去年、一昨年とこの二年、春山に行かれなかったので、今年は是非行きたいと思っていました。
年々体力も衰え、いつまで登れるかわからない・・・。
お坊さんの都合でずいぶん早目だけれど母の四十九日も済んで落ち着いたので、
ムーンライト信州号の切符をとり、三年ぶりに唐松岳に行ってきました。
八方尾根からの唐松岳は、ゴンドラとリフトで上がってしまえば遮るものもない素晴らしい展望の広がるコース。
ただ心配は、去年の夏に膝を痛めて以来大した山に登っていないので果して辿り着くことができるのか?
細々だけどウォーキングを続けているから大丈夫かな~。
素晴らしい景色を眺めながら時間を掛けて登ることにしよう。
四日は午後から崩れるかもしれないという予報だったので、それまでには何とか辿り着きたい・・・。
いろいろ心配がありましたが、何とか無事に行って来れました。
ゴンドラ乗り場にはやはりスキーボードの若者たち(?)が大勢。
でも7時半からゴンドラが動き出し、おまけに『お一人様専用』入口から半端に空いたゴンドラに早めに乗ることができました。
八方のゴンドラ乗り場には地下にトイレや更衣室もあり、夜行で来ても更衣室でサポートタイツを穿くことができ、とても便利です。
リフト二つを乗り継ぎ八方池山荘から登り始めます。
土もかなり現れていて雪の部分もアイゼン無しで登れます。
白馬三山。
頭上は青空が広がっていますが、稜線には雲が・・・。
そしてこの日はとにかく風が強い!
絶えず風が吹き付け、時折突風。そういう時は耐風姿勢でやり過ごします。
五竜と鹿島槍。
不帰峰。
怪しげな雲行き・・・。
下の樺から雪も多く傾斜がきつくなってくるのでアイゼンを着けます。
コブのような山(?)を何度か登りながら頂上を目指します。
五竜、鹿島槍も大きくなってきました。
丸山への登り。
お砂糖の山にアリンコがたかっているみたい~。
丸山からの眺め。
北信の山々。
火打山 妙高山 乙妻山 高妻山 黒姫山 飯縄山
丸山からも小さなコブ越えが何回か続きます。
左手は牛首。山荘到着ももうそろそろ。
もうすぐ到着~という時になって、とうとうガスで覆われてしまいました。
3年前とほぼ同タイムで登ることができました。
これもウォーキングのおかげかな。
でも風がすごく強かったのでのんびり休憩時間もとらずに来たのです。
この日はこの後吹雪になりました~。
完全に崩れる前に到着してよかった~。
吹き付けられてたおかげで身体も冷え切っていました。
山荘に到着後、中にもう1枚着こみ布団に入ってもちっとも身体が温まらない。
ようやく温まったのは夜中になってからでした。
翌朝、目は覚めていたのだけれど・・・。
昨日あんなに寒かったのでもう星とか日の出とかどうでもよくなっていた。
同室の元気な若い子が、早くから支度をして出て行くのを感じながら、何時までも布団の中でぐずぐずとしていました。
でも、せっかくなのだから~。
思い切って起き出します。
外に出てみれば素晴らしい天気!
山荘裏手の高みからみんな日の出を見ています。
もう日の出には間に合わなかったけれど、山々がモルゲンロートに染まりとってもきれい。
唐松岳。
牛首と五竜岳。
白馬三山。
そして剱と立山。
五竜~立山、剱。
朝食を食べてから唐松岳頂上を往復。
頂上に着けば素晴らしい景色にみなさん歓声を上げています。
五竜岳。
立山 別山 剱岳
不帰峰と白馬三山。
白馬鑓ヶ岳の向こうにチョコンと顔を出す白馬岳。
五竜岳の向こうには、去年行った針ノ木岳と蓮華岳。
そして蓮華岳の向こうには・・・。
槍ヶ岳と穂高も見えました。(右端の山が針ノ木岳。)
充分景色を楽しんだらそろそろ下山です。
エビのしっぽ。
雪の造形が面白い。
日に当たってキラキラととてもきれいでした。
どっしりと貫禄のある五竜。
八方尾根への下り口は狭くなっている場所もあり、ちょっと気をつけます。
鹿島槍と五竜。
白馬三山ともお別れです。
9年前、母と二人で八方池まで登りました。
その時はガスっていて白馬三山を見ることができませんでした。
今回母の写真を胸に一緒に登り、山を見せてあげることができ、よい追善山行となりました。
| Trackback ( 0 )
|