マークX ZIOを試乗してきた。
オデと同じコンセプトを、あのトヨタが満を持して出すのだから、どんな仕上がりなのか非常に興味があったのだ。
3.5L 280馬力 6AT仕様を試乗したが、さすがにトルクフルで良く走るという感じだった。
街中だけなので回したときの感覚が全く分からないものの、車重や勾配を苦にすることは無いだろう。
この手の車は直線番長にしかなり得ないのだから、オデアブにもこれぐらいの差を付けるべきではないか?
排気量アップに優るチューニングは無しとはよく言った物だ。
6ATは、CVTに慣れた身には変速制御が気になってどうにも気にくわない。
シフトショックがほとんど無いのは素晴らしいが、アクセルのちょっとしたオン・オフで意図しない変速をするのはATの宿命だろう。私にとっては乗りにくい。
足回りは妙に腰高感があり動きに違和感が残るものの、剛性感というかNVHの遮断はオデッセイより上だと感じた。
山道や高速を走ってないので実力は判らないのだが、ミニバンを意識させられたのが意外だった。
内装はプラスチッキー。ノア・ボクシィー辺りと同等の質感で、正直がっかりした。
デザインを抜きにすれば現行イプの方がマシだと思う。
インパネデザイン自体もそう悪くはないが、圧迫感があり今一。
何よりメーター類がガキっぽい。
対抗馬の現行オデッセイの色遣いがガキっぽいことに引き摺られたのだろうが、その上を行く。
ただ、センターメーターではないことだけが救いである。
2列目のキャプテンシートは、ミニバンとしてみれば極普通と言って良い。
3列目を犠牲にしたせいか、オデッセイより前後方向の余裕はあるが、さほど特筆するほどではない。
3列目は単に付いているだけ。オデッセイと比べるどころか、一回り小さいウィッシュとかアイシス辺りの方がまだマシで、キューブの3列シート並だと感じた。
一方、凝ったトノカバーは気に入った。ついでにパーティションネットも装備出来れば満点である。
ただし、ステーションワゴンとしてみた場合、ハッチの傾斜がきついことと、床面が高くややスペース的に物足りないのも確かである。
売りは4人独立+2であるが、使い勝手から見てベンチシート仕様の7人乗りとしてステーションワゴン使いをするのが本命だろう。
結論として、マークX ZIOは良く分からない車だった。
ミニバン族の多用途性でセダンを圧倒しつつ、背を低くして普通のセダンに引けを取らない動力性能を与えるという基本コンセプトは現行オデのパクリだろうが、背の低いミニバン族の3ナンバークラスは軒並み低迷しているし、現行オデも先代や先々代ほどには売れていないので、トヨタとしても途中でミニバン路線追求から方針変更したのではないか?
結果として、どちらとも付かない中途半端な存在となり、マークXの名で誤魔化さざるを得なかった様な気がする。
ただ、現時点での新車購入で3.5Lを狙うなら、現行オデと相当悩むだろうな。
装備自体はZIOの方が良いし、5~6年は現行車として乗れるのが大きい。
オデと同じコンセプトを、あのトヨタが満を持して出すのだから、どんな仕上がりなのか非常に興味があったのだ。
3.5L 280馬力 6AT仕様を試乗したが、さすがにトルクフルで良く走るという感じだった。
街中だけなので回したときの感覚が全く分からないものの、車重や勾配を苦にすることは無いだろう。
この手の車は直線番長にしかなり得ないのだから、オデアブにもこれぐらいの差を付けるべきではないか?
排気量アップに優るチューニングは無しとはよく言った物だ。
6ATは、CVTに慣れた身には変速制御が気になってどうにも気にくわない。
シフトショックがほとんど無いのは素晴らしいが、アクセルのちょっとしたオン・オフで意図しない変速をするのはATの宿命だろう。私にとっては乗りにくい。
足回りは妙に腰高感があり動きに違和感が残るものの、剛性感というかNVHの遮断はオデッセイより上だと感じた。
山道や高速を走ってないので実力は判らないのだが、ミニバンを意識させられたのが意外だった。
内装はプラスチッキー。ノア・ボクシィー辺りと同等の質感で、正直がっかりした。
デザインを抜きにすれば現行イプの方がマシだと思う。
インパネデザイン自体もそう悪くはないが、圧迫感があり今一。
何よりメーター類がガキっぽい。
対抗馬の現行オデッセイの色遣いがガキっぽいことに引き摺られたのだろうが、その上を行く。
ただ、センターメーターではないことだけが救いである。
2列目のキャプテンシートは、ミニバンとしてみれば極普通と言って良い。
3列目を犠牲にしたせいか、オデッセイより前後方向の余裕はあるが、さほど特筆するほどではない。
3列目は単に付いているだけ。オデッセイと比べるどころか、一回り小さいウィッシュとかアイシス辺りの方がまだマシで、キューブの3列シート並だと感じた。
一方、凝ったトノカバーは気に入った。ついでにパーティションネットも装備出来れば満点である。
ただし、ステーションワゴンとしてみた場合、ハッチの傾斜がきついことと、床面が高くややスペース的に物足りないのも確かである。
売りは4人独立+2であるが、使い勝手から見てベンチシート仕様の7人乗りとしてステーションワゴン使いをするのが本命だろう。
結論として、マークX ZIOは良く分からない車だった。
ミニバン族の多用途性でセダンを圧倒しつつ、背を低くして普通のセダンに引けを取らない動力性能を与えるという基本コンセプトは現行オデのパクリだろうが、背の低いミニバン族の3ナンバークラスは軒並み低迷しているし、現行オデも先代や先々代ほどには売れていないので、トヨタとしても途中でミニバン路線追求から方針変更したのではないか?
結果として、どちらとも付かない中途半端な存在となり、マークXの名で誤魔化さざるを得なかった様な気がする。
ただ、現時点での新車購入で3.5Lを狙うなら、現行オデと相当悩むだろうな。
装備自体はZIOの方が良いし、5~6年は現行車として乗れるのが大きい。