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Hanshin Tigers Series 2024

桜井、連夜の3ランで4連勝!(12日・東京ドーム)

2007-07-13 21:13:59 | Tokyo Giants
 タイガースは何故、福田聡志(2年目)を打てないのだろう? 久保裕也や豊田清は打てるのに。(大雑把に言って)同じ真っ直ぐとフォークのピッチャーだと思うのだが……福田に【5回表】まで抑え込まれ、「0対1」。しかし【6回表】0-OUT_1,2塁のチャンスで(早々に)福田を代えてくれたので、タイガースに「勝機」が生まれた。

 福田を【7回表】まで引っ張って、【8回表】から左腕・林昌範【9回表】から“守護神”上原浩治(の継投)なら、タイガースに勝機は生まれなかった、だろう。その「勝機」を生み出す、最大の貢献をしたのは、先発して【5回裏】まで(最少得点の)1失点の好投を見せた2年目の左腕・岩田稔だった。最少得点差だったから、ジャイアンツは福田を早めに代えざるをえなかった。5連敗中の焦りもあったのだろう。焦らしたのは、岩田! 

 今年の春のキャンプの頃は、ルーキーの(同じ左腕)小嶋達也と比較されながら競わされながら、早々に脱落して、ルーキーに負けた2年目の岩田。しかし、そこから徐々に調子を上げて、徐々に調子を落とした小嶋を抜き去り、突如1軍に昇格して、プロ入り2試合目のマウンドで先発して、この好投。

 ここ数年のドラフト戦略の失敗が懸念されていたタイガースだが、2005年(希望枠)の岩田の≪彗星≫で、その懸念も払拭。後は2004年(自由枠)の左腕・能見篤史や、2003年(自由枠)の(同じく)左腕・筒井和也の≪伸び悩み≫が解消されればいいのだが……この岩田の好投に刺激されて、同じスライダーを駆使する左腕・中村泰広(5年目)の奮起にも期待したい。

 試合は【8回表】2-OUT_1,2塁のこの試合6度目(!)のチャンスで“虎の恋人”豊田から、7番・矢野輝弘がレフト線を破って、遂に「1対1」同点! 延長戦へ!! タイガースは岩田が5回で降板した後、中継ぎの左腕・江草仁貴も(右腕)橋本健太郎も早々に継ぎ込み、【JFK】も矢継ぎ早に継ぎ込み、残っているのは、ダーウィン・クビアンか、渡辺亮か(登録されたばかりの)左腕・筒井。これは「不安」だ……“サヨナラ”される。

 そして延長の最終【12回表】例によって、3番打者(昨日は、鳥谷敬)がレフトフライに倒れて、ランナーなしで4番・金本知憲に回って、ピッチャーが気兼ねなく四球。5番・林威助も(四球で)続いて、1-OUT_1,2塁で6番「スタメン」桜井広大。ピッチャーはアンダーハンドの会田有志(2年目)だから(何とか)併殺に打ち取リたい、という思惑があったのだろう。しかし桜井はそんな思惑を打ち砕き、(打球は)左中間スタンドへ! 桜井の勝負を決める、連夜の3ランホームランで「4対1」! 

 これで勝負あった、と誰もが思ったことだろうが、しかし【12回裏】のマウンドに立つのは、“進化しない男”ダーウィン。球が悉く高めに浮き、それを悉く捉えられ、2-OUTを先取しながら、3連打を浴びて、「4対3」1点差に詰め寄られる……最後の鈴木尚広の打球もピッチャーの頭上を越える高いバウンドのショートゴロ! 俊足の鈴木だけに内野安打を覚悟させられたが、間一髪(1塁)「OUT」! 今度はタイガースのOB(塁審=橘高淳)に救われた(?)。 ……ダーウィンは怖い……ダーウィンは恐いヨォ~! 

“好投息子”に岩田の両親満足げ (デイリースポーツ)