写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

何百年という時間流れる ノトキリシマツツジ

2018年04月30日 | 写真日記
    [樹齢500年が育てた能登色]

ノトキリシマツツジを巡る能登半島小旅行にいってきました。
能登を代表する色のひとつとして能登の人たちが語る「ノトキリシマツツジ」の朱色。
北前船で能登の地にやって来た「霧島つつじ」が民家の庭で大切に保護された数百年という年月が鮮やかなこの色を創り出したと言います。
写真の樹は石川県能登町にある柳田植物園で保護されている樹齢500年という「ノトキリシマツツジ」の樹と満開近くの花です。

    [民家の庭のノトキリシマツツジ]

ノトキリシマツツジ独特の朱色の花を咲かせる樹齢数百年という樹が能登半島のあちらこちらでいま公開されています。
驚かされるのはこれらの樹々を何代にもわたって保護して育てているのが地方の一農家であるということです。
数十年どころか、数百年という「歴史」といってもいい長い何代にもわたる時間がノトキリシマツツジを育成してきていることです。
この樹も樹齢は数百年を数えるのでしょうか、見事な大樹でした。

    [小さくても樹齢300年という盆栽も]

写真は民家で大切にされている盆栽です。
民家の同じコーナーに樹齢300年というノトキリシマツツジの盆栽もありました。
この感覚はどう表せばいいのでしょうか、百年という時間の単位が何の違和感もなく体に入ってきます。
古木が樹齢100歳のころはまだ武家社会、人々はちょんまげ姿でそのころ大陸からの玄関口であり、北前船の運航による日本経済の大動脈の一部となっていた能登半島でしたが・・・。
もちろん新しい苗も次々と愛好家の手で育てられていますが、これらの若木が古木として他を圧するような能登色の花を頭上一面に咲かせているころはどんな社会になっているのか、ついついそんなことも考えさせられた「ノトキリシマツツジ」を巡る一日でした。

今日は29日に訪れたノトキリシマツツジの写真を三枚アップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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