私的図書館

本好き人の365日

読書の楽しみ

2009-09-07 09:42:00 | 本と日常
先日発表された、文化庁による2008年度の「国語世論調査」

一ヶ月の読書量を調査した項目では、46.1%の人がまったく「読まない」と答えたそうです。(雑誌、漫画は除く)

活字は面倒臭いのかな?

読書量が減った理由として、

「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」

というのがもっとも多かったようですが、そんな方々にひと言。

  睡眠時間を削ってでも読め!

ま、何も印刷された本だけが情報ではないし、個人の好みに対してとやかく言うつもりはありませんが、本好きの私としては、つい(もったいない)と思ってしまいます。

読書って面白いのに。

会社の研修で中国を訪れた時、孔子廟というところで、『論語』の有名な一節、

「子曰く、
 吾(われ)十有五にして学に志す。
 三十にして立つ。
 四十にして惑わず。
 五十にして天命を知る…」

という文句が刻まれた石碑があって、ガイドさんが読み上げて説明してくれたのですが、同行していたうちの社長(60代)は初めて聞いたらしくて、えらく感動。

孔子廟を楽しみに、日本から『論語』の文庫本を持ち込んでそばに立っていた私は、60年間『論語』を知らずに生きてきたであろう彼の人生にしみじみと思いを馳せていました。

別に『論語』なんて知らなくてもいいのですが、うちの社長にとっては意味のある言葉だったんだし、2千年以上昔に書かれた物が、今を生きる人に影響を与えるってすごいなぁ、と思うのです。

誰でも知らないことがあるのは当たり前ですが、「向学心」はいつまでも持ち続けたいものです。

もちろん、ただ単に好奇心を満たしたい、楽しいからという理由で本を読むのも好きですけど☆