マスターシリンダーは初っ端から躓いた。手持ちのスナップリングプライヤーではEリングがうまく掴めず悪戦苦闘したが上手く行かない。
一息おきがてらググってたら90度ロングノーズのスナップリングプライヤーを使うという事が分かった。こうだったらなぁという工具で当たり前だが、今まで出来てたので手持ちで十分だと思い込んでいただけだった。
時短営業で閉店準備中のアストロプロダクツへ滑り込み店員さんにプライヤーを出して貰った。マスターシリンダーのEリングならコレなんだそうだ。
急いで家に戻ってやってみたら難なく分解に成功した。シリンダーパーツは汚損している様子もなく、カップもまだ弾性が有って交換時期には早そうな感じがする。前のオーナー時代に交換されているのだろう。
翌日に持ち越す事にしたが難所は越えたので大坂の全豪を見てからで十分だ。
翌朝は決勝でもおかしくないようなハイレベルの熱戦となり、大坂が逆転で勝利を納めるのを見届けた後に作業を再開した。
パーツクリーナーで洗浄してグリスアップしながら元の通り組み立てるだけだがピストンカップのセットには少し苦労した。
Eリングの取り付けもアッサリ終わり整備は道具次第なのだと改めて思い知った。
フルード充填はいつもの通りキャリパーから注射器で吸い出す方法で終わらせた。以前は注入していたが圧送していてホースが外れ悲しい思いをしたことがあって、吸い出す方に転向したのだ。
タッチが出てからちょっと試走しておいた。大きく変わった訳では無いが効き始めが良くなっているように感じた。まぁ距離を走って使ってみないと分からないが悪くはなってないだろう。
一晩、レバーを握った状態にして残ったエアを追い出せば完了となる。
次はリヤだ。