写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

マツヨイグサ 台風8号と「しんぶん赤旗」配達

2014年07月11日 | 写真
今朝は「しんぶん赤旗」地域配達の担当日、おりから超大型の台風8号が太平洋岸を進行中ということで私の住む石川県に最接近する時間が丁度配達時間と重なって大雨を覚悟していたのですが時折り小雨程度で傘もささずに配達し終わりました。


傘も要らないような小雨の中で風に揺れながらの黄色い花がまだ暗い夜明け前の取り壊された住宅の跡に咲いていました。その花は「宵待草」とも呼ばれる正式名は「マツヨイグサ(待宵草)」の花です。なお月見草も同じく宵待ち草とも呼ばれますが、こちらは白色の花を咲かせます。
花言葉は「ほのかな恋」「浴後の美人」「物言わぬ恋」「きまぐれ」「魔法」だそうです。

大正時代の詩人で挿絵画家の竹久夢二が、ある少女への思慕を詩にし1912年に発表した原詩にその後曲がつけられ抒情歌「宵待草」として歌い継がれることになり、花の名前も「宵待草」として広く呼ばれるようになったそうです。
また別の解釈としては大逆事件被告の処刑の翌年発表されたこの詩について「宵待ち草」の「詩に託して社会主義の到来を待った」と語った友人安田徳太郎の言葉もあります。

その歌詞は
  待てど暮らせど来ぬ人を
  宵待草のやるせなさ
  今宵は月も出ぬそうな

その原詩は次の通り
  遣る瀬ない釣り鐘草の夕の歌が あれあれ風に吹かれて来る
  待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草の心もとなき
  想ふまいとは思へども 我としもなきため涙
  今宵は月も出ぬさうな

なお竹久夢二は大正ロマンを代表する抒情画家として知られ、金沢市にも湯涌温泉街に記念美術館がありますが、彼が京都選出の無産政党の代議士山本宣治との交流もあり、若くして日本の社会主義思想黎明期に幸徳秋水らによって発行されていた「平民新聞」にコマ絵を発表し、荒畑寒村とも一時共同生活をするなど社会主義思想への関心も深かったことはあまり知られていませんが、私はそちらにより深く惹かれます。



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