写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

〆の太鼓は年寄りの役 泉じょんがら夏祭り

2014年07月24日 | 写真
ときどき当ブログで短歌を発表することがありましたが、ここ数か月、短歌サークルへの投稿も滞ってしまっていました。
このままでは短歌から離れてしまいそうなので、これから写真に一首添えて「フォト短歌」という形でブログに発表することにしました。
今日はその最初の作品です、コメントやツィッターやフェースブックでの「お気に入り」「いいね!」などは大きな励ましになります。よろしくお願いします。

 「賑わうも淋しき夏の宵祭り 〆の太鼓は年寄りの役」 くにお

先日地域の盆踊りと虫送り太鼓が関係者の努力で復活し、歴史は古いが小さな神社の境内で盆踊りと太鼓の夏祭りがありました。
暮らしの厳しさが増す当世なので祭りに出てくる多くがお年寄りと子どもたち、そしてご婦人たちで働き盛りの若者や壮年の人たちは時間が取れないのでしょうか?あまり見かけません。 
地域としては賑やかで笑顔の集まる催しでしたが、一抹の淋しさをも感じる「祭り」の復活の夜でした。

冬は雪で閉じこもりがちな北陸、金沢の人たちはそのイメージと異なりじつにエネルギッシュな春から秋への日々を送ります。特に夏は祭りの最盛期、各地独自のじょんがら踊りの盆踊りの調べ、「虫送り太鼓」を起源とした地域ごとに奏法の違う太鼓の音、さらに新しいYOSAKOIおどりなどを組み込んだ多彩な夏まつりの調べが夜の街に流れていきます。
かつて住んだことのある大阪の河内地方でも夜になるとどこからともなく「河内音頭」の声が聞こえていましたが、金沢の夏はそれに輪をかけたように多くの祭りが地域の夏をにぎわせています。
もう少し庶民にとって暮らしやすい世の中を取り戻すことが、金沢の人たちの「祭り」を本当に取り戻すことにつながると思いながら写真を撮らせていただいた夜でした。



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コメント
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