写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

鶏頭の花赤々と広がりて オニユリの里

2014年07月30日 | 写真
  鶏頭の花赤々と広がりて散水煌めく朝光のなか(くにお)


3日後の撮影会のロケハンを兼ねて海岸近くにある「オニユリの里」を訪ねた。「・・・里」の入り口あたりは砂地の畑が広がり西瓜や大根、花など砂地に適した作物を育てています。西瓜はもう蔓も上げてしまっていましたが、花畑には鶏頭の真っ赤な花が広がりスプリンクラーからの散水が朝陽を受けてキラキラと輝いていました。



目的のオニユリの咲き具合はちょうど盛りを迎えて砂防林の斜面を覆うように咲き揃い海岸線にある展望小屋からは浜で魚釣りを楽しむ人たち、そしてはるか先まで伸びる海岸線と水平線も見ることができました。
今年もオニユリの里の素敵な景観というプレゼントを地元の人たちからいただいた思いです。かつて自生するオニユリが海岸線から砂防林にかけて群生していたそうですが、次第にオニユリの姿が消えて淋しくなってきていましたが地元の農家の人たちをはじめ心ある人たちの保護活動が実りいまでは本当に見事な景観を取り戻しています。

現在は「集団的自衛権」の問題に隠れて人々の話題・関心が遠ざかっているようですが、安倍内閣はアメリカと組んで日本農業を始めとする自国の産業をアメリカ産業界の利益に供するというTPP条約交渉のお先棒を担ぎ、そのためには反対の意思が強い「農協」の解体までもくろんでいます。
かつて作物は何も出来なかった海岸線に広がる砂地を豊かな作物産地にまで育てた農家の方たちのくらしを崩すことはオニユリの里のような素敵な景観や環境までも破壊するということに思いを致さなければならないと思う朝でした。



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