日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。
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千枚岳 8月2日(土)~4日(月)
2014年の山
/
2014-08-05 15:27:35
タイトルが『千枚岳』というのが何とも情けないのですが・・・。
去年、北岳から塩見岳を縦走した時すれ違ったおじさんが、私がカメラをぶら下げているのを見て
『花を撮るなら荒川岳だよ』と言いました。
荒川岳には広大なお花畑があってそれは素晴らしいということです。
よし、それなら来年の山は荒川岳にしよう~と去年のうちから決めておりましたが、
南アルプス南部の山々は行くのも登るのも大変!というイメージしかなく、果たして私に登ることができるのか?
今回登ろうとしている荒川三山~赤石岳の周回コース、どちらから登っても1400~1500の標高差。
何しろこれまで一日で1200m以上の標高差を登ったことがないのです。
時間をかけて一歩一歩歩いて何とかたどり着こう。
それには夜行で行くのではなく、前日に椹島まで入り体調万全で登ろうと決めバスの予約をしました。
JR静岡駅から出るシズテツ南アルプス線はけっこう人気で、最初の希望日は満席でした。
私はこれまでこちらの方面のアクセスを調べたことがなかったので知らなかったのですが、
椹島ロッジまでの送迎バスもバスの到着に合わせてどんどん臨時を出す、帰りもバスの接続に合わせて人数に寄って何台も車を出すという対応で、帰りのバスに乗りきれなかったらどうしよう?みたいな心配はいらなかったです。
最初は少し早目に下山して並ばなければならないか?と思っていました。
この東海フォレストの送迎バスに乗るには、一泊はどちらかの山小屋に泊まらなければいけないという決まりになっています。
椹島ロッジはお風呂もあり快適です。
椹島ロッジの夕食。
ちなみにこちらはお弁当。(1000円)
さて、台風の影響が少ないであろうと天気予報を信じて、2日から4泊5日の予定で出掛けましたが、
3日は朝から白い空!
ま、今日は樹林帯の登りだけだから、ハイライトの明日明後日さえ晴れてくれればいい。
椹島は広々とした敷地にロッジ、レストハウス、白旗史朗記念館、キャンプ場などあり、とても気持ちのよい場所です。
白旗史朗記念館。200円の入場料で見学できます。
南アルプスの四季折々の素晴らしい写真が展示されています。
椹島の入下山口。
コース 椹島~千枚小屋(泊)~千枚岳~荒川東岳(悪沢岳)~荒川中岳・前岳~荒川小屋(泊)~
赤石岳~赤石小屋(泊)~椹島 の予定でした。
標高差は少し少ないけれど急登の続く赤石小屋のコースではなく、標高差1486mだけど比較的緩やかで時間のかかる千枚小屋へのコースを登ることにしました。
滝見橋の手前から登山道に入ります。
川沿いに転落防止のロープが張ってありましたが、この先にもちょっとザレたトラバースがありそこにもロープがあればいいのに~と思いました。
吊橋を渡ります。
一人で歩いてもけっこう揺れました。
こういうところはスリルを楽しみながら渡ります。
急登がしばらく続いたと思ったら今度は下りです。
所々にこんな看板がありました。
岩場の下り。
歩きやすいこんな道もあり。
またジグザグの急登ありと、緩やかな歩きの後はけっこう急登が足に堪えます。
途中で下ってくる人と会うようになると
『荒川岳のお花畑はすごかったですよ~!あんなお花畑今まで見たことがない!』
と興奮気味に話してくれます。
楽しみ~!
1100mの椹島から何時の間にか2000m越えの見晴岩に到着。
だらだら登りが多いせいか、もう1000mも登ったという感じがしません。
ここから荒川三山、赤石岳の展望がよい・・・はずですが。
この辺りでとうとうポツポツとしてきました。
降ったりやんだりで雨具を着込むほどではありません。
今日からお天気いいはずだけど~。
コバノイチヤクソウ
まだまだ林の中の道は続きます。
ようやく鬱蒼とした林に囲まれた駒鳥池に到着。
ここまで来ればあと小一時間で小屋に着きます。
何とかたどり着けそうです。
サンリンソウ
千枚小屋到着~。
ミヤマキンポウゲ
千枚小屋の周りにはいろいろお花が咲いていましたが、雨もちらついていたため写真をほとんど撮らず。
小屋に入った後、本格的に降り出しました。
ほとんど濡れずに来れてよかった~。
夕方、雨がやみ富士山が見えました。
以外に大きくてびっくりしました。
千枚小屋は数年前に火事で焼失し、新しく建てられた小屋です。。
面白い作りで、三階まで梯子が掛けられていました。
早く到着した順に下から割り当てられるようで、一番下の場所で済みました。
三階まで登るのって大変~!
板の間にゴザが敷かれたところに一人一人寝袋で寝るようになっています。
毛布もあったので痛くないように下に敷きました。
千枚小屋の夕食。
夕食時の天気予報では明日も明後日もどうも芳しくありません。
こんなはずではなかったのに~。
少しでも晴れ間の見えることを期待して・・・。
翌朝はやはり朝から雨でした。
真っ白で何も見えません。
こんな時はどうするか?
迷いなく出発する人、迷いながらも出発する人・・・。
ほとんどの人が出発です。
昨日登ったここまでの登りをまた下るのはゴメンだという人もいました。
ダラダラと急登を繰り返しながら長い時間の登りはみなさん堪えているようでした。
私も皆さんと同じようにお花畑に期待して、雨具を着込んで出発することにしました。
千枚岳の稜線に上るとものすごい風~。
そして千枚岳到着。
何も見えません。
チシマギキョウ
何も見えない突風の中、雨具を着込んで歩かなければならないなんて修行です。
ここまで登ってくる間も気分が上がらず、おまけに昨日は疲れからか少し頭痛がしていて
今朝のご飯は何とか食べられたのだけれど、もう帰りたくて仕方ありませんでした。
辛い登りも晴れていれば素晴らしい景色やお花を眺めて頑張れる。
せっかくの山頂も景色も見えず登頂しても価値がない。
それにこんな何も見えず吹きさらしの尾根歩きで疲労困憊したら・・・。
せっかく苦労して登ったけれど、明日のお天気も期待できずここで下ることを決心しました。
そうと決まったら1時のバスに間に合うように下山しなければなりません。
平らなところは少し小走りで・・・。
いつもこんなことしてる気がする・・・。
下っている間も、やっぱりもう少し頑張ればよかったのか?
今日のお天気はどうだったのか?
ずっと迷いと後悔もありました。
だけどもう下ってしまったのだから・・・。
ほとんどの人が登り続けた中、私は負け組?
やっぱり途中敗退というのは何とも残念無念であります。
今日は久しぶりに筋肉痛が半端ではありません。
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