
最終日は稜線歩き3時間とブナ立尾根4時間の下りだから少し早く出発です。

小屋の周りにコマクサがいっぱい咲いていました。
でもおしまいです。


何時降られてもいいようにとレインウェアを着込み、ザックカバーまでつけて出発しましたが、
1時間ほど歩くと少しずつ空が明るくなってきました~。


水晶岳も見えてきました。


そして槍穂も!


表銀座の山々。真ん中大天井岳。


立山と立山の右端にちょこんと頭を出す剱。


手前、赤牛岳と奥、薬師岳。


そして、雲が多いけれど北側、烏帽子岳と針ノ木、白馬岳。

晴れてくれました~。
良かった~。
せっかく晴れたのだから
大急ぎで下ったらもったいない、と三ッ岳の展望台で少しまったり。

しかし、この裏銀座のコースはほんとに素晴らしい。
前後左右に山々を見ながらの縦走です。
特に野口五郎岳からのコースは気持ちよく歩けます。

さて、いつまでもいるわけにはいきません。
烏帽子小屋目指して出発です。
烏帽子岳もはっきり見えてきました。


三ッ岳の展望台からこんなに下ってきました。
この左側の砂礫の斜面にはコマクサがいっぱいです。


まだきれいなコマクサもありました~。


高瀬ダムが見えてきました。
あそこまで下ると思うとうんざりです。


烏帽子小屋にようやく到着しました。

朝が早かったのでお腹がすきました。
即席のトン汁に薄いお餅を3枚入れて食べました。

さて、これから気合いを入れて下ります。

と下山口を見ると、こんな立て札が!
何~?

昨日の大雨で丸太橋が流されたと!
ここはよく大雨で橋が流されるらしいです。
それが自分の時にぶつかるとは!
何年か前には台風で流され、死亡者も出ています。
その時はちょうど夫もこの山に入り、結局ここを下りられず、
暴風雨の中野口五郎小屋に引き返し竹村新道を下ったのでした。
そんなことがあるから、入山は確実に橋のある時のこちら側から頑張って登った方がいいのか?と
けっこう悩んだのですが。

しかし~、どうなるのか?
真実を小屋の人に確かめます。
小屋の人の言うには
東電の管轄なので東電には連絡したこと。
しかし以前流された時には、2週間後に橋がかかったこと。
でも沢を徒渉して登って来る人もいること。
さっきもク○ツリのパーティーや単独の女性も下って行ったこと。
だから大丈夫でしょう、と・・・。

でも今日もいつ雨が来るか?分からない。
もし雨が降ったら、今は徒渉できていても、アッという間に水かさが増し渡れなくなってしまう。
そしたらまた登り返すか、ビバークしなければならない・・・。

早く雨が降らないうちに下りてしまわねば!

焦りました~。
とにかく早く早くと気持ちばかりが先に行きます。
こんなときは怪我が一番心配だけど、ちょっと平らな所は小走りでいきます。
その甲斐あってか、途中の三角点まで1時間のコースタイム、35分で下りてきました。
何とか雨よ降らないで~と祈るような気持ちです。

下から結構な人が登って来るのにすれ違うようになりました。
聞いてみると、ひざ下ぐらいの深さであること。
今ならもう少し減っているのでは?と。
徒渉するときは石ころで怪我をするから、靴下を脱がずにズボンもまくらないようにと
アドバイスももらいました。

不動岳の崩れた斜面。

このコースはアップダウン激しく、こんな風に崩壊している場所もありスリル満点だそうです。
あまり楽しくないコースは・・・。

花も無く急斜面の樹林帯。写真など撮っているどころではありません。

途中でク○ツリのパーティーを追い越し、最後の長い階段を下ってようやく登山口に着きました。
雨は間に合いました~。


先に行くと、東電の人たちが何やら工事をしています。
どうやら橋をかけようとしているらしい。
ショベルカーでガリガリやっていますが、このキャタピラの上を通って渡れと言います。
沢の水はだいぶ減っていますが、すごい勢いで流れていました。
キャタピラの上に足が届かないので、石ころに一度乗り、おじさんに手を引っ張ってもらって乗ることができました。
下りる時も下手に下りるとボチャンと落ちそう。
勢いよく飛びおりました。

あの丸太を橋にするっていうのも渡るの怖いですよね~。
せめて2本ぐらいかけてくれないと。
今年は橋が流されたのは2回目だそうです。


でも何とか徒渉をしないで済みました~。
雨に遭わずに下ることができました。
大急ぎで下りたので、コースタイム4時間の所、3時間掛らずにダムに着きました。
でもダムにいくまで少しコースがショートカットされていたようです。

ダムからタクシーで七倉まで行き、七倉山荘で温泉に入り、さっぱりとして帰ってきました。







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