写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

写真展こぼれ話「鳥越城址」

2010年03月31日 | 写真
写真展会場となった吉野工芸の里の[鶉荘(うずらそう)]二階の窓から手取川の向こう側に見える小さい山の頂上が開けていて、そこに小さい小屋のような建物が見えます。標高312メートルの丘陵に築かれた鳥越城址です。
鳥越城は500年前、越前・加賀・能登にかけて約一世紀「百姓ノ持チタル国」として栄えた一向一揆衆勢力の最後の砦となった山城です。
城と言っても大阪城や姫路城などのイメージとは違い、どちらかといえば黒澤明監督の映画「隠し砦の三悪人」に出てくる“砦”に近いイメージのもので本丸などもありますが遺跡調査による建物跡や門柱の位置からみたところ小さな粗末な建物だった様子が見て取れます。
信長勢の柴田勝家の軍隊に攻め落とされ、その後一揆勢が取り戻すものの1582年の3月織田軍の佐久間盛正に制圧され生け捕りにされた370人余が磔刑に処せられれたという悲しい歴史の舞台になりました。
その438年後の同じ季節に「一向一揆百年史」を出版した白山書店の元店主だった私の写真展が開かれているのもなにか意味あるような気がします。
橘国夫スナップ写真展[ヒューマン&ドキュメント]は本日午後4時で終了します。
地元の白山市、金沢市からはもちろん、遠くは川崎市、江南市、大阪市、岐阜市、兵庫県などからもまだ寒くて交通の便もよくない会場まで200人を超える方々に足を運んでいただき本当にうれしく思っています。
また会場となり写真展を準備していただいた[吉野工芸の里ー未智之里イベント実行委員会ー]のかたがたにも「個展」という機会を頂いたこと、お礼を言いたいと思います。

リンクは親サイトの[ぎゃらりーたちばな]にお願いします
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