私的図書館

本好き人の365日

『赤毛のアン レシピ・ノート』

2014-01-24 00:50:43 | モンゴメリ

最近読んだ本です。

『赤毛のアン』の作者として有名な、ルーシー・モード・モンゴメリが実際に使っていたレシピ帳をもとにした一冊。

 

『赤毛のアン レシピ・ノート L・M・モンゴメリの台所から』 (東洋書林)



モンゴメリが生きた時代、結婚式のお祝いとしてオリジナルレシピを渡すほど、当時は各家庭のレシピは大変珍重されていました。モンゴメリも一族に伝わるレシピをせっせと書き写し、オリジナルのレシピも書き加えて、自分のレシピ帳を作っていたのです。

小説家になっていなかったら料理人になっていただろう、と語るほど料理をつくることが好きだったモンゴメリ。

そのレシピは、モンゴメリの死後も一族の間で大切に保管され、その数は400以上にのぼるそうです。

その中から約90種類ほどを選び、モンゴメリやその一族、当時の料理道具などの写真、母として、妻としてのモンゴメリや幼少期のエピソードなどを加えて作られたのがこの本です。

 

私はコタツに入って読んでいたのですが、時間が経つのを忘れるくらい楽しく読みました♪

当時の空気というか、扉を開けたらすぐそこにモンゴメリが暮らしたプリンス・エドワード島の景色が広がっているみたいな匂いを感じたぐらい☆

赤い道を馬車が走る、その土煙が見えたような♪

すぐに影響される性格なんです(苦笑)

定価が2500円とかなりお高いですが、私は古本屋で450円で手に入れました!

 

プディング、アイスクリーム、クリスマスケーキ、ピンク・レモネード、チキン・モールド、子羊肉のシチュー。

『赤毛のアン』に登場するメニューのレシピもあります!

モンゴメリのご子息であるスチュアート氏が恋しがった、母親の「モックチェリーパイ(まがいチェリーパイ)」とか食べてみたい!

 

 おいしいものを食べることも

 それを一生懸命作ることにとりくむことも好き

         ―L・M・モンゴメリ―

 

友人やお客をお茶に招いたり、牧師夫人としてピクニックやガーデンパーティを手伝ったり、毎日の食事にお茶のしたく、忙しさの中でもモンゴメリはそんな時間を愛しました。

小麦粉、バター、料理ストーブ、家、海岸、小川に小道、森や湖、家族の笑い声、そして猫たち。

食べるって、本当に生きることの基本なんですよね。

 

レシピ本としてだけでなく、当時の台所をのぞくことができる貴重な一冊。

『赤毛のアン』ファンはもちろん、多くの人に楽しんでもらえる本だと思います。

 

あぁ、お腹空いた(笑)

 

 

赤毛のアン レシピ・ノート―L.M.モンゴメリの台所から 赤毛のアン レシピ・ノート―L.M.モンゴメリの台所から
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2000-02