早くも2年、9,000km弱乗ったので2007年式ER-6fのインプレというか感想をまとめておく。この単車は我が誕生日と購入時の登録日が同じという不思議な縁がある。
11年落ち中古だが前オーナーから手荒く扱われた訳では無さそうで転倒歴は多分1回だけ、立ちゴケ程度のようで外装の程度は良い。
ただ、放置期間が長いようでオイル漏れが2回、ゴムやプラを中心に意外なほど経年劣化が進んでいる所がある。
オイル漏れは保証修理で直したが、修理品質が粗雑でそれも含めて、安かろう悪かろうが出発点で手直しや交換を続けてきた。
探した頃から余り見たことが無いと思っていたが、この2年間でも他ユーザーを見かけることが無く、GPz以上の希少車だろう。Goo Bikeなどでは購入後に急激に数を減らしたが、赤男爵の店員曰く年式が低い不人気車は動きが止まれば海外へ輸出すると言っていた。
日本では足つきガーとか、初心者ガーとか何かと制限があるユーザー向きとして扱われるが、海外では量販クラスで激戦区らしく使い勝手と性能のバランスが上手く取れ、有る意味Kawasakiらしからぬ単車に仕上がっていると思う。
一番気に入っている点はやはり400相当の車体に650のエンジンが載っているところ。
新設計な水冷2気筒650はかつての空冷4気筒750に迫るパワーを出していてGPzでの走行ペースと変わらずに走らせているが、乾燥178kgはちょっとした取り回しが軽くDトラ並みに気楽に扱える。小屋から出して渋滞をくぐり抜けて山道を走り抜け、再び渋滞をくぐり抜けて帰ってくるという一連の流れで億劫に感じるシーンがほぼ無いし、下駄代わりにホムセンはしごをするのも苦にならない。
ツーリングに使える時間が増え、Dトラの不満とGPzの故障リスクが気がかりになったところで、両車の中間を狙ったのだがほぼ満点な乗り換え結果となった。ちょっとした誤算はFIと水冷から選ぶことでDトラ同等のメンテナンスフリーを狙ったが、経年劣化も有って思ったより手がかかることだ。とはいっても弄る楽しみが増えたのでそれも良しとしている。
ネガな部分は色々有るが厄介なのは不人気で半端に古いので情報が乏しいことだ。
Kawasakiは使い回しが多く人気車種と同じパーツを使っていればその社外パーツが選択肢に入る。例えばブレーキ周りはゼファーやZR-7と同じらしくブレンボがポン付けで付くらしいが、先駆者が殆ど居ないので確証が取れていない。バイク屋を頼ろうにも金を落とさない客はバイク屋にとって迷惑だし、小綺麗なプラザ店に移行してますます敷居が高くなってしまった。
割と安っぽくてプレミア感が微塵も無いのもちょっと頂けない。現行でシリーズ共通デザインになったのも、細身で小柄だと安っぽく見られてしまうからではないか?
あと、サスの動きが悪いのは早く手を打ってしまいたい。
今まで強化の方向しか経験が無いので、純正が固すぎるという発想が無くてかなり遠回りした。フロントは調整機構が無いので粘度と油面だけだが、Ninja400RかEN-4用スプリングが流用出来ないかと考えている。
リヤサスは調整機能付き社外品に変えたいが、どうせならGPzのオーリンズオーバーホールの方が先だ。結局、サスは純正で前後とも調整機能付きの車両を買うのが良いのだと思う。
マフラーも静かすぎるので2周年を機に手を入れた所だ。誰かエキパイアダプターを作ってくれないかな・・・。