11年ぶりの続編(笑)
森薫さんのマンガ『シャーリー』2巻(KADOKAWA/エンターブレイン)を読みました。
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KADOKAWA/エンターブレイン
発売日 : 2014-09-13
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20世紀初頭の英国を舞台に、13歳のメイド、シャーリーとその女主人、ミスベネット・クランリーの日常生活を趣味全開で描く待望の第二弾。
メイドマンガの金字塔『エマ』の作者らしく、今回もドレスや小物、ハイヒールにお茶に料理と作者のこだわりがあふれています!
レコードにあわせて踊るシーンとか。
もう趣味としか思えない!
あとがきでも、メイド服のスカートはペチコート、スカート、エプロンのミルフィーユのような重なりが魅力的! と熱く訴えています(笑)
作者のこだわりの絵やシーンの数々も魅力的なのですが、当時の服装や町並み、習慣、階級差などを再現しているところも魅力的。
英国の植民地主義には閉口ですが、文化的にはとっても面白いんですよね。
「シャーロック・ホームズ」とか「ダウントン・アビー」には夢中になりましたし、魅力的なファンタジー、SF作品も多いです。
マンガの設定なので13歳のメイドというのは当時としても珍しいのですが、メイドくらいしか女性の職業がなかった19世紀あたりでは、10代のメイドも珍しくなかったとか。
それにしても、まあシャーリーはパタパタとよく走る。
朝食を用意し、主人を起こし、身支度の手伝いをして送り出したかと思うと、ベッドメイク、洗濯、食器磨きに繕いや食材の注文、階段や床や窓をもちろん手で磨きあげ、はたきでホコリを払いほうきでゴミを掃く。
お茶を入れ、忘れ物を届け、隣の家のメイドの長話に付き合い、お菓子を作り、お茶を入れ、洗濯物を取り込み、庭の草取りをし、ケーキを焼き、またお茶を入れる(笑)
本当に英国人ってお茶が好きなんですね~
不定期に描かれているお話なので、3巻はいつ出るのかな?
英国貴族の生活を描いた『ダウントン・アビー』シーズン2も今秋NHK総合で放送されることが決まっているので、これも楽しみです。