ブログで取り上げるのが少々遅くなりましたが、今年も書籍の取次ぎなどを行う会社トーハンが発表した、2013年度の年間ベストセラーを紹介したいと思います。
1位 『医者に殺されない47の心得』 近藤誠 (アスコム)
2位 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 村上春樹 (文藝春秋)
3位 『聞く力 心をひらく35のヒント』 阿川佐和子 (文藝春秋)
4位 『海賊とよばれた男(上・下)』 百田尚樹 (講談社)
5位 『ロスジェネの逆襲』 池井戸潤 (ダイヤモンド社)
今年はやっぱり百田尚樹さんと池井戸潤さんですかね。
百田尚樹さんは『永遠の0』(講談社)で文庫本部門1位。
池井戸潤さんの半沢シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』(文藝春秋)も文庫本部門で2位に入る人気。
百田尚樹さんは作品だけでなく、その見た目と政治思想の傾き方から(苦笑)、TVのコメンテーターとして引っ張りだこですし、池井戸潤さんの半沢直樹は「倍返しだ!」のセリフと共にドラマが社会現象になって、2013年の流行語大賞のひとつに選ばれたりもしました。
その他、上位には芥川賞直木賞受賞作や、ベテラン作家さんのシリーズ物。映画化ドラマ化した作品が並んでいます。
私の個人的な印象では、「何となく内に篭っているなぁ」て感じ。
視線が内向きというか、みんなストレスたまってるのね、という感じ(苦笑)
まぁ、個人的な感想です。
ちなみに10年前、2003年の年間ベストセラーは、1位が養老孟司 『バカの壁』(新潮社) 2位が片山恭一 『世界の中心で、愛をさけぶ』(小学館) 3位が『トリビアの泉 へぇ~の本(シリーズ累計)』(講談社) でした。
トーハンのベストセラーなので、どこまで読者の好みが反映されているのかは怪しいところですが、文芸書ががんばっているのは嬉しい♪
次から次へと新しい本が出版されるので、絶版になるサイクルが早くなっていたり、割安の電子書籍がダウンロードできたり、町の本屋さんの廃業が連日のようにニュースなったりして、書籍を取り巻く環境はまだまだ厳しいですが、来年もいい本と出会いたいなぁ。
2014年は「ムーミン」の生みの親、トーベ・ヤンソンの生誕100周年にあたるので、絵本とか注目されないかな?