最近チラっとつまみ食いした本です(笑)
なかなか集中して本を読む時間が取れなくて。
『本を愛しすぎた男・本泥棒と古書店探偵と愛書狂』(原書房)
原書房
発売日 : 2013-11-25
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アメリカを舞台に、本を愛しすぎるがゆえに本を盗むビブリオマニア(愛書狂)の男と、それを追う古書店主でアメリカ古書籍商組合(ABAA)の防犯対策室長の対決。
こう書くとフィクションのようですが、実際の事件に取材した実話だというのだから驚きです!
古書業界のしきたりや、転売目的で本を盗む泥棒、ネット注文で荒稼ぎする盗賊団、そして登場する稀覯本の数々。
本泥棒って本当にいるんですね。
この本で、本を盗む者に向けられた「ブックカース」(呪い)というものを初めて知りました。
印刷技術のなかった昔は写本ってすごく貴重だったので、「この本を盗んだら地獄におちるぞ!」みたいなことが書いてあるのですが、その言葉の端々に持ち主の腹立たしさみたいなものが表れていて、すっごく面白い(笑)
洋書の稀覯本て、皮表紙だったり鍵付きだったりして豪華なんですよね~
日本でも図書館の『アンネの日記』を破るという事件がありましたが、本を粗末に扱う者にはもれなくカース(呪い)が降り掛かるのかも(笑)
本に取り付かれた人々の話は他人事に思えなくて、興味深かったです。
好きな本を盗みたくなる気持ち、わからないでもないけれど、地獄に落ちるのもいやですし。
アンネ本を破いた男「地獄に落ちろ
!」です。
本当に本を、それも図書館の本を破るなんて許せません!
本屋さんでも本を雑にあつかっている人がいたり、ブックオフなどで本の上に荷物を置いたり、一度だけ腰かけている子供を見たことがありますが、そういうのもすごく気になってしまいます。
たまに破りたくなるような内容の本も確かにありますが(笑)
それだって内容と作者に問題があるんであって本自体に罪はありませんからね。
電子書籍にはこういう紙の本みたいな愛着はなくて、消してしまうこともあります。すぐダウンロードできるからでしょうか。紙の本には何か不思議な魅力(魔力?)みたいな物がありますね。