「光車」=「ひかりぐるま」と読みます。
あぁ、ようやく読めました~
天沢退二郎さんの小説*(キラキラ)*『光車よ、まわれ!』*(キラキラ)*(ピュアフル文庫)
水たまりの中から侵略してくるもうひとつの世界…
神月摩由璃さんの『SF&ファンタジー・ガイド』に紹介されているのを読んで以来、ずっと読みたい読みたいと思い続けて10数年。
絶版という壁に阻まれて叶わなかった願いを、復刊を願う人々の声を集める某サイトのおかげで、こうして叶えることができました。
某サイトに投票してくれたみなさんありがとう!
作家の三浦しをんさんが、文庫本の解説を書いてみえるのですが、その文章からもこの物語に寄せる想いが伝わって来て、すごく共感してしまいました。
うんうん、わかる。わかるよ~
雨の降るある日、小学校6年生の教室のドアを開けて入って来たのは、まっ黒なぬるぬるしたものに身をくるんだ、バケモノにしか見えない三人の大男だった。
驚いて口もきけない一郎の目の前で、その三人は見慣れた同級生の姿に変わる。
あれは目の錯覚?
しかし、思わず立ち上がってしまった一郎を、学級委員の吉川がさっきから見ている。
例の三人も、席についてからずっと一郎をにらみ続けている。
見てはいけないものを見てしまった?
放課後、一郎を捕まえて詰問しようとする学級委員の吉川から助けてくれたのは、同じクラスの龍子たちのグループだった…
バケモノに見える三人の同級生。
何かを知っているふうな学級委員の吉川。
そして一郎を助けてくれた龍子たちのグループ。
この世界をかけた三つ巴の争奪戦がいま始まろうとしていた。
《水の悪魔》と戦うことのできる唯一の存在。
”光車”を探し出すのだ!
水がなくては生きていけない。
でも、時には水が人の命を奪う。
子どもにとって身近で不思議な存在。
時に遊び仲間であり、危険なものでもある「水」をモチーフに、子供達の冒険が始まります!
水たまりの向こうにある逆さまな世界。
道路の水たまりに引きずり込まれたり、やっぱり水たまりの中からザザッと釣り針が何本も襲い掛かってきて、宙につりあげようとしたり。
水たまりの中からこちらを見つめるいくつもの目。
この冒険は決してお気楽なものではなく、子供たちは命がけです。
「死」もあります。
だからこそ伝わってくる現実。
作者の天沢退二郎さんは、宮沢賢治と中島みゆきとアンリ・ボスコ(仏の作家)がお好きな、作家、詩人、仏文学者、翻訳家、宮沢賢治研究者というたくさんの才能を持っていらっしゃる方。
読み終わって、思わず「フー」と張り詰めていた緊張の糸がゆるんだみたいに息を吐き出してしまいました。
固定電話とか近所付き合いとか、設定は少し古めの日本ですが(初版が1973年)、その内容にはドキドキワクワクしました。
いろいろよかった~
感慨無量です☆
あぁ、ようやく読めました~
天沢退二郎さんの小説*(キラキラ)*『光車よ、まわれ!』*(キラキラ)*(ピュアフル文庫)
水たまりの中から侵略してくるもうひとつの世界…
神月摩由璃さんの『SF&ファンタジー・ガイド』に紹介されているのを読んで以来、ずっと読みたい読みたいと思い続けて10数年。
絶版という壁に阻まれて叶わなかった願いを、復刊を願う人々の声を集める某サイトのおかげで、こうして叶えることができました。
某サイトに投票してくれたみなさんありがとう!
作家の三浦しをんさんが、文庫本の解説を書いてみえるのですが、その文章からもこの物語に寄せる想いが伝わって来て、すごく共感してしまいました。
うんうん、わかる。わかるよ~
雨の降るある日、小学校6年生の教室のドアを開けて入って来たのは、まっ黒なぬるぬるしたものに身をくるんだ、バケモノにしか見えない三人の大男だった。
驚いて口もきけない一郎の目の前で、その三人は見慣れた同級生の姿に変わる。
あれは目の錯覚?
しかし、思わず立ち上がってしまった一郎を、学級委員の吉川がさっきから見ている。
例の三人も、席についてからずっと一郎をにらみ続けている。
見てはいけないものを見てしまった?
放課後、一郎を捕まえて詰問しようとする学級委員の吉川から助けてくれたのは、同じクラスの龍子たちのグループだった…
バケモノに見える三人の同級生。
何かを知っているふうな学級委員の吉川。
そして一郎を助けてくれた龍子たちのグループ。
この世界をかけた三つ巴の争奪戦がいま始まろうとしていた。
《水の悪魔》と戦うことのできる唯一の存在。
”光車”を探し出すのだ!
水がなくては生きていけない。
でも、時には水が人の命を奪う。
子どもにとって身近で不思議な存在。
時に遊び仲間であり、危険なものでもある「水」をモチーフに、子供達の冒険が始まります!
水たまりの向こうにある逆さまな世界。
道路の水たまりに引きずり込まれたり、やっぱり水たまりの中からザザッと釣り針が何本も襲い掛かってきて、宙につりあげようとしたり。
水たまりの中からこちらを見つめるいくつもの目。
この冒険は決してお気楽なものではなく、子供たちは命がけです。
「死」もあります。
だからこそ伝わってくる現実。
作者の天沢退二郎さんは、宮沢賢治と中島みゆきとアンリ・ボスコ(仏の作家)がお好きな、作家、詩人、仏文学者、翻訳家、宮沢賢治研究者というたくさんの才能を持っていらっしゃる方。
読み終わって、思わず「フー」と張り詰めていた緊張の糸がゆるんだみたいに息を吐き出してしまいました。
固定電話とか近所付き合いとか、設定は少し古めの日本ですが(初版が1973年)、その内容にはドキドキワクワクしました。
いろいろよかった~
感慨無量です☆