NHKの朝ドラ「花子とアン」のおかげで、村岡花子さんを特集した本や、昔の作品が本屋さんにたくさん並ぶようになりました。
その中の一冊。河出書房新社から出た『村岡花子童話集 たんぽぽの目 』を読みました。
ドラマにも登場した「たんぽぽの目」と「みみずの女王」も収録されています。
河出書房新社
発売日 : 2014-07-19
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わぁ、「みみずの女王」ってこんなお話だったんですね!
たいそう太く、長い立派な体を持つことから、ちょっとお高くとまったみみずのフト子さん。
他のみみず達はいばっているフト子さんには近づかないようにしています。
それでもフト子さんはへっちゃら。
自分の体を見てはうっとりする毎日。
ドラマの影響か、このお高くとまったフト子さんが、花子を見かける度に「みみずの女王」を持ち出す、宇田川先生に思えてしまう(苦笑)
自信過剰でいばりんぼ(笑)
物語自体は短いのですが、この後意外な展開を見せて、しかもけっこう「想像の余地」のある終り方なのでちょっと驚きました。
子供向けだからって夢や希望をまぶした甘いお菓子じゃない、かみごたえのある物語。
勝手な想像ですが、アンデルセンなどの影響があるのかもしれません。
さて、朝ドラの方ですが、ようやく『グリーンゲイブルズのアン』の原書と出会い、翻訳に取り組むところまできました。
9月27日(全156回)が最終回の予定なので、戦争が終り、なんとか原書を守り抜いた花子が翻訳し終ったところで大団円。タイトルを決める際のエピソードを描いて美輪さんのナレーションが入り、テーマ曲が流れる中エンディングで出版された『赤毛のアン』がチラッとうつって終りというパターンかな?(勝手な妄想です)
実はモンゴメリの作品の中で村岡花子さんが訳した「エミリーシリーズ」が大好きなので、そこまでやって欲しい(このシリーズの最後の巻が村岡花子さんの最後の仕事になりました)
村岡花子さんの功績って、何といっても「アン」や「エミリー」「パット」たちに影響された、多くの人たちを後の世に輩出したことにあると思うんですよね。
あと、道雄文庫の話とか、ヘレン・ケラーが来日した際に通訳をした話はどうするのかな?
蓮子さまと仲直りしたり、醍醐さんを幸せにしたり、山梨の方も放っとくわけにはいかないし、終戦後の兄やんの身の振り方も考えなきゃいけないし、本当に今月中に終るのだろうか?
賛否両論あったドラマでしたが、終るとなるとまだまだ見ていたい気がします。
ぜひ、余韻を持ったラストにして欲しいなぁ。